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「医療費自己負担率を上げて社会保険料を下げろ」は自己負担増しか生みません

※お知らせ※
減税新聞ではランチ代程度の有料記事設定をさせて頂いていますが、投げ銭的な意味合いですので、記事はこれまでと変わらず全文最後まで無料でお読みいただけます。

こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらのツイートから

今回は、毎週火曜日よる22時から「今さら聞けない減税の話」をYouTubeでライブ配信している減税仲間のもぐさんのツイートをお借りしました。

イマゲンを配信しているナイス減税チャンネルへのチャンネル登録も是非お願いいたします。

さて本題。
流れをざっくり説明すると、冒頭のもぐさんのツイートはこちらのNHK党浜田議員のツイートを引用したものです。

この浜田議員のツイートはいわゆる反サロの人達が主張する

高齢者の自己負担も3割にするべきだ!

に「その通り」と乗ったものです。
逆に「いや、そうじゃないだろ」というのがもぐさんのツイートということなんですが

私はもぐさんが正しいと思います。

ちなみにこの反サロ派がなぜ「高齢者の自己負担も3割にするべきだ!」と言っているのかはよく理解しています。
高齢者の医療自己負担を3割に上げれば、現在のようなちょっと膝が痛い程度では簡単に医者にかからなくなるのでその分医療費負担が減り、その結果社会保険料を下げることが出来ると言いたいのでしょう。

でもよく考えてください。

下記記事でも紹介したように、自動車税やガソリン税などに課税根拠が無くなっていることを承知しながらも屁理屈を並べて徴税し続けるのが日本政府です。

復興予算でスカイツリーイベントをやったり、震災がれきを引き受けていないゴミ処理場へ補助金をジャブジャブ流していたのが日本政府です。

そんな日本政府がどうして医療費の時だけ自己負担3割化でお金が浮けば社会保険料を下げると思うのですか?

消費税の5%から8%への増税が議論されていた2013年10月の国会で、安倍総理(当時)は「3%の引き上げ分の消費税収は、全額社会保障財源化する」と答弁していましたが、医療費自己負担を増やせば政府は「社会保障費が余ったので消費税を下げます」と言うと思いますか?

10%の増税時は「教育の無償化の財源」を理由にしていましたが、無償化を廃止させれば政府は消費税率は元の8%に戻すと思いますか?

私は絶対ないと思います。

突然復興税を防衛費に転用すると言いだしてみたり、道路特定財源を何食わぬ顔して一般財源化する政府がなぜ他に転用せず社保の値下げをしてくれると考えられるのか私には理解できません。

「高齢者の自己負担も3割にするべきだ!」という主張の結果、医療費自己負担が一律3割になるかもしれません。
でもその浮いたお金で全国に得体の知れないモニュメントが建ったり、Colaboみたいなものにつぎ込まれていくなら何の意味もありません。

言っておきますが、これは「高齢者の自己負担3割」に反対しているのではありません。
むしろ3割になっても構いません。

でもその主張では社保が下がることはないと思うので私はそれには乗りません。

話が「社会保険料が大幅に減税された結果、医療費の自己負担が3割になった」ならわかります。
しかし「医療費自己負担を3割にすれば政府が社会保険料を下げる」は只の机上の空論でしか無いと思います。

大事なのは「税と社会保障の国民負担率が下がること」です。

だから私が言っているのは

社会保険料を含む全ての増税に反対し全ての減税に賛成します

なのです。

よくある「法人税を上げればその分政府は消費税を下げる」という主張をしても、政府は法人税増税しかしないことを知ってるがゆえの、

全ての増税に反対

なのです。
重要なのは

社会保険料を下げること。

減った分をどうするのかは、防衛費増額の際に突然「歳出見直ししたら年3兆円も確保出来た」と政府が言い出したように、政府側で何を削るか考えさせればいいことであって、こっちから負担増の話をする必要は1ミリもありません。

それなのにこちら側から勝手に妥協して倫理も論理も合理性も無い政府に「医療費の自己負担率を上げてもいいから社会保険料を下げて」とお願いすることは、自己負担だけ増えて終わる未来しか見えません。

おそらく無意識な人も含めて、高齢者だけ負担率が低いのはズルイとか、負担が重いのは高齢者のせいだという感情論も入っているのでしょうが、その制度を作っているのは政府です。
文句は政府に言いましょう。

そうでないと「庶民から税を取るな!金持ちに課税しろ」と言ってる人とさほど変わらないと思います。

とは言え方法論が違うだけで、お互いの目的は「社会保険料を下げること」だと思いますから邪魔をする気はありません。

私はストレートに「全ての増税に反対」でこれからも運動しますので、お互い国民負担率の削減に向けて頑張りましょう。

ということで、今日の記事はここまで!

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それでは、ナイス減税!

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