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「B級施設しか回れない僕たちは〜旅記①」2023/8/12(土)の日記


・午前6時になる前に起きた。ながいたびが はじまる..


・3時間くらいしか眠れていない中、朝食を持って車の助手席に乗り込んだ。

・大阪を出て、途中兵庫や岡山に寄りながら、先は島根県まで向かう家族旅行が始まった。

・腹が減りすぎてゆかりおむすびも食べた。クーラーボックスに入れられていたせいで冷えすぎて、程よい温度になるまで30分くらい待った。



・一件目、瑠璃寺モンキーパーク。途中のサービスエリアからここまで運転を担当した。慣れない。

・冒頭の元祖西遊記スーパーモンキー大冒険のセリフは、別にこれの伏線として入れた訳ではなかったのだけど、結果そうなってしまった。

・入り口からB級臭が漏れ出ている。木陰が多いので気温はさほど高くはないものの、湿度が高く虫も多い。虫のサイズもデカく、払うのにも一苦労。


・道中に石像やら仏像がたっているのだが、全体的にちょっと不気味で、あんまり見たことない像が多い。布袋さんの像とかマジで初めて見た。しかも苔がびっしり生えていたり、周りにある像も統一性がなかったり、地獄楽みたいな世界観で本当に怖かった。


・駐車場からモンキーパークまでの道のりが結構長いが、水がめちゃくちゃ綺麗な川とか滝とかがあって飽きない。ただ、虫は死ぬほど多い。

・私は大丈夫だけど、坂が結構急で両親が死にそうになってて心配。


・たぬきち?

・これの前に慰霊塔あるのもなんか怖いなあ。


・中に入ると本当に目と鼻の先に猿がいる。はじめに餌付けしているだけのただの野生の猿なので、触ったりしてはいけませんよ、ケガしちゃうよ、と注意を受けたけど、野生が怖くてまず触れません。赤ちゃん猿はかわいいけど、ケガするのが怖すぎる。

・さすがに撮ってないけど猿の糞がその辺にのさばっていて、山サイズのクソデカハエがこれでもかと群がっていた。入って数秒でもう出たい。

・管理人の方が餌をばら撒くのだが、ボス猿と思われるデカ猿が餌の多いところを独占して、周りの猿を威嚇しまくっているところしか見れない。もっとのほほんと飯食ってる猿を見れるかな、と思ったら、虫は多いわ糞は臭えわ猿同士喧嘩してるわでてんやわんや。入り口の赤ちゃん猿が葉巻吸うみたいに乳を吸ってたのが癒しの最後だったらしい。


・休憩室っぽいところの小屋。おそらく人間が小屋の中に入ると、猿から見て人間が展示されているように見えるようになるというやつなのだろう。いつからあるものなのか知らないけど、これ作った人すげえな。悪趣味がすぎる。

・中からは猿にエサをあげることができる。人間動物園の設定どこ行ったんだよ。

・私はもうこの時点で精神的に疲弊していたので、旅行を計画した張本人で一番乗り気だった父親がエサをあげたが、結局またボスポジションの猿が他の猿を威嚇して全然エサを喰えないという様を見せつけられただけで、全然楽しくなかった。


・体感10分くらいでパークを後にした。滞在時間より駐車場からの移動時間のほうが長いまである。


・川べりにあった、賽の河原みたいな石。儀式的な物を感じて、やっぱりちょっと怖い。水はめちゃくちゃ綺麗。


・入り口付近まで帰ってきてせっかくだから私だけでお寺や神社を巡ったのだが、この辺の仏像も怖い。なんか特殊な空気が漂っている。

・順路を説明する矢印が、めちゃくちゃバキバキに折られた物干し竿だったのはおもしろかった。

・入り口付近のおさる茶屋、絶対やってないのに「営業中」って貼り紙があったのもおもしろかった。



・近場の道の駅に併設された食堂でお昼ご飯。まだ兵庫県だった。

・鹿肉を使ったコロッケらしかったが、全然鹿肉ということがわからないくらい臭みがなく、めちゃくちゃ美味い。

・なぜかヒジャブを被った海外の店員さんが多かった。受け入れを積極的に行なっているのか、たまたま周辺に多いのか。



・2件目は岡山県美作市にある、現代玩具・オルゴール夢館。保育園や幼稚園によくある積み木などの木製の知育玩具とオルゴールが展示されている施設。

・写真は、オルゴールが多く展示してある演奏室のようなところ。ここで演奏会を観たが、両親とも仮眠の時間となった。私は全篇聴いていた。個人的には途中で流れたレコードの音質が良すぎて、オルゴール館なのに改めてレコードの虜になった。

・幼稚園児が演奏してるのかというくらい拙いカスタネットや太鼓の演奏を付したオルゴールや、居眠りと連動してランプの灯が消える手紙を書くピエロの自動人形(オートマタ)などもおもしろかったが、後ろのマダムが「このランプにある仕掛けがあるので注意して見てみてください」と促すスタッフに対して小声で「消えるんやで」と何回も言っていたのが一番おもしろかった。ささやき女将か。



・涼みに入った隣の建物がたまたま観光案内所で、そこで見つけた昭和館というところに来てみたらまたしてもB級臭がすごい。すでに壁に絶対にそのへんの人が手描きで描いたであろうウルトラマン80のイラストもあるし、ちょっとワクワクしている。

・店の前にはあの頃(知らんけど)の広告の下に、またしても手描き感満載の月光仮面のハリボテ。あまりにも良すぎるので2ショットを自撮りした。


・中に入ると、受付の館長がいるところだけ涼しく、それ以外のところはクーラーがなく扇風機のみ。そこまで昭和じゃなくていいのにと思いながら、暑くても興奮して見入ってしまうものばかりで暑さが本当に関係なくなってくる。

・仮面ライダーやら戦隊モノ、ウルトラマンなどがこのように飾られたりしているのに興奮している他に、母親は自分の若き頃に使っていた家具、父親はガンプラやゲーム機に虜になっていて、それぞれが違うベクトルで楽しんでいた。

・たまに「これ最近のやつじゃね?」みたいなのが混ざっているのだが、それもまた昭和っぽいのが非常にニクい。

・このレコード、マジンガーZに始まり、ファイヤーマン、アイアンキング、さらに幻の特撮ヒーローである突撃!ヒューマン!!まで分かるのに、真ん中のツノの生えた兜みたいなのを被ったやつを全く知らないことがめちゃくちゃ詳しかった。後に「魔神ハンターミツルギ」の魔神だったことが、Googleの写真検索で判明する。


・「メイドインチャイナの一番ヤバいやつですか?」みたいなやつがいっぱい飾ってあるゾーン。左上のやつに関しては違うベクトルで本当に飾って大丈夫なやつなのか不安になる。マジンガーZはいいとして、猫の恩返し以外マジで何のキャラなんだよ。


・別館みたいなところに、多分マジモノの岸本斉史先生のラフ画が飾ってあった。他のところにも司馬遼太郎さんとの文通の記録があったり、天皇陛下が描かれたっぽい絵が飾ってあったり、館長何者なんだよとなった。

・松本零士先生のポスターや横山光輝先生のサインもあった。本当にすごい。

・どうやら、世界中の慈善事業に貢献してらっしゃる本当にすごい人らしかった。ここまで来ると自慢で物を置いていてもイヤらしさが全然ない。


・入り口で解答用紙をもらって館内に散りばめられたクイズを解きながら回ったのだが、全問正解できなかったのに満点をもらってしまった。そしてライセンスみたいな証明書をもらい、次からちょっと値引きされた料金で入れるようになった。満点がもう約束されてるの、昭和だな〜。



・徒歩で行ける範囲並みの近さに宿。本当にすぐだった。

・オシャレな雰囲気で作品とかも展示してあるけど、お茶が部屋ではなく外のサーバーに取りに行かないといけないのと、その横にまあまあな高値でポテトチップスが売られていたものだから、ちょっと快活CLUBを感じてしまった。


・宿といえばご飯だよね!

・なんかよくわかんないけど、魚。美味い。

・右下のよくわかんない実は、よくわかんなかったし食っていいやつだったのかどうかもわかんない味がしていた。不味くはないんだけど。

・カルパッチョ。美味い。オシャレだし美味いの反則。

・メインの豚の鍋。出汁が醤油と味噌(違うかもしれない)の2種類あったけど、タレにつけず出汁のままいただくパターンなので、味噌の方がめちゃくちゃ煮たつし美味いのでそっちばっか食う。〆のラーメンも迷いなくそちらにした。

・柚子胡椒もあったけど全然つけずに食べちゃったな。だってそのままでも十分美味かったんだもん。

・デザートの黒胡麻プリンと黒豆茶。甘味系があんまり得意じゃないし、この時エグいぐらい満腹だったのにスルッと食べられた。美味スンギです。


・宿についてすぐにひとっ風呂浴びていたので、寝不足な上に満腹すぎて動けず、仮眠をとることに。22時まで卓球ができるということで、とりあえず消化に専念するということで、20時前から寝る。案の定だったのだが、起きたら23時を回っていた。

・その不完全燃焼さもあってか、1日目で盛り上がれたのは昭和館くらいで、はしゃぎきれていない感が否めない。明日はいい日になるよね、ハム公。



・念のためにですが、だいぶ怪しい綾波レイも貼っておきますね。


おやすみなさ〜い……

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