羽繕い
今日は、夫が行きつけの呑み屋さんに出かけているので、ぺんちゃんと まったり〜。テレビはコロナコロナと一日中なので、静かにnote。
ぺんちゃんは、私の肩で一生懸命羽繕いをしています。
インコが羽繕いをする意味や、羽繕いをする時の気持ちは、
●羽のお手入れをしている。
●リラックスしている。
らしくて、
なんだか静かなお部屋で、幸せな気分です。
うちのぺんちゃんは、チャノドメキシコインコという種類で、生後2ヶ月ぐらいで我が家にやってきました。
たまたま立ち寄ったカインズで、夫が一瞬で購入を決定。
私には、ペットをお金で買う感覚が全くなくて、実際、子供の頃に飼っていた犬のチロは捨て犬で、実家の裏の団地に住む子供たちがどこかで拾ってきた子犬を一軒一軒、この子を飼ってくれませんか?と尋ねてきたのが始まりでした。陽も暮れて遅い時間に尋ねてきた子供たちのあまりの可哀想さと子犬の可愛さに母親に「世話は自分たちでするから」と妹と一緒に懇願して、我が家にやってきたのですが、「自分たちでするから」という約束は、あっさりと破られ、結局、母が毎日のお世話係。当然、チロは、母に一番懐いていました。
それに反して夫の実家は、ペットは買うもの。子供の頃は義父が買ってきた大型のオウムがいて、学校から帰ると義母がパートに行っているので誰もいない家での友達だったようです。その後も血統書付きの猫やちゃんとした柴犬(チロは雑種)を飼っていました。
何万円もお金を出してペットを買うことに抵抗もありましたが、夫が「前から鳥を飼いたかった」それこそ、「僕が面倒を見るから」ということで購入することに。。よく見ると、足が変形していることに気が付いてペットショップの方に「交換しますか?」って言われたけど、モノみたいに扱うのに抵抗があったし、不自由ないみたいだったので、そのまま連れて帰りました。
当初は、3時間おきの餌やり(注射器であげる)。自営業だったので、夫はこっそり会社を抜け出して、ぺんちゃんのために帰宅していました。
私は一生、鳥とは縁がないだろうなぁとなんとなく思っていたので、全く仲良くなれませんでした。鳩も苦手だったし。。
少しずつ飛べるようになってくると肩に乗ってくるのですが、毎度毎度、耳を噛まれる。しかも加減がないので、めちゃくちゃ痛い。肩に乗る。噛む。振り払う。の繰り返しで、心底、鳥って全然可愛くない。と何度も思ったことでした。
その頃の私は、仕事のことや自分に自信がなくなっていたりして、全く心にゆとりがありませんでした。夫と会社を経営しているのですが、従業員さんとの関係がなかなかうまく折り合えなくて、ギスギスしていたように思います。そんなところに心を通じ合うことのできないインコがやってきて、優しくしてあげられるはずもありません。かなり邪険にしてしまっていたと思います。結局、懐かないまま10ヶ月ほど経ったある日、夫と2人で出かけることになり、そんな時は、いつもなら鳥かごから出したりしないのに、数時間だけと部屋の中で放鳥してあげたのでした。
それが事件の始まりで、出かける時間になってもぺんちゃんは鳥かごに入る気配なく、意気揚々と部屋の中を飛び回ります。仕方がない。少しの時間だから家に置いて出かけようと玄関のドアを開けた瞬間、ぺんちゃんは、先に出た夫めがけて突進して行ったのでした。これはやばい!とドアを閉めようとしたのも束の間、ドアの隙間からマンションの外に飛んで行ってしまったのでした。
「ぺんちゃーん!」と叫ぶもどこへ行ってしまったのか、姿形もなく。。夫は茫然自失。家で飼われているインコが生きていけるはずがない、カラスにやられてしまっているかもしれない、諦め半分も失意の夫を見るに見かねて、なんとかしないといけないと行動したことは、警察に届けたことです。ペットが行方不明なときは落し物らしいとネットで調べました。びっくりしたことにすぐに愛護係から電話が入り、届け出があれば連絡をもらえることになりました。夫はかなり落ち込んでいたのですが、私はなぜか、不思議と心配をしていませんでした。
それから2日後、警察からそれらしいインコが見つかったと電話がありました。住んでいる市から6km離れたところまで、飛んで行ったらしい。
迷い込んだ倉庫のオーナーさんが届けてくださいました。あと1日遅れていたら、雨に打たれていたところでした。ペットショップで付けてもらった足輪を見て、飼い主が探しているのではと思ってくださったようです。ペットショップ様さまです。夫は仕事でタイミングが合わず、私が引き取りに行ったのですが、私が「ぺんちゃん」というと「ピー」と小さな声。警察の方に「やっぱり飼い主さんやねー、一言も鳴かへんかったんですよ。」と言われて、その日からぺんちゃんは、私を噛まなくなりました。
我が家に来てから7年。鳥に癒されるって有りだなぁと思えるようになりました。note書いているうちに、勝手に鳥かごに入って、もう寝ますー。って定位置に移動。
出会いはペットショップなんだけど、お金でぺんちゃんを買ったんだけど、今は、私たちはファミリーだわ。今日も幸せな時間をありがとね。