政府支出を減らせ
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
昨日はアメリカの保守系シンクタンクの「政府は貧しい人をより貧しくさせる」というコラムをご紹介しましたが
今日は打って変わってスリランカの日刊紙に投稿欄から
「政府支出の削減の必要性」
についてのコラムをご紹介します。
今回はほぼ直訳、ちょい意訳でいきますが、その内容はもし「これは日本の新聞に載っていた」と言われても疑わないほどの内容で、どこの国も同じなんだなと感じざるえません。
ただ日本との大きな違いは、こうした大きな政府を問題視する財政保守的な考えや自由主義的な意見が一般的には存在せず、当然新聞に掲載されるもないという点でしょう。
だからこそこうして翻訳することで、一人でも多くの人に読んでいただけたらと思います。
ということでご紹介していきましょう。
【政府支出を減らせ】
新年早々新聞には、私達の国の大きな政府が莫大な予算を賄うために、付加価値税や直接税などの更なる増税を計画しているという滅茶苦茶な話で溢れている。
政府は不況にあえぎすでに困窮している庶民からお金を巻き上げているのも関わらず、その膨れ上がった予算のために「もっともっと」と金を要求しているというのだ。
そしてそのお金を自分たちの欲望を満たす政策に喜んでぶち込もうとしている。
しかしよく考えるべきだ。
収支決算にはある常識がある。
収入と支出は釣りあっていることが大前提で、もし収入が足りなければ、それに応じて無駄を削り、支出を減らすのが通常のやり方である。
だが政府には、いまの不況に見合った予算削減の姿勢など見られない。
コスト削減はどんな企業にとっても当たり前のことだ。
なぜ政府はそうしないのか?
湾岸諸国でさえ、時には支出削減を行っている。
しかしスリランカではそうではなく、貧しい大衆にそのツケを払えというのだから無茶な話だ。
民間企業の最大の利点は、すべての従業員が働き、それぞれが企業の利益に貢献することである。
たとえわずかな期間であっても、わざと過剰に人員を配置し、人件費を浪費することは無い。
しかし政府や役所には、過剰な人数の官僚や公務員がいる。
これは納税者や世界中の庶民にとって「呪い」でしかない。
政治家や官僚は予算削減に抵抗する。
なぜなら自分の持つ権力や他に与える影響力が減るからだ。
しかし膨れ上がった予算が国民生活を疲弊させているのは事実である。
では誰が伸び放題の「政府予算」という木の剪定(せんてい)をするのだろう?
スリランカの保険サービスのひとつに、医師や専門家チームが村々を訪れ、糖尿病について指導するというものがある。
しかしスリランカには7万5千の村があるため、すべてを回るには莫大な時間がかかる。
当然その間に糖尿病患者の数は増え続け、専門医や病院スタッフはこの終わりのない患者に対応するために重労働を強いられている。
そしてこのような糖尿病患者を収容するために、もっと多くの病院を建設しようとしている。
しかし誰もが知っているように、糖尿病は予防できる病気だ。
食生活や適度な運動もいい薬になる。
例えば甘いものや炭水化物を減らす食生活を心がけることを広報した方がよほど安上がりだろう。
それによって入院や投薬への補助が減らせれば、保健サービスに使われる多額の納税者のお金を節約することができるだろう。
以上です。
潜在的国民負担率が60%の日本でも、まだ防衛費増額のために増税が必要という話が飛び交っています。
でも思い出してください。
今回の防衛費議論で日本政府は、
毎年4兆円もの増額が必要だけど歳出削減で3兆円は確保できるから残りの1兆円を増税させてほしい
と言っていました。
しかしこれは
歳出を見直したら3兆円もいらない予算が出てきた
と白状しているに過ぎません。
これまで散々「消費税は社会保障の貴重な財源だから減税出来ない」と言ってきたのに、突然消費税1.5%分の財源が出てきたというのですから開いた口が塞がらないとはこのことです。
また年1.5兆円で出来た25円のガソリン減税を「財政に大きな影響を与える」と拒否しておきながら、倍の年3兆円もかけて25円のガソリン補助金政策をしているのも同じ政府です。
予算の削減は出来無いと思う人はまずこの予算の使い方の正当性を論理的に説明すべきでしょう。
コラム内にもあるように、自分の持つ権力や他に与える影響力が減るために、政治家や官僚は減税や予算削減に抵抗します。
しかしそんな予算を負担させられるのは、不況にあえぎ困窮している庶民も含めた全国民です。
政府予算には緊縮財政も積極財政もなく、あるのは「非効率で無責任な放漫財政のみ」という話は前に書いたのでそちらを見てもらうとして
政府や官僚でもない搾取される側の一般国民が、政府予算の正当性を語っても無意味です。
そんな話より穴のあいたバケツを、漏れの無い小さいバケツに取りかえる議論をすべきだと思います。
ということで、今日の記事はここまで!
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