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#51 【実録】成長が早い新人タクシードライバーの特徴(前半)

みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェント活動をしています

2024年8月現在。タクシー業界は買い手市場ということもあり多くの新人さんがタクシー会社にご入社されています。

そんな新人さんの中でも特に成長が早い新人タクシードライバーさんがいらっしゃいますのでそういった方の特徴をいくつか書いていきたいと思います。またX(旧Twitter)でもテーマだけですが同じ内容をポストさせて頂いたところ先輩方から貴重なリプライを頂きましたのでそちらも織り交ぜながら書いていきたいと思います。

それでは参りましょう。


■成長が早い新人タクシードライバーの特徴

①先輩ドライバーと仲良し

先輩ドライバーさんと仲良しな方は当然、先輩からタクシーのいろはを聞いたり実際に教えてもらったりする機会が多くタクシーに関する情報を多く浴びることになりますので成長速度が速いです。

結論は以上になりますが、先輩ドライバーと仲良しという事実はもっと深堀することができます。それはどうしたら先輩と仲良くなれるのか、どういう新人さんが先輩ドライバーさんと仲良くなっているのかというお話です。詳細は別の記事で語りたいと思います。

②仮説を自分なりに持ってすぐに試す

いわゆるPDCAというやつです。

PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(対策・改善)の4つのプロセスを繰り返し、目標達成や業務改善を行うフレームワークです。

引用:HP大学

・深夜割増の22時から休憩を止めて街に出るタクシードライバーが多いからその時間は空車が増えるのではないか?試しにこの時間に休憩時間にしよう。

・GWは観光客も多いので浅草寺あたり攻めてみようかな?

・今日は日曜日。きっと明日は月曜日だからそんなに深夜まで飲む人は少ないのではないか?では日中勝負だから日中に集中力のリソースを多めに使っていこう。

3つ例を挙げてみましたがこんな感じです。このような仮説を自分や周りの方の話を聞いて組み立てて実際にそれをやってみて、それが実際にはまったのか、ダメだったのかを確かめ、次はどう改善したらいいのか、もしくは大代案を考えまた実行に向かう。このサイクルが早くて量が多い方は成長が早いのかなと思います。

③先輩や同僚から聞いた情報を素直に試す

素直にというところが非常に大事になってきます。

たまに初デビュー前にYouTubeを見て勉強されたのか分かりませんが自分で先輩に質問をしておいて先輩がお答えしている最中に話を遮ってしまう方がいらっしゃいます。遮るだけならまだ良いのですが、自論を話始めてしまう方もおり、せっかく先輩が話してくれているのにもったいないなと感じてしまいます。まずはここが第一ハードルになります。

次に第二ハードルですが聞いた話を素直に一回でも試すことができるかどうか。またここに自論が介在して心の中で「それは違うだろ。」と思いその情報に蓋をしてしまうケースがあります。たしかにその方が話されていることがあまりに的外れな場合は試す必要はないし耳を傾ける必要はありませんが、ジャッジが微妙なラインの場合は一度試してみるともしかしたら新たな武器が手に入るかもしれません。私の場合はこの第二ハードルを越えることができず素直さが今でも足りてないなと感じることがあります。

④行った先営業をしている

行った先営業とは何ですか?とタクシー業界にいらっしゃらない方は思うかもしれません。

行った先営業とは、お客様がお降りになったらすぐに営業を再開することです。これができる人とできない人と大きく分かれます。

できる人の場合はたとえお客様が降りた場所が自分にとって知らないエリアだったり苦手なエリアであってもすぐに空車にして無線も開放して次の営業に取りかかることができます。その結果、空車時間が減り実車率が上がり
お客様が連鎖して売上をどんどん積み上げることができます。

しかしできない人の場合は違います。一度、苦手なエリアに連れて来られるとすぐに回送表示にして無線も切って自分の得意のエリアまで営業しないという格好になります。こうなるとお客様を降ろしてはまた自分の得意のエリアまで回送にしてお客様をお乗せせずに移動するのでこの時間がロスになっってしまいます。ですので実車率はどうしても上がらず売上は上がりずらくなってしまいます。

しかし、私もこれに関して全部できているわけではありません。どうしても苦手なエリアがあり、その地域では空車にはしますが無線は切ってしまいます。ですので偉そうなことは言えません。

我々も人間であり心があり人によってストレス耐性は違うので、無理して行った先営業をするのか、私みたいに90%は行った先営業をするのかはご自身のストレス負荷と相談して頂いて決めてもらえたらいいと思います。

⑤苦手なエリア・客層の概念がない

新人さんは最初このケースが多いです。

それはまだ嫌なお客様に遭遇したりなど嫌な体験をしていないからです。また最初はどうしてもこのエリアにはこういう人はいるみたいなエリアごとの客層も分からないので、苦手なエリアというものを最初から持ち合わせている人は少ないです。

ただ数か月もしてくると少しずつ嫌な経験をしていきます。そしてその嫌な経験はその場所と一緒に記憶として紐づいて残る為、どうしても一度嫌な経験をそこでしてしまうと、その場所に近づくのは怖くなってしまいます。そうやってどんどん先輩たちはできる営業範囲が狭まっていくのです。会社の先輩でもこのエリアは嫌いだとか苦手と言っている方はいらっしゃると思います。

しかし稀にどんなに嫌な思いをしても次の日にはけろっとして全く気にしない方がおります。こういう人は嫌な記憶をひきずらないので上記の先輩達のようにどんどんできるエリアが狭くなっていく現象が起きません。こういう方は強いです。

また元々の人間耐性もかなり要素として絡んできまして、例えばホスト系の客層の方が苦手という方は歌舞伎町で営業をするのは困難だと思いますし、偉そうなサラリーマンが苦手という人は千代田区あたりが苦手になるかもしれません。苦手な客層の幅が広い方ほどエリアが限定されてきてしまい稼ぎにくくなってしまいます。逆にそういった人間耐性が強い人はだれでもターゲットになりますので人による限定がなくなり有利になります。

いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。
最後まで記事を読んでくださった方誠にありがとうございます。

次回は続きの後半を書いていきますので是非お立ち寄りください。

またタクシードライバーに関するご質問をX(旧Twitter)で24時間受け付けてますので遠慮なくDM下さいませ。
X(旧Twitter:https://twitter.com/taxi_nagashi)


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