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#80 【経験談】タクシードライバーへの転職に家族の反対

みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェント活動をしています。

最近タクシーをお考えの方から一定数の割合で「自分はタクシーをやりたいのだけど家族の反対があって説得が難しいです。」というような相談を受けることあります。

私もタクシードライバーに転職を考えていた時に親に相談したら反対を受けたことがあります。そのことにも触れながらタクシードライバーに転職をするにあたっての家族の反対について書いていきたいと思います。

■私の経験談

冒頭で申し上げましたが私もタクシードライバーになろうとした際に家族に
反対された経験がありますので最初に書いていきたいと思います。

具体的には上記の記事に書いてあるので詳細は省きますが、タクシードライバーになる前はブラック企業に勤めて適応障害になったりして短期離職を繰り返していました。そんな中で義理の父がタクシードライバーをしていたので日頃から話を聞いていたのもあり、タクシードライバーになることを決めました。その際に妻は私の性格含め合っているのではないかということで妻からは反対どころか応援をされました。

しかし、タクシードライバーになることを実の親にも電話で相談した際にまさかの反対を受けてしまったのです。

その日の翌日、電話でなくてあって話した方が良いのではないかという提案を受け、実際にファミレスで会って話すことになりました。

■親の反対の論点

ファミレス会議当日、覚えている範囲になりますが親がなぜ反対しているのかという論点についてまとめていこうと思います。

①事故するのではないかという不安

一番の理由は息子(私)が事故をしてしまうのではないかという不安点でした。この当時私は人を巻き込むような大きな事故をしたことはなかったものの旅行の時くらいしか運転しないくらいペーパードライバーでしたし、以前にも何回か自家用車を擦ったりしてましたので心配だったのだと思います。

今でこそ私も父親になり、娘がタクシードライバーになるっていったら心配な気持ちが正直あります。その気持ちは今では特に分かります。無事に帰ってくるのかすごく心配になると思います。ましてや普通に運転するのとでは違い、長時間深夜問わず運転し続けるお仕事ですのでその不安は更に大きくなるのも無理はないかと思います。

②お客様の命を預かる仕事への心配

自分自身の心配をしてくれた面もあるけれど、やはり自分の息子(私)が人様の命を守れるのかというところも心配だったのだと思います。実際に「自分だけの命じゃないからね。」と言われたのを覚えています。

先程も書きましたが過去に自家用車を何回か擦っていたり、私自身のがさつでおっちょこちょいな性格を知っているからこそ尚、心配だったのだと思います。

この2つが親が直接話してくれた論点になります。最終的にはやってみないとわからないという私の意見を尊重してくれて、こうして今ではタクシードライバーになって幸せになっています。

表向きにはこの2点でしたが、ここからは推測になりますが別の理由もあったのではないかと思いますので更に書いていきます。

■親の反対のもう一つの論点

一番の反対の理由は先ほど挙げました息子(私)が事故に遭ったら心配であってほしいのですが、世間体も正直あったのではないかと思っています。

父親は大企業を新卒の頃から転職せずに勤めあげていますし、幼少期から教育熱心で勉強にかなり力を入れていました。門限は決められていましたし、ゲームをする時間まで制限がありました。友達との遊びも何度も断りましたし、小学校高学年になると塾にも通いました。おかげで勉強は得意になりましたが高校受験に失敗してしまいました。そこから高校でも塾に3年間通わしてもらいながらも大学受験では大きく失敗。2浪もしてしまうという結果に。その間も塾に通わしてくれました。その甲斐がありなんとか地方の国立大学に入学できました。

親からしたらお金をかけた甲斐があったとやっと思えたのではないかと思います。しかし4年間で無事に卒業をするも、新卒で入社した会社でメンタルを壊してしまい1年ちょっとで退職。そこから短期離職を繰り返してしまい最終的には突然タクシードライバーになりたいと息子が言い出す。

もちろん自分も今、親になったので娘がどんなお仕事に就こうが本人が幸せだったらなんでも良いと思っていますが、親がかけてきた苦労や金銭面からしたら、「え、正直浪人して大学まで行ったのに何も活かせてないじゃん。」と思っても不思議では全くないと思います。

そんな親の気持ちも息子として分かっていながらも、その時の道はほんとにタクシードライバーのみしか私には残されていませんでしたので、親の反対を押し切りタクシードライバーになることを決意しました。

■反対をした親に自分ができることとは

反対を押し切ってタクシードライバーになったからこそなるべく親には心配をかけたくないですし、息子(私)がタクシードライバーになっていることの後悔を少しでも減らしてあげることが必要だと思って、丸々3年(※2024年10月現在、育児休暇中)働いてきました。

どうしてもはじめのうちは事故違反が多く心配をかけてしまった部分がありますが、今では事故は3年以上、違反は2年以上しなくなり最近では親に心配をかけることは少なくなりました。

また実家に帰る度に以前の仕事では疲弊して疲れ切っていたのに、今では元気な顔を見せることができていますし、今年には娘も生まれ、初孫を見せることができました。タクシードライバーになって経済的にも豊かになり生活も以前よりゆとりが出てくるようになりました。多くの会社を1年前後で辞めてしまった私がタクシードライバーが一番長く続き、以前は発症していていた適応障害も克服しタクシードライバーになってからは発症を一切しなくなりました。

そんな姿や変化を今でも親は見てくれていて、先日実家に帰省した際には「タクシーに出会えてよかったね。」と一言、言ってくれたのが大変救われたのを覚えています。

もちろん今後も「タクシーに出会えてよかったね。」と思ってもらえるように無事故無違反で復帰後も務めて参りたいと思っております。

いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。

またタクシードライバーに関するご質問をX(旧Twitter)で24時間受け付けてますので遠慮なくDM下さいませ。
X(旧Twitter:https://twitter.com/taxi_nagashi

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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