あらためまして自己紹介
この度はご訪問いただきありがとうございます。
前記事では私自身の簡単なプロフィールを記載しましたが、
今回は大学卒業後から現在に至るまでの経緯についてもう少し詳しく
お話しさせていただきます。
1.大学卒業以降の実家での生活
大学卒業後は地元企業に就職し、主に事務職に従事しておりました。
プロフィールにもあるように先天性ミオパチーという筋疾患のため実家に住み、通勤・通院をはじめとした生活全般を家族に頼っている状況でした。
新卒直後の私は杖歩行でしたが、段々と筋力が衰え杖歩行もままならない状態になりました。
ゆえに外出時は車椅子の利用を余儀なくされました。
障害が悪化していく状況を理解し、快くサポートいただいた当時の職場の方々には今でも感謝しております。
このような状況で30歳を迎えたとき、「自分はこのままの生活を続けていて良いのだろうか?」という思いが頭をよぎりました。
自分だけでなく家族も年齢を重ねていくことを考えると、
「まだ体力があるうちに自分一人で生活していける術を身につけていくべきではないのか?」と。
また、生活のすべてを家族に頼ることに窮屈さを抱いていたのも事実です。
贅沢な悩みですが、「もう少し自由に暮らしたいな」とも。
ただ、私の地元は電車やバスの交通インフラの乏しい地方のため、
自動車の運転ができない私が一人暮らしを始めるとなると地元を離れる必要があります。
こういったことから「自分に一人暮らしが可能なのか?」とさんざん悩み、葛藤する日々がしばらく続きました。
ですが、「限りある人生のなかで、自分らしく生きたい!」、「人生の最後にあの時に挑戦しておけば…なんて後悔はしたくない!」
という思いが捨てきれず、最終的には家族と相談の上、当時の職場を退職し、一人暮らしを始める決断に至りました。
2.退職~一人暮らしへ
当時の職場を退職することを決心してから直ぐに上司にその旨を相談すると
「引継ぎ等の関係で、退職まで半年ほど待ってほしい」と言われました。
想定より時間が掛かってしまいましたが、その間は一人暮らしのための情報収集に時間を充てることができました。
半年後に予定通りに退職し、ようやく一人暮らしの為の具体的な準備開始です!
前述の事情から住む地域は、交通インフラの充実した地元からさほど離れていない地域と具体的に決めていました。
それから当該地域での物件探し、家事・移動支援をお願いする介護事業所探しと着々と準備を進めていきました。
特に物件はバリアフリー必須のため条件に合うものを見つけるのに苦労しましたが、不動産屋さんのおかげで良い物件と出会うことができました。
ちなみに実家暮らしのときは車椅子は家族に押してもらっていたので手動のものを使用していましたが、一人暮らしとなったらどうしても電動車椅子が必要です。
ただ、諸事情により電動車椅子の補助申請・購入は転居後に行うことにしました。
すべての準備を終えて新居に引っ越し、いよいよ一人暮らしのスタートです!
3.一人暮らしスタート
一人暮らしを始めてしばらくは仕事に就かずにのんびりと過ごしていました。
まだ一人暮らしにも慣れていない状態で無理に仕事に就いたら、体調を崩すかもしれないと考えたからです。
また、これまで前職で8年弱自分なりにまじめに働いてきたこともあり、
少しゆっくりしたいという思いもありました。
こうしてリフレッシュを兼ねた一人暮らしに慣れる練習の始まりです。
まずは初めて利用する介護ヘルパーさんを交えた生活サイクルに慣れることから始めました。
介護ヘルパーさんには買い物や掃除等の家事支援と通院等の移動支援をお願いしており、
こちらは特に問題もなくすぐに慣れていきました。
次の段階は電動車椅子の使用の練習です。
前述の通り、電動車椅子は初めてのためしばらくは外出での使用には
ヘルパーさんに付き添ってもらうなど操作の練習は慎重に行いました。
電動車椅子の操作に自信がついてきたら、自宅の近所を単身で外出し、
それにも慣れてきたら電車の利用も単身で挑戦するという段階を踏んでいきました。
電動車椅子の購入から電車に乗れるようになるまで数か月かかりましたが、
今では外出のほとんどは介護ヘルパーさんの付き添いを要することなく単身で行えています。
4.電動車椅子での旅行体験
実は一人暮らしを始めたらどうしてもやってみたいことがありました。
それは国内旅行です。
実家暮らしのときは平日は仕事があり、休日は疲労回復に充てるため
遠出する機会がほとんどありませんでした。
(私の体は健常者の方よりも疲れやすく、回復にも時間が掛かります)
そのため、「仕事に就いていない今が旅行をするチャンス!」と考えました。
とは言え、一人での旅行はやはり不安です。
何か良い方法はないかとネットで調べていたら、
ある旅行会社の「高齢者・障害者対象の(ヘルパー有資格者)旅行付き添い
サービス」というものを発見しました。
さっそく旅行社に問い合わせ、事情をお話したうえで、旅行の打合せを進めていきました。
旅行先は広島県(広島市・宮島)・岩国市、金沢市、神戸市・大阪市、熊本市・長崎市・福岡市に決め、2~3泊の日程の旅行を複数回に分けて実施することになりました。
旅行会社の方にはこちらの希望を快く聞き入れてくださり、
旅行の当日も付き添いの方に計画通りにしっかりサポートしていただきました。
また利用した各交通機関やホテル、施設の方々にも親切に対応していただけたおかげでとても楽しい旅行となりました。
この旅行に関わってくださった方々には今でもとても感謝しております。
この経験を機に、いつかは付き添いなしの一人だけの旅行をしてみたいと
思います。
5.現在
こうして電動車椅子の操作・外出、国内旅行と、
気づけば一人暮らしを始めて1年以上経っていました。
(この間はこれまでの貯蓄と障害者年金で生活しておりました)
さすがにそろそろ働かなくてはということで、
ハローワークや障害者専門の転職サイト等を利用し転職活動を開始しました。
30代、しかも電動車椅子ユーザーである身体障害者の転職活動は簡単ではありませんでしたが、幸いにも雇っていただく会社と出会うことができました。
故あってそこの会社は数年で退職し、現在は障害者が9割以上を占める某特例子会社に完全在宅にて勤めております。
以上が私の大学卒業後から現在までの経緯となります。
(色々と搔い摘んでおりますが)
正直、仕事を始め、まだまだ今後はどうしていくのか思い悩んでいる状態です。
ただ、持病のために体調を崩しやすいこともあり、
無理をしない範囲で模索・挑戦をしていこうと考えております。
このnoteの記事投稿もその一環として取り組んでまいりますので、
あらためまして今後ともどうぞよろしくお願いします!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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