#37 【実録】乗務中にメンタルが落ちた時の対処法
みなさん、こんにちは。流し（ながし）です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェントの活動をしています。
みなさん仕事中にあまり心に元気がないなと感じることはありませんか？
普通のサラリーマンのお仕事でしたらメンタルに元気がなくても1日働いてしまえばいつの間にか夕方になってなんとかなることがあるのですが、タクシードライバーはそうもいきません。
タクシーという仕事はメンタル業である。という言葉を耳にしたことがあります。私もそう思っています。タクシードライバーという仕事はお客様をお乗せし続けなければ収入になりません。さぼればさぼった分収入は減りますし、頑張った分収入は増えます。私も日頃このお仕事をしている中で1日のメンタルにかなりやる気みたいなものが影響してくるなと痛感しています。
中にはメンタルで仕事しているうちは半人前だよという意見も貰ったことがありますが、その意見は一旦置いておいて今回はタクシーはメンタル業であるという観点から、乗務中にメンタルが落ちたらどのように対策をしているかを書きたいと思います。
■乗務中にメンタルが落ちた時の対処法
①とりあえず仮眠する
かなり即効性があります。寝すぎると逆に疲れてしまうことがあるので30分未満がおススメです。一旦、現実世界から切り離し仕事を脳内から忘れることはものすごく効果があります。起きてみると脳がかなりクリアになっているはずです。有名な話ですが20分の仮眠は3時間の睡眠に匹敵するという話もあるくらいです。
私の場合、仮眠はメンタルが落ちている時だけでなく普段からするようにしています。起きた後の集中力が全く違うからです。また長時間運転していると眼精疲労にも襲われるので目の疲労も軽減されます。
最初は仮眠なんてしている間に1人でも多くのお客様をお乗せして少しでも稼ぎたい気持ちが先行して、私も仮眠をとることができていませんでしたが騙されたと思ってやってみてください。効果は絶大です。
②とりあえず腹ごしらえ
こちらも個人的には即効性があります。チョコレートとかシュークリームやプリンやアイスなどをコンビ二で購入し食べると糖分が摂取されてかなり気分が良くなることがあります。喫煙者でいうたばこに近いかもしれません。ちょうどランチやディナーの時間帯でしたら好きなラーメン屋さんに入ってがっつり食べてストレスを発散していることも私はあります。その分、後で眠くなることはありますが私の場合はメンタル優先です。店に入ることによってタクシーから1度降りることになりますので気分転換にもなります。
③とりあえず緑を浴びる
たまに私がやるリフレッシュ方法です。公園などがあったら車を止めて散歩します。いわゆるグリーンエクササイズというものです。
心理学の用語で、「自然の中で行う運動」のことをグリーンエクササイズといいます。例えば、公園など緑のあるところでジョギングやヨガをしたりすることです短時間のエクササイズでも、ストレスの軽減やリフレッシュ効果などの、ポジティブな効果が期待できます。
1252人を対象とした10件の研究を解析した結果、以下のことがわかりました。5分のグリーンエクササイズだけでも気持ちが前向きになり、自尊心が高まり、水のある環境で行うことで効果が上がることも分かりました。
他にも仁済大学校の研究があります。
うつ病の治療を受けている中年を対象に、4週間自然環境で散歩をしました。その結果、HRSDやMADRSといった、うつの状態を評価する指標が優位に低下したそうです。つまり、メンタルが改善したということ。また、この患者たちの61％は寛解状態にまでなったそうです。
ですので15分くらい公園を歩くだけでも気分転換になったりします。私は新宿中央公園にいることが多いです。駐車スペースも公園の周りのあるのでタクシーを停めやすいのも利点です。
④それでもダメならカフェに入り気分転換
上記の①～③の対策をしたらだいたいはメンタルが回復するのですが、それでもダメでしたらカフェに入っちゃいます。私の場合は「むさしの森珈琲 杉並井草店」さんに行くことが多いです。少し都心から離れていますが駐車場があるのが助かりますし、むさしの森珈琲さんのコーヒーフロートが個人的には絶品なのです。こういう時は1時間くらいがっつり休んでしまいます。そうするとだいたいは自分の機嫌を取り戻せることが多いです。
⑤最終的な手段としてもうひとりの自分を召喚する
最終的な手段になりますが、メンタルが低くても営業をしない限りは売上は増えません。ですのでここまできたらメンタルを捨てることが大事だと私は思っています。気持ちに左右されてしまうようならばその方がマシで、自分の本体とは別にもうひとりの自分を作りだし、そのもうひとりの自分に仕事をしてもらう感覚です。本体は客観的にその仕事を見ている感覚になります。そうすることで淡々と感情をブラさずに営業することができるようになります。とはいえメンタルが介在しないので基本的にはテンションがない状態になるのであまり良い状況とは言えませんが、なんとか帰庫時間までしのぐことはできます。
■さいごに
今回の記事ではあくまでも私の乗務中にメンタルが落ちた時の対処の仕方を紹介させて頂きました。ですのでみなさんに合う方法が各々あるかもしれませんので参考程度にしてもらえたら嬉しく思います。
いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。
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Ｘ（旧Twitter：https://twitter.com/taxi_nagashi）
それではまた次の記事でお会いしましょう。
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