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世論は野党の「減税レース」を作った

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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらのポストから。

以前、「知っているようで知らない「予算委員会」の話」という記事の中で

これは私の憶測でしかありませんが、立憲民主党が予算案に賛成することはまずありません。

立憲はあくまでも「政権交代」を公言しているので予算に賛成する理由がないからです。

そうなると自民党は国民民主党か日本維新の会のどちらかに賛成してもらうしかありません。

一方で国民民主党も日本維新の会も、参院選を考えれば簡単に自民党と歩調を合わせることも出来ません。

「自民に取り込まれた」という印象が強く残るからです。

したがって国民民主も維新の会も、中途半端なものではなく世論の支持が得られる「政策実現」とのトレードでないと賛成には回りにくいのが実情でしょう。

そしてもちろん自民党としては出来るだけ飲みたくないでしょうから、ギリギリの条件交渉がおこなわれるはずです。

そういう意味において

予算委員会は国民民主と維新のどちらが賛成するかのチキンレース

となっています。

だからこそ減税の無い予算案への賛成は「減税を潰した偽減税政党」という世論作りが大切になってくると私は思います。

と書いたのですが、見事に「減税の無い予算案への賛成は減税を潰した偽減税政党」という世論が出来上がり、「チキンレース」を作ることに成功しました。

一時は国民民主党が3党協議を2ヵ月も停止させ、逆に埋没していた維新の会が与党との協議を繰り返した結果、「教育無償化で維新と自公が合意し予算成立へ」という報道まで流れましたが

みんなが「減税の無い予算賛成は減税潰しだ」「社保引き下げが予算賛成条件だったはずなのに嘘つくのか」「減税潰しの維新」と批判の声を上げた事や、ようやく3党協議を再開した国民民主党が「中途半端な案で維新が自民党と合意し103万円の壁の引き上げが骨抜きになるなら維新にも責任がある」と強くけん制したことで

維新の会はそれに押される形で予算への賛成を白紙に戻すこととなりました。

まさしく前述した「中途半端なものではなく世論の支持が得られる『政策実現』とのトレードでないと賛成には回りにくい」が起こったわけで、今週月曜日には

「社会保険料については協議体をつくることが最善の策であり、それ以上は与党に求めていない」

と言っていた維新が水曜日には

「与党に求める合意文書には医療費4兆円の削減と一人当たり年間6万円の保険料を下げる改革が【直接的に伝わる表現】やOTC類似薬保険適用除外の【実施を担保する書き方】が必要」

とまで踏み込ませたのですから、この言質を引き出し安易な妥協を防いだことは世論の大勝利と言えるでしょう。

というのも、この維新の青柳政調会長の「OTC類似薬保険適用除外の【実施を担保する書き方】が必要」発言は

日本維新の会は予算案には賛成しない

と間接的に言っている事になるからです。

なぜなら「OTC類似薬保険適用除外」は自民党が絶対に飲めない条件であり、維新もそれを公言しています。

つまり維新は自民党が絶対に飲まないとわかったうえで「それが約束されないなら来年度予算には賛成しない」としたのですから、これは「予算賛成はしない」と言っているのと同じです。

したがって維新の逃げ道を防ぐために

「与党に求める合意文書には医療費4兆円の削減と一人当たり年間6万円の保険料を下げる改革が【直接的に伝わる表現】やOTC類似薬保険適用除外の【実施を担保する書き方】が必要」

はぜひ広めて頂ければと思います。

さて、これで予算成立の道がかなり絞られてきました。

178万までの引き上げとガソリン減税の早期実施を飲んで国民民主党の賛成を得るのか

または日本維新の会が無償化のみで賛成に回るのか

それとも立憲民主党の予算修正を飲むのか

このあたりが現実的なところでしょう。

国民民主党は維新に「中途半端な合意で減税を骨抜きにするな」と言った以上、自らも中途半端な妥協は出来ないはずです。

また維新も世論の批判によってここまで条件を釣り上げたからには「やっぱり無償化だけで」とは言えないでしょう。

となると立憲案を自民が飲んで予算成立というシナリオもありそうですが、少なくとも言えることは

減税世論は立憲・維新・国民民主ともに減税を与党に突き付け競わせる理想の形を作った

ということです。

この「減税レース」を作ったのは

参院選を考えれば世論の支持が得られる「政策実現」とのトレードでないと賛成できない

という空気であり、まさしくそれをさせたのが「減税しろ」という世論であることは間違いありません。

とはいえまだ何が起こるかわかりません。

どの党に対しても日和らせないよう「妥協するのは与党だ。野党は言った事を守れ」と圧力を掛け続けていきましょう。

ということで今日はここまで。

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