#24【実録】6時~11時出庫どこがお得!?(前編)
みなさん、こんにちは。流し(ながし)です。
現役で都内のタクシードライバーをしており、
そのかたわらタクシードライバーの転職エージェントの活動をしています。
弊社は出庫時間の幅が広く、私は6時~11時出庫まで全部経験しましたので、それぞれの出庫時間に感じるメリットとデメリットを独断と偏見で書いていきたいと思います。(※隔日勤務のお話)
■6時~11時出庫別のメリット・デメリット
・6時出庫
■メリット
①道が空いている
通勤時間としてはまだ早く、世の中の車がまだ出てきていないので渋滞に巻き込まれにくいです。よって実車の場合は信号に捕まらないので、1件の仕事に対する時間効率が上がり、結果時間単価が良くなります。また空車の場合も道が空いているため比較的、自分の移動したい場所に速やかに移動ができるので空車時のロスも朝早いと少ないです。
②競合が少ない
6時出庫するタクシードライバーは少ないため、競合が少ないです。なのでお客様の取り合いを同業でするケースは少ないですし、無線も鳴ったら自分の案件になりやすい傾向があります。また朝早いので、羽田空港行きの案件無線がなったりすることもあります。もちろん通勤でタクシーをご利用の方の需要もあります。また歌舞伎町や六本木に行くと朝帰りのお客様が多数手を挙げている光景が見れますので、酔っ払いのお客様でもガンガン乗せていくタイプのドライバーさんは朝早くに繁華街に行くのも面白いかもしれません。
③残業を頑張ったサラリーマンと同じ時間に退社
基本的にはタクシーのお仕事は隔日勤務ですとハンドル時間15時間、休憩時間3時間の合計18時間というルールの会社さんが多いので、18時間で仕事が終わると考えると(定時で閉店する場合)、6時に出庫しているので24時に会社に戻ってくることになります。そこから納金作業や洗車を仮に行ったとしても深夜の1時には会社を退社することができます。普通のサラリーマンでしたら次の日も仕事で朝早く起きなければならず、相当大変ですが、隔日勤務であるタクシードライバーは次の日は明け休みなので体が楽です。
■デメリット
①朝早く起きるのが慣れるまでは大変
6時に出庫するということはそれまでに会社に出社して、制服に着替え、車の点検作業をしたり、アルコールチェックをしたりと営業するための準備をしなくてはなりません。ですので5時15分くらいには会社にいる必要があります。となると通勤時間にもよりますが、私の場合は4時には起きなければ間に合いませんでしたので慣れるまでは大変でした。ただ慣れてしまえばどうってことありません。
②終電後のお客様をお乗せすることがほぼできない
先ほど18時間の話はしましたので割愛しますが、出庫が6時ですと定時で24時に帰庫となりますので、終電はだいたい12時半くらいですので終電後の一番忙しい時間帯に仕事ができないことになります。残業をしたら1組や2組くらいならぎりぎりお乗せすることができるかもしれませんが、せいぜいそのくらいです。ですので深夜帯の仕事があまりできないので売上を日中に作らないと挽回ができない状況になります。
・7時出庫
■メリット
①通勤客が多い
通勤として利用する方が多い時間帯になりますので、郊外に営業所がある場合は無線が鳴って、都心までという需要がかなりあります。また雨の日には最寄りの駅までという短い案件になってしまいますが、連続で無線が鳴るくらい需要が多いですので仕事には困りません。
②明けの日が有効に使える
6時出庫ほど早くはありませんが7時出庫ですと、定時が25時ですので納金や洗車をしても、26時には会社を出ることができます。ですので公共機関を使って会社に通勤していなければ27時前後にはベットに入り寝ることができます。仮に7時間寝たとしても朝の10時には起きることができますので、明けの稼働時間が長く感じることができます。
③終電チャレンジに参加できる
6時出庫とは違い7時出庫は定時が25時ですので、若干終電のお客様に対して仕事することができます。終電のお客様はロング率も上がりますので、最後に売上アップも期待できるかもしれません。
■デメリット
①スクールゾーンの時間に被る
朝は子供が学校に通う時間帯でもあります。スクールゾーンは、交通事故から子どもたちを守るために設定された交通安全対策の重点地域のことです。一般的に、小学校や幼稚園を中心に半径500mの通学路を対象としており、午前の7時半~8時半、下校時間帯の15時前後など、通学時間帯に合わせて車の交通を規制していることがほとんどです。スクールゾーンは、規制時間内に走行すると罰則があります。罰則内容は、3ヶ月以下の懲役もしくは、5万円以下の罰金となります。交通反則通告制度があり、反則金7,000円と、違反点数の2点が加算されます。
ですので丁度7時出庫ですと、このスクールゾーンの時間帯に被ってしまうのです。もちろんスクールゾーンの場所に行かなければ問題はない話なのですがそんな簡単な話ではなく、住宅街から無線でお客様からお呼びだしがあったりします。当然受領したからには向かわなくてはならないのですが、お客様が指定された迎え先がスクールゾーンの先にあったりすることがあります。そうなると違反はできないので周り道をして向かうことになります。急いでいるお客様ですとキャンセルを平気でしてくるケースもありますし、到着が遅いと文句を言うお客様も少ないですがいらっしゃいます。
②道が混み始める
7時出庫の時間帯になると、平日に関してはさすがに通勤の自家用車やトラックが大通りを中心にたくさん道に出てきます。土曜日や日曜日、祝日に関しては道が朝から混むことはほとんどないのですが、平日は大通りを中心に渋滞するのが基本です。ですので実車中でしたら時間メーターが上がるのでまだ良いのですが、急いでいるお客様からするとイライラしてしまう原因となります。実際に自分は悪くないのに道が混んでいて八つ当たりされたことは何度もあります。また空車の状態でも渋滞にはまると、営業するのに行きたい場所に向かうのに時間がかかるため大変ロスになってしまいます。
いかがでしたでしょうか。本日の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は6時出庫と7時出庫のメリットとデメリットをお伝えさせて頂きましたので次回は8時出庫のメリットとデメリットを記載したいと思います。
是非、X(旧Twitter:https://twitter.com/taxi_nagashi)
の方も遊びに来てください。
#タクシー
#タクシードライバー
#都内タクシードライバー
#ミリオンドライバー
#働き方
#タクシー転職
#転職
#人材
#流し
#人間関係
#出庫時間