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「かわいそうな五里博士」2023/08/05(土)の日記


・多いぜ!とんから弁当!

・ブレているが、これは元々ひと玉まるまるお好み焼きを入れる用の発泡スチロールの容器にご飯がたっぷりと盛られていることに動揺したためである。決して、写真撮れりゃ何でも良いやと思って、とりあえず撮れた音だけ確認してそのまま放置していて、後で確認したら全然撮れていなかったなんてことはない。

・大量のご飯の写真、マジで宇宙一需要ない。閉業中のスキー場かなんかのレストランのライブ配信よりも需要ないと思う。


・本日はタローマンの特番「帰ってくれ、タローマン」を観るために労働に勤しんだと言っても半ば過言ではない。一年ぶりに帰ってきた自由気ままに好き勝手べらぼうなことをやってのかすヒーローは、タイトルの時点で愛想を尽かされて帰らされそうになっている。実に愛らしく、愛すべき存在。

・去年の夏コミか冬コミでタローマンのコスプレをしている方がいらっしゃって、Twitter(現X・以下Twitter)上で大変おバズりなさっていた。コスチュームもさることながら、動きも本編の再現率が非常に高く、かなり羨ましいと思っていた。高クオリティのコスプレ衣装を作る腕は全くないが、本編タローマンに匹敵する動きには割りかしの自信があったからである。

・だから何なんだ。コスチューム云々の前に、お前まず東京行けないだろ。

・すみませんでした。

・あれから早1年。ほとんど嘘の歴史で塗り固められた彼が、テレビに帰ってきた。


・岡本太郎の言葉や信条を性格に反映したタローマンは、お世辞にもヒーローとは言い難い行動をしばしば起こす。何せ戦う相手が「奇獣」という何が起因して倒されるか分からないから、本当に理屈の通っていない意味不明な行動を起こすのみでも地球が守られたりする。どうして。

・頭から終わりまで訳がわからないので、岡本太郎にそもそも興味がない人は序盤で追いつけなくなって断念すること請け合い。現に、ポータブルテレビで観ていた私の横で数分間止まっていた母親が「訳わからん」と言ってそそくさと去っていった、という事実も確かに存在する。所詮、芸術とはそんなものなのだ。

・意味不明なものが散りばめられているとはいえ、そもそもの造形がモロ某ウルトラマンのパクリで、あまつさえそのウルトラマンを生み出した円谷プロが撮影に協力しているという始末。それはそれはウルトラマン想起させる訳だし、ウルトラマンと異なるところがこれでもかというほどに目立つ。

・ただでさえこのようなパロディを決め込んでいるのに、さらに追い討ちをかけようとするのは、おそらく監督の藤井亮氏だ。彼はEテレのみならず、これまでにさまざまないい意味で「トガっている」作品を生み出してきた。その精鋭たる作品タローマンにおいて、ネットミーム化も果たしているあの作品からであろうパロディが、本作「帰ってくれ、タローマン」本編にて見られたのである。

・それが「かわいそうな五里博士……」というセリフ。分かる方にはすぐに分かるであろう、あのアストロガンガーも生んだ伝説のアニメ制作会社、ナックが手がけた最高のクソアニメ「チャージマン研!」のワンシーンである。説明が長くなるので、知らない方は適宜ググっていただきたい。

・ここでわざわざパロディを持ち出した意図も意味も不明だが、「なんで?」という意味では非常に記憶の中に鮮烈に残った。藤井監督はそれと含めてわざと関連性のないネットミームを埋め込むマネをしたのか?視聴者の心をかき乱すためにあえて「べらぼう」を実行したのか?

・タローマンは支離滅裂な内容なれど岡本太郎の意思をふんだんに注ぎ込んでおり、教養としてもエンターテイメントとしても非常に素晴らしい作品に仕上がっていると思う。一挙放送だか再放送も近々あるようなので、テレビの前の規律にまみれたキミたちも、タローマンを観てべらぼうに生きてほしい。


・急ぎまくって作ったカレー。味も作る工程も何ひとつとして覚えていない。こういう食べ方は絶対に良くないからやめようね。


おやすみなさ〜い……

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