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「国民恩恵率」という言葉は無い

※お知らせ※
減税新聞では有料記事設定をさせて頂いていますが、筆者のやる気の源であるプリン代になる投げ銭的な意味合いですので、記事は全文最後まで無料でお読みいただけます。

こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

「減税は富裕層に恩恵を与えるから給付の方が良い!」

こういった言葉を聞いたことは無いですか?

これは増税派がよく持ち出す言い分です。

今日はこれについて書いていきましょう。

結論から言います。

減税に「恩恵」なんて存在しません。
あるのは「負担減」のみです。
ですのでたとえ誰であったとしても負担が減ることはいいことです。

以前、減税新聞にて

「言葉」は重要

という記事を書きました。

「言葉」をコントロールする者が「会話」をコントロールし、「会話」をコントロールする者が「結果」をコントロール出来る。
故に我々は言葉に拘らないといけない

という内容のものでしたが、今回も同じように言葉に拘って考えればおのずと「減税と恩恵は関係がない」ということが見えてきます。

例えば「税と社会保障の国民負担率」という言葉があります。

財務省が毎年2月に発表する「所得に対する税負担の割合」を示したものです。

しかし「税と社会保障の国民恩恵率」という言葉は存在しません。

なぜなら税は「負担」であって「恩恵」ではないからです。

ではなぜ「国民負担率」はあるのに「国民恩恵率」という言葉は無いのでしょう?

それは

自由主義国家では「無税」が基準だから

です。

念のために説明しておきますが、これは「無税であるべき」という話ではありません。

「無税が基準である」

という話です。

税金とは無税を基準に、そこから我々個人の自由や安全、健康、個人の権利などを守るために、立法府や国防や警察、司法、消防といった行政の運営、交通インフラなどのコストとして「負担」しているものです。

そして本来は、それをどこまで容認するのかを決めるのが「選挙」であり、その「容認額」が「国民負担率」です。

なので我々が普段の生活を送るうえで「安くていい物」を選ぶように、税負担が「必要最低限の負担」になるよう要求するのは当たり前の話であり、それが「減税しろ」という要求です。

だから我々は「無税にしろ」ではなく、「イカモニュメントや補助金バラマキのコストを負担するのは容認しない、金返せ」と言っているのです。

税と社会保障の国民負担率は、まずは「12年前の37.2%まで戻せ」と私は思いますが、その話は置いておいたとして

ここまでの説明通り、税金とは「負担」であり、ということは必然的に

「減税」は「負担の軽減」

となり、決して「恩恵」ではないのです。

ではなぜ

「減税は富裕層に恩恵を与えるから給付の方が良い!」

なんていうおかしな論調が当たり前に出てくるのでしょう。

それは個人の自由や自律性ではなく、「国家の統制こそ国民を幸せにする」という自由主義とは真逆の全体主義的な考えが刷り込まれているからです。

個人の財産権のない共産主義国家のような

税負担率100%の社会が基準

という考えが無意識ながらその根底にあるから

減税は政府から与えられた財産権

という解釈になるために「恩恵」となってしまうのでしょう。

でも財産権は、課税により政府に侵害されることはあっても、政府から与えられるものでは決してありません。

だから「国民負担率」はあっても「国民恩恵率」という言葉は無いのです。

それなのに「恩恵」という言葉を使うのは、「減税反対」という「結果」にコントロールしたい者が「会話」をコントロールするために「負担」を「恩恵」に言い換え、コントロールしているに過ぎません。

多くの人はその意図を読めず、話を鵜呑みにし、主義やイデオロギーに関係なく純粋に

「減税は富裕層に恩恵を与えるから給付の方が良い!」

と言っているとは思いますが、何度も言う様に「税とは負担」でしかないのですから、たとえ誰であったとしても負担が減ることはいいことです。

当然富裕層の負担が減ることも良いことです。

逆に給付はそのコストを全体で「負担」する必要があるので、「負担増」でしかありません。

それでもなお「富裕層の負担は増えても構わない」と思うならあなたは立派な共産主義者です。

私は共産主義者を「違法にして排除しろ」なんていう思想信条の自由を侵害するような差別主義者ではありませんから、共産主義者の存在を認めますしその考えに決して同意も共感もしませんが尊重をします。

ですので共産主義者は「私は共産主義者だ」と言いましょう。

決して悪いことではありません。

悪いことは定義や意味を破壊し、言葉の意味を変えてしまう事です。

「言葉」を大切にしましょう。

ということで、今日の記事はここまで。

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