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選択話法に騙されるな!
※お知らせ※
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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
今日は
選択話法に騙されるな!
ということで、こちらのツイートから。
保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたら、消費増税を選ぶ。
— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) April 18, 2023
現役世代と退役世代の負担のバランスを考えれば、
現役世代が退役世代を一方的に支える保険料の引上げより、
退役世代どうしで負担を分かち合う消費税の方が遥かに好い。https://t.co/SAGh7ZGLpo
保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたら、消費増税を選ぶ。
現役世代と退役世代の負担のバランスを考えれば、現役世代が退役世代を一方的に支える保険料の引上げより、退役世代どうしで負担を分かち合う消費税の方が遥かに好い。
みなさん、このツイート見てどう思いますか?
なぜ「保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたら」という増税しかない前提で話をしているのか不思議に思いませんか?
これが「選択話法」で、増税派がよく使う手法です。
選択話法とは、相手に2つの選択肢を提示して、どちらが選ばれても自分が希望する結果が得られるようにするものです。
「ダブルバインド」とも呼ばれますが、
例えば今回のツイートのように「保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたらどちらを選ぶか?」とあらかじめ増税しかない選択肢を決めてしまうことで、「増税は仕方ない」という前提を作り、相手の思考を止めることが出来るのです。
これに騙されると、相手は勝手に「消費増税の方がマシ」「いや、それより金融資産課税だ」「タバコ増税でしょ」と増税の話を始めます。
そうなれば政府や増税派の思う壺。
一番反発の少ないところから増税が決まっていきます。
これは巷でよく聞く「減税言うなら財源を示せ」もよく似た話です。
「減税言うなら財源を示せ」は「財源を示せないなら減税を言うな」と同義語です。
これは暗に「税金が高すぎるからもっと下げてほしい」という一般有権者が当たり前の持つ思いに対し、それを口に出しにくい空気を作るものでしかありません。
一般会計予算のグラフを見せられて「どこに財源があるか言ってみろ」と言われたら、普通の人は黙ってしまうものです。
仮に答えたところで正解などないのですから、「そんなものより●●だろ!そんなことも知らないのか!」と言われてしまえば、大抵の人は言い返せません。
しかし減税新聞を始めるきっかけとなった「なぜ国会が必要なのか」が書かれている「民撰議院設立建白書」にも
税金を納める国民が、政策に文句や意見が言えるのは当然
という内容のことが書かれているように、
政治とは経済評論家気取りの人達だけのものではありません。
また「減税しても国債に逃げるから無意味」という意見に対しても同じです。
これも「国債発行をさせない理由を挙げないと減税は言ってはいけない」という雰囲気を作り、減税の声を小さくさせてるだけです。
念のために言っておきますが、私は国債発行による政府の肥大化を容認する記事を書いたことはありません。
それどころか「大切なのは非論理的で理不尽で非効率な政府を限りなく小さくすることだ」と言い続けています。
しかし悲しいかな現状ではその主張が世論を集められると思わないので、あえて大声で主張しないだけです。
今が底抜けに国債発行されたうえに増税されてるのだから、そんな議論の前にまず増税を止める世論を増やすべきだとしか私は思いません。
だからこそシンプルに
全ての増税に反対
という主張を繰り返すのです。
「全ての増税に反対」は「選択話法」が全く効かない最強のフレーズです。
「保険料引上げと消費増税の2択しかないとしたら」と聞かれても「全ての増税に反対」なのですから「どっちもダメだ」になり、逆に「ごちゃごちゃうるせぇ!両方下げろ」と増税議論の余地を与えないものだからです。
「財源を示せ」や「国債が」に対しても同じです。
相手が設定した論点に乗らない、それでいて一歩も妥協せずこちらの主張を頑固に伝えるのが
全ての増税に反対
なのです。
増税阻止や減税に必要なのは議論ではありません。
世論です。
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何を言われても「全ての増税に反対です」「減税しない政治家には投票しません」と言い続けましょう。
ということで、そんな頑固な圧力運動である減税運動をやっています。
詳しくはこちらから
では、今日の記事はここまで。
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それでは、ナイス減税!
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