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「無償化」の姑息で汚いところは「税負担であることを隠すこと」
※お知らせ※
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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
いきなりですけど、周りも含めてアベノマスクを使っている人っていますか?
いませんよね。
では、あの給食用マスクのようなデザインの布マスクが売られているのを見たことはありますか?
ないですよね。
市場に布マスクは流通していますけど、色、形状、サイズなどがアベノマスクとは比べ物にならないようなもっとデザイン性に富んだもののはずです。
なぜなら売れないからです。
アベノマスクについては「当時は役に立った人もいた」なんて擁護もありますが、確かにそんな人もいるでしょう。
でもアベノマスクの問題はそこではありません。
「あんなダサいマスクなんかいらないという人まで無理矢理買わされたこと」が問題なのです。
市場に流通するマスクは、材質や形、その用途によって多種多様、値段も品質も様々なので、自分のライフスタイルや経済状況にあったマスクを選んで買うことが出来ます。
もちろんマスクなんて必要ないという人は「買わない」という選択も出来ます。
しかしアベノマスクは違いました。
個人の好みや体形などは一切関係なく、全員同じタイプかつ同じサイズのマスクが必要としようがしまいが送られてきてたのです。
それだけではありません。
問題はその「価格」です。
まさかあれが無料だったと思っている人はいないでしょうが、報道ではあのマスクには総額540億円が投じられたとされています。
もちろんこれらは我々の税金です。
つまりアベノマスクとは
自分で買うなら絶対に選ばないようなダサい布マスクを強制的に高額で買わされた
という問題です。
このように政府が需要を予測し市場に介入する「計画経済」的な政策を「社会主義政策」と言います。
そしてそんな社会主義政策は、消費者の選択の自由と財産を奪い、その非効率さによって経済を停滞に引きずり込みます。
そのあたりの詳しい事は前に書いた記事を読んで頂くとして、
アベノマスクは消費者のニーズに関係なく1種類しか供給されなかった事と、決して「無償」ではなく全額国民の税負担によって賄われたという事実だけはしっかり覚えておいて頂ければと思います。
さて、私は「全ての減税に賛成」ですので税負担率が下がるのならなんでもOKなのですが、最近は
「おむつの消費税ゼロ」運動
をやってます。
必要なのは「異次元」とか「骨太」などの言葉遊びではなく「政府がお金を奪わないこと」であり、返してくれない政府から「お金を取り返すこと」。
— 七篠ひとり編集長@税金高すぎる!👍 (@w4rZ1NTzltBKRwQ) July 1, 2023
ですので
「おむつの消費税ゼロ」運動
を始めました👶#おむつの消費税ゼロ
おむつの消費税をゼロに|減税新聞(N) https://t.co/Mef0IXnO66
そんな私だからこそ黙っているわけにはいかないニュースがあったので、ちょっと怒っておきます。
それがこれです。
無償おむつ宅配、8月開始 福岡市が政令市で初、子育て負担軽減 https://t.co/h8FRy8oWy2
— 産経ニュースWEST (@SankeiNews_WEST) July 19, 2023
類似の事業は既に兵庫県明石市などが実施しているが、福岡市によると、政令指定都市では初めてという。
無償おむつ宅配、8月開始 福岡市が政令市で初、子育て負担軽減
福岡市は19日、0~2歳児のいる家庭に、8月1日から毎月無償でおむつなどを宅配すると発表した。
類似の事業は既に兵庫県明石市などが実施しているが、福岡市によると、政令指定都市では初めてという。
子育て世帯の負担軽減などを目的としている。所得制限は設けず、対象者は3万8千人程度を想定する。
当たり前のことを言いますが、アベノマスクが税負担だったように、
この配布されるおむつも「税負担」です。
それとも空からおむつが降ってくるのですか?
教育でも給食でもおむつでもなんでもそうですが、
「無償化」派の姑息で汚いところは「税負担であることを隠すこと」
です。
堂々と「これだけ皆さんに負担頂きます」と言えばいいじゃないですか。
これは「無償化政策」に賛成反対以前の話です。
「本当は重い負担がある」ということをわかってるからこそ、それが疾しくて「無償化」なんて詭弁で誤魔化すのでしょうけど、それを一般的には「詐欺」というのです。
そうではないというなら「税負担化」と正しく言いましょう。
ガソリン補助金が「ガソリンの一部無償化」ではないように、おむつも教育も給食も「税負担化」なのだからそう言うべきです。
税と社会保障の税負担率は約50%です。
しかし12年前はこの負担率が37%でした。
あえて厳しい事を言うと、ここまで負担率を上げてきたのは「税負担」を「無償化」という詭弁で誤魔化し続け、税負担率の上昇を隠し、感じさせてこなかったその風潮です。
「税負担化」という本質を隠した「無償化賛成」はその加担でしかありません。
子育て世帯に取ってオムツの費用が重い事は百も承知です。
だからこその「おむつの消費税をゼロに」です。
そしてそれだけで全てが解決するなんてことは思っていません。
ただアベノマスクのように、おむつの配給は親や赤ちゃんひとりひとりのニーズに答えることは出来ませんし、必ず高くつくものです。
だからこそ「おむつにお金がかかる」という問題の解決方法は、強制的に集めている税金を返して買えるようにすること以外ありません。
間違っても徴税コストを掛けて税金を集め、管理コストを掛け対象者を把握し、仕入れ費用と人件費と配送コストを掛けおむつを配り、そのコストをまた子育て家庭を含めた人達から徴税することではありません。
しかし為政者はこれを「無償化」と言っています。
そして為政者たちはその詭弁によって私腹を肥やし、更に国民負担率を増やそうとするのでしょう。
あらためていいますが、そんなことはないと言うなら
「無償化」なんて詭弁で誤魔化すのではなく「税負担化」と正しく言いましょう。
それが出来ない人は増税を「新しいファイナンス」と誤魔化す××(汚い言葉)政治家と同類と扱われても文句を言う資格は無いでしょう。
ということで、「おむつの消費税ゼロ」運動をやっています。
詳しくはこちらから
では、今日の記事はここまで。
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