「タクシーだからこその居場所」週刊フォースプレイス#11
タクシーはフォースプレイスになる。
現代人の居場所として、タクシーが意外と必要な存在になると思っています。
それはメンタルヘルスにおいてもです。
タクシーといえば「時間を買う」とも表現され、その時間でお仕事をしたり
電話をしたり、束の間の休息にしたり。
利用者によって様々な使い方がされます。
今後は「居場所を買う」という表現も利用者によってはあるのではないかと思っています。
今回の記事はフォースプレイスについて語っていくシリーズの第11回で「タクシーだからこその居場所」のお話です。
「タクシーを移動手段からエンタメに変えていく」
日本タクシーエンターテインメント協会
発起人 ヨナシロ
です。
週刊フォースプレイス、、、
タクシーはフォースプレイスになると思っているヨナシロがフォースプレイスについてタクシーがフォースプレイスになる理由を書く連載です。
これまでの記事
「落ち着ける場所を探すあなたへ」週刊フォースプレイス#1
https://note.com/taxi_driver1/n/nb762f5159d4a
「繋がらない繋がりという安心」週刊フォースプレイス#2
https://note.com/taxi_driver1/n/n904cbf32db53
「フォースプレイスは令和元年」週刊フォースプレイス#3
https://note.com/taxi_driver1/n/n1ca7e55a6c15
「タクシーの“顕在的な居場所”“潜在的な居場所”」週刊フォースプレイス#4
https://note.com/taxi_driver1/n/n7ccfc10d7144
『「役に立つ」から「意味がある」へ』週刊フォースプレイス#5
https://note.com/taxi_driver1/n/nc5db2693bf9c
「フォースプレイスの具体例」週刊フォースプレイス#6
https://note.com/taxi_driver1/n/n5b49798a5e1c
「おじさんの威張れる場所」週刊フォースプレイス#7
https://note.com/taxi_driver1/n/nd78a99e6714d
「自立するために居場所を増やす。」週刊フォースプレイス#8
https://note.com/taxi_driver1/n/n773cec40c14f
「タクシーはメンタルヘルスの役割も担う」週刊フォースプレイス#9
https://note.com/taxi_driver1/n/nbcc05b7f2c2f
「不満を生む場所ではなく、解消する場所に」週刊フォースプレイス#10
https://note.com/taxi_driver1/n/n45d825ca3d7b
愚痴も、くだらない話も、どこにも話せない悩みも、
タクシー運転手なら話して困ることも、どこかに漏れることも
悩みを利用されることもありません。
他人ではありますが、密室で同じ空間を共有しているところが
他人以上の安心感をもたらしてくれます。
そんなタクシーの存在は意外と重要だと僕は思っています。
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タクシーはフォースプレイスになる。
その考えを持ち、投稿し始めたのは昨年の4月、約一年。
週刊フォースプレイスの投稿を開始したのが12月18日、約3カ月。
現状としては一切の波紋も生んでいませんが、地道に言い続けていきたいと考えています。
絶対に必要なことでもないですし気楽に。
いや、メンタルヘルスとしては結構大事だと思う。
とりあえず、10週を過ぎたのでここらで少し振り返ってみたいと思います。
現代人に必要なサードプレイス
タクシーの空間は様々な表現をされることがあります。
移動をドアtoドアにして『時間を買う』こともあれば、
帰りの満員電車を避けた『贅沢な帰宅』、
残業帰りの深夜に疲れた心を癒す『リラックスできる時間』。
その様な空間的な感覚と、これまで存在していたサードプレイス(第三の居場所)と言う居場所の概念を合わせたサードプレイスの先にあるのが
フォースプレイス(第四の居場所)です。
サードプレイスというのは、現代人の三つの居場所として定義された概念です。
家庭や自宅、生活を営む場所
「ファーストプレイス」
職場や学校、最も長い時間を過ごす
「セカンドプレイス」
自宅、職場とは隔離した“心地よい”第三の居場所
「サードプレイス」
ファースト、セカンドのふたつは誰もが思いつく場所があると思います。
三つ目のサードプレイス。
これはアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグ氏が提唱した概念で
オルデンバーグ氏自身が、アメリカの自宅と職場を行き来する自動車依存型の都市社会を観察し
ストレスの多い現代社会を生き抜くには、「潤滑油の役割を果たす場所が必要」
と考えたことで生まれたものです。
カフェや公園、カラオケや図書館、個人個人が居心地の良いマイプレイス型や、
人と交流することで居心地の良さを感じる交流型、
人によってサードプレイスにもカタチがあります。
近年では、スターバックスがサードプレイスを意識した店づくりで
くつろげる居場所として有名です。
(意味が少し違うと言う意見もある)
タクシーだからこその居場所、フォースプレイス
このサードプレイスがオルデンバーグ氏の著書で論じられたのは1991年で、
今とは使うモノや環境も違います。
特に日本は、物に溢れ、衣食住にほぼ困らない先進国でありながら2019年の幸福度ランキングでは58位という結果です。
⦅G7(先進7か国)で最下位⦆
それが重要指標だとは思っていませんが、
下降気味なのも否めない中で、ここ数年ではメンタルヘルスが重要視されています。
日本では生涯のうちに心の病気になってしまう人が4人に1人いるという報告もあると言われています。
その際の悩みの中で特に多いのが人間関係。
付き合いたくなくても付き合わなければならない上司、
どうやって接したらよいのか分からない部下、
関わらないことが最善の選択ではありますが同じ職場である以上そうはいきません。
さらに、
大人になればなるほど出来なくなる“本音を言える友達”
snsで繋がるも、どこかツナガッタ感覚のないフォロワー
それぞれが、悩みを持ち、どこにも打ち明けられない中で、
唯一何を言っても周りに聞かれない場所。
それがタクシー。
ファーストプレイスでも、セカンドプレイスでもサードプレイスでも
出来ないこと。
“誰にも言えないことを言える”
“無理に話を合わせずに話したいことを話せる”
“一生会わないからこそ打ち明けられる相手になれる”
そんな第四の居場所としてタクシーがひとつの居場所になると確信しています。
電車賃の数倍の料金をかけて移動したその時間、
お仕事の準備や自分がゆっくりと過ごす時間として使うことも、
他愛もないことをドライバーとゲラゲラと話すことも、
誰にも言えないことを話すことも。
タクシーだからこそ、あなたをちょっと幸せにできる。
フォースプレイスとはそんな考えです。
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日本タクシーエンターテインメント協会 HP(仮)
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