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「 #減税潰しの維新 」がトレンド入り
※お知らせ※
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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
今日はこちらのポストから。
自公維3党合意の文書 https://t.co/adCJ9nRX7Z pic.twitter.com/b5BgS4wZP5
— 篠原裕明 (@shino7878shino) February 25, 2025
日本維新の会が与党の合意案を受け入れ、予算案に賛成することが決まりました。
その合意内容は冒頭のポストを見て頂ければ結構ですが、ひとつ言えることは
社会保険料引き下げについて何一つその実施は担保されていない
ということです。
国民民主党との合意文で「目指す」は実施を担保するものではなく、あくまでも「目指す」であることを皆さんも思い知らされたと思いますが、今回の維新の合意も「確実に実行する」とはどこにも明記されていません。
これらの合意もあくまでも「目標」が掲げられているだけで、維新の主張を「念頭に置く」ものでしかないのです。
そしてそれによって事実上
ガソリンの暫定税率廃止は先送り
となりました。
予算案成立の目途が立てば自民党はガソリン減税の早期実施を飲む必要がないのですから当然そのようになるでしょう。
簡単に言えば「減税は維新によって潰された」のです。
そのことはもちろん皆さんも理解しているので「維新が与党と合意へ」というニュースが流れると早速
#減税潰しの維新がトレンド入り
となりました。
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維新支持者からすれば、教育無償化も社保引き下げも維新の公約なのだからそれを与党に飲ませたにすぎないと言うでしょう。
協力しなかったのは国民民主党の方だと言うのでしょう。
しかしそれは違います。
なぜなら維新の合意では、社会保険料負担を減らすための具体策については「今年の年末に行われる予算編成の過程において検討し、早期に実現可能なものから令和8年度から実行に移す」となっているからです。
つまりこの何の確約も無い社保引き下げの合意は令和8年度予算の話であり、そのために令和7年度予算案に賛成したのです。
一方で国民民主党や立憲民主党が与党に要求したガソリン減税は「4月からの実施」というものであり、令和7年度予算の修正の話です。
昨年末に国民民主党は与党との幹事長合意によって「暫定税率は廃止する」と確約させ、一方で立憲民主党は財源案とともにガソリンの暫定税率廃止法案を提出しその早期実施を両党ともに迫りました。
それなのに日本維新の会は「協議体を設置し来年以降に出来たらやる」という「何も決まっていない」合意で与党に逃げ道を作りました。
「ガソリンの暫定税率廃止は日本維新の会の選挙公約」であるにも関わらずです。
これまでも何度か解説してきましたが、減税法案の成立には「順序」があります。
その「順序」とは、年末に決定される与党の税制大綱と予算案に減税を盛り込ませ、年明けの通常国会で法改正を行うというものです。
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このレールに乗っていない減税はまず審議すら行われることはありません。
そういう点において今回の103万の壁引上げとガソリン減税は、このレールに乗った「実現の可能性がある減税法案」でした。
しかも与党が過半数割れを起こしており、野党の賛成無しでは予算案が通らないのですから尚更です。
一方、維新の社保引き下げ合意は、「令和8年度から」という言葉の通り「来年にこのレールに乗せる減税」です。
したがって「維新は国民民主党に共闘を申し出た」というのであれば、
「令和7年度予算では壁引上げやガソリン減税実現に協力するので、来年の令和8年度予算では社保引き下げに協力を」
というのが筋であることは明らかです。
しかし維新が実際にやったことは、何の確約も無い合意と引き換えに自民党に逃げ道を作ったことでした。
所属議員や支持者はあらゆる言い訳を並べるでしょうが、物価高やガソリン高騰に苦しむ国民からすればこれは「減税潰し」以外の何物でもありません。
念のために書いておきますが、当然のことながら私は社会保険料の引き下げには大賛成です。
しかし維新は無償化と社保引き下げの二本柱と言いながら、社保引き下げの確約を得ず与党と合意をしました。
そして結果的にガソリン減税を潰しました。
だから批判しているに過ぎません。
国民民主党に交渉力がないのはその通りです。
だからこそ国民民主党が3党協議を2ヵ月も放置し、減税議論を停滞させてきたことを玉木氏や榛葉幹事長にメンションを付けて散々批判してきました。
同様に日本維新の会が社保引き下げに対し何の確約も無く、しかも来年の話で予算案に賛成し、党の公約であったガソリン減税を後退させたのですから「減税潰しだ」と批判されるのは当然のことです。
予算が自然成立する3月2日までの新年度予算の衆議院通過は難しい状況となってきました。
つまりこれは「維新は合意はしたものの、予算に賛成するまではまだ一週間前後はある」ということです。
維新が合意をひっくり返すことは正直考えにくいですが、「減税潰しだ」と圧力を掛ける意味はあります。
それが今後の「減税の争点化」を作り出すからです。
うんざりすることだらけですがここまで与党を追い込み、「減税潰し」なんてタグがトレンド入りをし、多くの人が怒りの声を上げるこの状況は数年前には考えられなかったことです。
減税世論の高まりは確実に起こっています。
諦めずに声を上げていきましょう。
ということで今日はここまで。
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