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『「役に立つ」から「意味がある」へ』週刊フォースプレイス#5

タクシーはフォースプレイスになる。
現代人の居場所として、タクシーが意外と必要な存在になると思っています。

タクシーといえば「時間を買う」とも表現され、その時間でお仕事をしたり
電話をしたり、束の間の休息にしたり。
利用者によって様々な使い方がされます。

今後は「居場所を買う」という表現も利用者によってはあるのではないかと思っています。

今回の記事はフォースプレイスについて語っていくシリーズの第五回で「役に立つ」から「意味がある」のお話です。

「タクシーを移動手段から、エンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会 
発起人 ヨナシロ
です。

週刊フォースプレイス、、、
タクシーはフォースプレイスになると思っているヨナシロがフォースプレイスについて色々書いていく連載です。
これまでの記事
「落ち着ける場所を探すあなたへ」週刊フォースプレイス#1
https://note.com/taxi_driver1/n/nb762f5159d4a
「繋がらない繋がりという安心」週刊フォースプレイス#2
https://note.com/taxi_driver1/n/n904cbf32db53
「フォースプレイスは令和元年」週刊フォースプレイス#3
https://note.com/taxi_driver1/n/n1ca7e55a6c15
「タクシーの“顕在的な居場所”“潜在的な居場所”」週刊フォースプレイス#4
https://note.com/taxi_driver1/n/n7ccfc10d7144


「役に立つ」と「意味がある」

タクシーと言えば、移動手段として利用されます。
移動時間を買って仕事の時間にしたり、他の移動手段がないことから利用したり。
脚の悪い方は、地下鉄の階段等の利用が大変でタクシーに乗る方もいます。
それが所謂「役に立つ」の部分です。

そのような移動手段として
「役に立つ」というタクシーから「意味がある」タクシーになることが出来たら、タクーがもっと必要とされるのではないかと考えています。

「役に立つ」と「意味がある」の事例でいうと、
スタバは、コーヒーを提供するだけの店舗ではなく、
その場(居心地の良さ)としての提供でもあります。
コーヒー買うだけならドトールでもコンビニでも可能です。

それともう一つ、面白いのが電球の話です。
僕らは今の時代、当たり前のように電気があり、
夜でも明るく不便はありません。
それが、電球が発明される前は、ろうそくを含め火を起こして灯りを作っていました。
今の時代、明るさとして“役に立つ”のは電球で、ろうそくは役に立ちません。
臨時の光であればスマホでも可能です。

しかし、今この時代でもろうそくの売上は減るどころか増えています。

そこには、ろうそくが明るさとして“役に立つモノ”を提供するのではなく、
暗く落ち着いた場所を創るという“意味のあるモノ”に変わったというところがあります。

それらに関しては、この記事や

もちろん移動手段として買ってるっていう側面が強いんですけれども、役に立つだけだったら日本車買えばいいじゃないかって言うと、「いやいや、やっぱり俺はBMWが好きなんだ」とか「やっぱりポルシェが好きなんだよね」っていう人はいるわけです。
~~~
機能は変わらないんですよ。安全性も変わらない。でも値段は3倍~4倍します。じゃあ何にそのお金払ってるんですかっていうと、意味を買ってるんですね。その人にとってのなんらかの情緒的な意味を買ってるわけです。意味に500万とか600万とか乗っけて買ってるわけです。
(記事より)

この記事が面白いです

実際、いま人はろうそくに明るさを求めていない。むしろ部屋を「暗くする」ために使っている。部屋での居心地を求めているのだ。人はろうそくに「新しい意味」を与えた。
(記事より)


タクシーが持てる意味「フォースプレイス」

タクシーにも“意味”の部分があると思っています。

それが、フォースプレイスです。

ファーストプレイスが、家
セカンドプレイスが、職場
サードプライスが、自分の落ち着く場所
のような概念のその先として、タクシーには可能性があると僕は思っています。

その理由が、
「密室という身近なようで、他人という遠い存在」
であるというところです。
今、snsによって誰とでも繋がれる時代ではあります。
しかし、自分の吐き出したい想いを吐き出せる存在や場所が中々なかったりすると思います。

友達に伝えれば嫌な思いをさせるかもしれないですし、
それが、どこかに漏れるかもしれない。

簡単には言えないけど、言いたい話を
どれだけ言ってもどこにも漏れない場所というのがタクシーだったりします。

そういう意味で、身近なようで遠い存在のタクシー運転手が必要とされるのはそんなところにもあると思います。
実際に経験したことがある方のブログがあったり、
僕もタクシー運転手としてそんな経験もしています。

今後、移動手段として有人である必要性はなくなるでしょう。

しかし、現代においてタクシーが持てる意味は大いにあり
落ち着ける場所として、
メンタルヘルスにおける重要な存在として、
移動手段としての部分以外でも活躍出来るのではないかと思っています。




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日本タクシーエンターテインメント協会HP(仮)

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