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妥協するのは「与党」です

※お知らせ※
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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらのポストから。

年収500万円超えても減税案 与党譲歩、壁引き上げ制限緩和
所得税が生じる「年収103万円の壁」引き上げに伴う減税策に関し、自民党が提案した年収制限を緩和する案が与党内で浮上していることが20日、分かった。
与党関係者によると、年収500万円以下としていた減税対象者を拡大する。
協議を続ける国民民主党が年収制限に反発したことに譲歩する形だが、合意できるかどうかは見通せない。

103万円の壁引上げに対して自民党が新たな妥協案を出すようです。

また公明党も妥協案を出してきました。

これらの妥協案には様々な数字が踊っていますが、ぶっちゃけその内容はどうでもいいす。

なぜなら重要なのはそこではなく

「与党が妥協案を出してきた」という事実

だからです。

与党は過半数割れをしている今、野党は公約を実現する絶好のチャンスです。

同時にこれはこれまでになかった「有権者との約束を守る」という「常識」を政治に植え付けえるチャンスでもあります。

だからこそ野党が減税公約を捨てて中途半端に日和るのではなく、与党が妥協しそれを飲むことが大事なのであり、ようやくそれが起こり始めました。

そしてこれらの妥協案が出てきたのは、日本維新の会が「社会保険料の引き下げ」を予算賛成の条件に上げてきたことが大きく影響したことは明らかでしょう。

維新が自公に迫る医療費4兆円減 「高校無償化」決着に壁
日本維新の会は自民、公明両党に社会保障改革の数値目標を3党の合意文書に盛り込むよう迫った。
国民医療費を年4兆円削減し、現役世代1人あたりの社会保険料負担を6万円引き下げる内容だ。
数値の根拠は曖昧で与党には唐突に映った。3党協議が最終盤で難航する原因となった。

有料部分なのでコピペ引用はしませんが、この日経の記事にも「維新の前原共同代表が石破首相と水面下での協議を行っており、自公維3党による社保改革の協議体を設置することでの予算案賛成に大筋合意していた」という内容のことが書かれているように、維新が無償化のみの低い条件で予算賛成に向かっていたのは事実でしょう。

ところがみんなが「減税の無い予算賛成は減税潰しだ」「社保引き下げが予算賛成条件だったはずなのに嘘つくのか」「減税潰しの維新」と批判の声を上げたことや、一向に上がらない政党支持率という結果でそうした維新のやり方に世論が「NO」を突き付けたことが維新党内に危機感を生み出すことになります。

そしてその危機感が2月19日に開かれた維新の役員会における「医療費4兆円削減や年間6万円の保険料を引き下げといった具体的数字が明記されないような内容での賛成はありえない」という異論の噴出という形で現れ、予算賛成への党内合意を白紙にまで引き戻させたのです。

この右往左往ぶりは維新の青柳幹事長の会見での発言の変わりようを見てもはっきりわかります。

しかし、昨日の記事でもお伝えしましたが維新が要求する「OTC類似薬保険適用除外」は自民党が絶対に飲めない条件であり、維新もそれを理解しています。

これはつまり維新が日和らない限りは「予算への賛成はない」と言っているのと同じであり、したがって自民党が予算成立を取り付けるには国民民主党を懐柔するか、立憲民主党との協議に臨むしかありません。

そこでまずは国民民主党との協議を再開し、更なる妥協案を出そうとしているのがまさに今起こっていることでしょう。

ただ国民民主党も維新の会に「無償化のみの中途半端な合意で103万の壁やガソリン減税を骨抜きにするな」と言った以上、自らも中途半端な妥協は出来ません。

維新もそこまで言われた以上、簡単に日和ることもないでしょう。

また予算の自然成立が確定する「3月2日までの予算案衆議院通過」のタイムリミットも刻々と迫っているだけに、自民党もそう引き延ばすこともできません。

そうなると立憲民主党との交渉に切り替える可能性も出てきますが、この状況なら立憲も強い立場で要求することが出来るのでどの道を進んでも自民党は妥協をし減税を飲まざるを得ない環境が出来つつあります。

これは我々にとって歓迎すべきことであると同時に、「無償化」だけでは終わらせないとする減税世論が作り上げたものであることを誇りに思うべきでしょう。

とはいえまだ我々はなにも勝ち取っていません。

相手は魑魅魍魎が跋扈する「永田町」ですから油断すればすぐに減税無しでの手打ちを模索するでしょうし、「お金」という権力を維持するためにあらゆる手を使ってくるでしょう。

だからこそ我々に必要なのは

野党に妥協させない世論の圧力

です。

国民民主党にも日本維新の会にも「日和るな」「言った事を守れ」と言い続けることが重要なのです。

それが出来れば嫌でも予算を通したい自民党側が妥協し減税を飲むことになるでしょう。

これまでになかった「有権者との約束を守る」という「常識」を政治に植え付けえるためにも、減税によって財産権を取り返すためにも、政府を削って
歳出削減に追い込むためにも引き続き「減税しろ」という声を上げていきましょう。

ということで今日はここまで。

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