「タクシーの“顕在的な居場所”“潜在的な居場所”」週刊フォースプレイス#4
タクシーはフォースプレイスになる。
現代人の居場所として、タクシーが意外と必要な存在になると思っています。
タクシーといえば「時間を買う」とも表現され、その時間でお仕事をしたり
電話をしたり、束の間の休息にしたり。
利用者によって様々な使い方がされます。
今後は「居場所を買う」という表現も利用者によってはあるのではないかと思っています。
今回の記事はフォースプレイスについて語っていくシリーズの第四回で、
タクシーの顕在的、潜在的にある居場所のお話です。
「タクシーを移動手段から、エンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会
発起人 ヨナシロ
です。
週刊フォースプレイス、、、
タクシーはフォースプレイスになると思っているヨナシロがフォースプレイスについて色々書いていく連載です。
これまでの記事
「落ち着ける場所を探すあなたへ」週刊フォースプレイス#1
https://note.com/taxi_driver1/n/nb762f5159d4a
「繋がらない繋がりという安心」週刊フォースプレイス#2
https://note.com/taxi_driver1/n/n904cbf32db53
「フォースプレイスは令和元年」週刊フォースプレイス#3
https://note.com/taxi_driver1/n/n1ca7e55a6c15
タクシーの顕在的な居場所
フォースプレイスとは、第四の居場所でありそれをシンプルに言い表すと
「心地良いタクシーの空間」ということになります。
それはサービスでも可能のように思いますし、実際に各企業ではこれまでも現在も様々な取り組みがなされています。
音楽が聴けたり(キングヌー、ソニーとのコラボ)開催中(2020/1/20まで)
本が聴けたり(オーディオブックとコラボ)、
美容ケアをしたり(ネスレとのコラボ)
タクシーという移動中の空間だからこそ出来ることを取り入れ、
お客様に快適な移動を提供できるようにしています。
これらもフォースプレイスと一見同じように感じるかもしれません。
しかし、
音楽は人によって聞きたい曲やジャンルが違いますし、
タクシーに乗る人は聴きながら情報収集をすることはとっくに知っていると思いますし、
美容ケアをしてくつろいだ後、もう一回歩き出さなきゃならないのはかえって面倒なことを増やすことになるのではないかと思います。
それらに合ったお客様が乗ったのなら良いですが、
要らないお客様にとっては邪魔な存在にもなりかねません。
僕が考えるフォースプレイスは
「誰にも言えないことが言える」
「漏れないから安心できる」
「相槌や共通の話題は必要なく話したいことを話せる」
と言った点があり対モノではなく対ヒトです。
話したければ話す、話したくなければ話さない。
それ以外に必要なものはなく、誰にでも居場所となる可能性があると思っています。
上記のようにサービスとして顕在的にはなっていませんが、
潜在的にはフォースプレイスに近いことが存在しています。
タクシーの潜在的な居場所
タクシーの空間が好きな人、タクシー運転手との会話が好きな人、話を聞いて欲しい人は一定数存在しています。
タクシー運転手として都内を走っていればそのようなお客様をお乗せすることは何度もあり、
空間に関しては喋らなくても楽しむ人は楽しんでいると思うので認識できませんが、
会話をしたことは何度もありますし、50後半のおじちゃんが会社の若い世代との関わりに関する愚痴を話して来る時もありました。
以前はフォースプレイスを現しているとしてこちらの記事を紹介したこともあります。
潜在的には存在しています。
「フォースプレイスに“なる”」なんて言っていますが、もう上記の方々がいるのを見ると“なっている”といっても良いと思います。
それを文字にしているだけの話がこの「フォースプレイス」です。
そうは言っても、正直話すことなくてどうでもいい人や話さない方もいると思います。
全然それで良いです。好きにして良いんです、お客様だから。
そんな方でも、
この運転手と話したいと思はないし、
あの運転手とも話したいとは思はない。
でも、今日の運転手と話すのはなんか良かった。
と言うことが起きた経験があると思います。
関わった人とすぐに親しくなれるかなれないかと同じで、
運転手とのフィーリングです。
合えば話せるし、合わなければ話さない。
それも、絶対話す必要も無ければ気分で良いです。
そんな相手は友達、恋人、家族以外世の中には存在していません。
それだけいれば十分ですが、その“気心知れた相手だからこそ話すのが厳しい”というときにタクシー運転手に話せば良いのだと思います。
当然、乱暴な扱いのために存在してはいないので好き勝手出来る訳ではありませんが、知人や同僚と話すよりは断然楽だと思います。
乗って喋らず、考えるだけでも良いと思います。
街中の風景を見ているだけでふっと何かを思いつくかもしれません。
(そうなると今と変わらないですが)
それがタクシーです。
だからフォースプレイスなんです。
タクシーはフォースプレイスになります。
まだまだ連載4回目ですが、
気長に伝えていきます。
ありがとうございました。
――――
日本タクシーエンターテインメント協会HP(仮)
――――
当noteで運営しているマガジン(全記事無料)
タクシーエピソードを常に探しています。
あなたが体験した誰かに話したい
「感動したタクシーエピソード」
「驚きのタクシーエピソード」
を知りたいです。
#タクシー で投稿された記事もマガジンとしてコレクションしています。
あなたの体験談が日本を面白くするエンタメに変わるかもしれません。
次のエンタメはタクシーから生まれる。