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鱗の下地

久々の唐津に来ました!

鯱の作業がどれくらい進んでいるかと言うと、古くなった層の掻き落としが終わり、研磨されて、今は下地をつけています。
下地は、漆、米糊、輪島地の粉(珪藻土を蒸し焼きにしたもの)を混ぜて使います。
自然のパテみたいな感じです。

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鯱の鱗の部分に、その自然のパテをつけています。右の方の黒い部分は下地がついているところで左はまだついていません。

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輪島塗の下地は基本的には刷毛ではなくヘラで行うのですが、今回は刷毛を使っています。
通常、お椀の下地をする時は、そのお椀の形に合わせて、ヘラを削り、一気に何十個も塗ってしまいます。しかし、今回は鱗の形状が一つ一つ異なるため、ヘラを一回一回削っていては全く作業が進みません。なので、刷毛を使っています。
ただ、刷毛を使うと今度は下地の刷毛目が残ります。下地の刷毛目は上塗り層になるとより大きく現れます。
そこで、刷毛目をなくすために、刷毛目に沿って、より細かな砥粉をヘラによって埋めていきます。こうすることで綺麗な平らな下地になります。

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昨日から降った雨のおかげで湿度は抜群の60%台!
湿度が高すぎると、下地のパテが早く乾いてしまい作業がし辛くなります。逆に湿度が低いと乾かなくなるので、作業が遅くなります。
恵みの雨でした。

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今日は、自分は全く作業はできませんが、みんなと同じ作業着をきて、心を一つに。
初めて着る作業着が少し嬉しいです。

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