#10【経験談】デビューしてわずか5か月で3回の単独接触事故!?
みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェントの活動をしています。
今でこそ3年近く無事故で会社からも無事故賞を毎年頂いていますが、初乗務をしてからわずか5か月で3回単独接触事故をしてしまいました。その時の経験談と反省、そして今の自分から見る改善点等を記載したいと思います。
■3つの単独接触事故の振り返りと改善点
【1件目】狭路での単独接触事故
まずはじめに経験した単独接触事故ですが、深夜1時頃お客様を自宅まで送りました。ただそのご自宅までいく住宅街の道も狭くて、嫌な予感はしていました。街頭も薄暗く視界もよくありませんでした。無事にお客様をお送りしお客様は降りられて、まだ帰庫まで時間があったので都心に戻るために大通りを目指そうと考えました。しかし大通りに出れるまでの住宅街の道が狭くこの角を左に曲がらないと出れないという状況になってしました。
上記の写真が接触事故現場ですが、何回も切り返しを繰り返し左折を試みました。回数としては20回くらいは切り返しを行ったと思います。もちろん何回も降りて距離感を確認したりもしました。そもそもこの角を曲がるのは不可能ではと考えバックして別ルートも考えましたが、バックをするにもサイドの幅がわずか数センチとかなり狭かったのでこちらもリスクがあると考えやはりこの角を曲がる選択をしました。時間にして20分前後経過したかと思います。早く突破して売上を作りたいみたいな気持ちはありませんでした。とにかくこの暗くて細い道を早く抜けたいみたいな焦りはあったかと思います。そして何回も切り返したのちに、これならいける!かもと思って左に曲がったらダメでした。鈍い音がしました。左を擦っていました。この写真にもあるように多くのドライバーさんが擦っていたのだと思います。
ここからは改善点です。2つあります。
1つ目は、これならいける!かも。のかも。でいってしまったことです。かもはダメでした。何回も切り返して気持ちが焦っていたのはあるかと思いますがかも。で突破を図ったのは軽率だったと反省しています。
2つ目は、会社でドラレコを見て内勤さんにご指摘いただいた点でして、この曲がり角に遭遇する前に、この先狭いです。やこの先通り抜けできませんという看板が立っていてそれを事前に見ていたらこの道を行くことはなく、未然に防げたかもしれないということです。この単独接触事故以来、住宅街などに立っているこの先通り抜けできません。みたいな看板は必ず見落とさないようになり、未然に苦しい展開を防ぐことに成功しています。
また、この時間は深夜1時でしたので近隣の方や歩行者に助けを求めることができませんでしたが、仮にお昼でしたら近隣の方に曲がるときに助けを求めたりできると思います。以前にも住宅街の狭路で四苦八苦しているときに近くを通っていた歩行者が「大丈夫ですか?後ろ見ましょうか?」と声をかけて下さったり、「この先こうこうこう行くと出やすいよ!」と教えて下さったこともあります。ぶつけるくらいなら人の力をお借りするのは良いと思いますのでおすすめです。
【2件目】バック時、降りて確認を怠り単独接触事故
こちらの事件は実車中で雨降りの夜9時くらいだったと思います。お客様を
目的地まで住宅街を通過するルートが最短でしたので目的地まで向かっていました。しかし住宅街の途中、二股のYの字型の道にぶつかり、ナビ通り左から行こうとしたら、お客様から「右からお願いします。」とご指摘を頂きました。けれど車の車体はすでに左の道路に半分以上入っている状態でしたので一度バックして右の道路に切り返さなければいけない状況でした。
お客様が焦っておられたのか私が焦っていたのか忘れてしましたが、心境としては焦っていたのは覚えています。また急にオーダーを頂いたのもありテンパってしまったのもあるかと思います。バックする際に電柱が見えておらず後突をしてしまったのです。幸いスピードも出ておらず、お客様も無傷で怪我はなかったのは不幸中の幸いでしたが、単独接触事故になってしまい会社にもご迷惑をおかけしてしまったのは言うまでもありません。
ここからは改善点です。2つあります。
まず1つは心の面です。焦っていた理由は忘れてしまいましたが、当然ながら焦りは良くないです。焦ったところで早く目的地に着くわけでもありません。お客様から急いで!と言われることはこの時ではなくてもタクシードライバーをしている人であればだれもが経験したことある場面だと思います。そんな時にも自分の心が乱されないようにすることが大事だと思います。私は「かしこまりました。可能な限り頑張らさせてもらいますが到着時間のお約束はできません。」と話してから、運転するようにしています。
2つ目は、雨が降っていたのでバック時にいったん降りて確認するというのを怠ったことです。たしかにバック時に一瞬、あれ後ろ大丈夫かなと不安はよぎったと思います。ただ焦りと雨に濡れるのは眼鏡をかけているので嫌だなと感じてしまったのでしょう。普段ならバック時、距離感が不安でしたら必ず降りて確認してからバックをしていましたが、この時は怠ってしまいました。事故するくらいなら雨に濡れたほうがマシと思うようになってから雨でも少しでも不安だと感じたら降りるようにしています。
【3件目】気持ちの油断で招いたバック時の接触単独事故
単独接触事故最後の経験談ですが、こちらの事故が起きたのは以前の2つの事故と違い昼間に起きました。ちょうどお昼ご飯を食べようと車を駐車場に止めようとしておりました。その時にこれから休憩だ!という気持ちがあったのか緊張感がなくなってしまっていたのだと思います。バックで駐車スペースに止めようとしていたら完全に見落としていた障害物に後突してしまったのです。車止めがない駐車場でしたので、後ろの壁にはまだ余裕があったのですが、手前に障害物があったのです。もちろん会社にも先方にも謝罪し事なきを得ましたが、油断が招いた単独接触事故でした。
こちらも反省点が2つあります。
1つ目は緊張感の薄れです。休憩のことで頭がいっぱいになり、油断をしてしまったことが敗因です。車のエンジンを止めるまでは安心してはならないとこの事故を通して学びました。
2つ目は窓から顔を出して後ろを確認していなかったことです。慣れ親しんだ駐車場だったこともあり、窓をあけて後ろを確認していれば起きなかった事故だと思います。バックミラーだけ見て車を停めようとしていたことに問題がありました。一瞬、面倒だと思うこともしっかり行うことが事故を防ぐには大切だと学びました。
本日の記事は以上です。
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