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「必要なこと」と「有効なこと」は違います

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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

2019年12月に中国で第1例目の感染者が報告されて以降、世界を一変させてしまった新型コロナウイルス。

パンデミックに対応するために様々な感染対策が取られてきたことは皆さん御承知だと思いますが、あらためて当たり前の話をしてみますと

それらの対策が必要か不必要か?

という話と

それらが有効か無意味か?

という話は根本的に論点が違います。

新型コロナは重篤化し死者も出る病気でしたから、国、個人に関わらず対策が必要であることに異論がある人はいないでしょう。

これはコロナに限った話ではなく、全ての病気に対して「予防策」を取ることは当然ですが必要です。

でもそれらが有効か無意味か?という点はまた別の話です。

そもそも無意味な行為を「対策」とは呼びません。

一般的にはそういったものは「無駄」と表現されます。

例えばこういった「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を使って行われた事業は「無駄」の典型例でしょう。


市内の小中学年生全員に配られた「さよならコロナシール」(500万円)

町営グラウンドの整備用トラクター購入(526万円)
役場のエレベーター改修(1430万円)
全国年明けうどん大会の運営費(3024万円)
駅前施設のライトアップ(173万円)
花火の打ち上げ(1750万円)
町内全世帯に干し貝柱をに配布(473万円)
国宝指定の縄文時代中期の土偶のレプリカを作成(727万円)
婚活マッチングシステム入会登録料の助成(55万円)
オリジナル風呂敷作成(419万円)
介護施設に鉢植えの花を贈呈(43万円)
姫路城のライトアップ(3000万円)
LED電球約7万個を使用して再現された徳島城(2000万円)

体育館への自動扉設置工事(328万円)
悩みごとオンライン相談(70万円)
有害鳥獣を捕獲する罠への購入補助(622万円)
村民の県外の親戚などに村特産のすだちを配布(101万円)
巨大わらかがしの製作(510万円)

ゆるキャラ「おんがっぴー」の新たなデザインを作成(55万円)
市のマスコットキャラクター「くすっぴー」のデザインを作成(38万円)
芝桜とアジサイの花壇を拡張(394万円)
神社の庭園整備(151万円)


これらはほんの一部で、詳しくはTansaが深掘りしていますからそちらを見て頂くとして

こういった事業がなぜか全てがコロナ対策に含まれるという謎基準により、総額18兆3260億円もの予算が闇に消えていきました。

この数字は国民一人当たり10万円を超える負担額です。

言いかえればこれは、ある日政府から「コロナ対策としてあなたの10万円でどこかの街のゆるキャラを新デザインして、別の街のライトアップ事業もやって、あなたが一生行かなないだろう街にトラクターを買っといたからね」と言われるような話です。

ちなみにこのコロナ交付金の18兆円という予算額は、消費税をほぼ1年ゼロに出来た数字であることも念頭に入れるべきでしょう。

これほどふざけた話はないと私は思います。

念のためにもう一度書いておきますが、私が言っているのは「これらの事業が必要かどうか」ではありません。

それらの事業がコロナ対策として有効か無意味か?

です。
もし「有効だ」と思う人は、逆になにがそう思わせるのか興味があるので是非教えていただけたらと思います。

さて、先日「防衛費増額の財源を確保するための特別措置法」が自民党、公明党、政治家女子48党の賛成で可決、成立しました。

報道にも「増税で賄う」とあり、また参議院本会議での財政金融委員会における審査の結果の報告にも

「復興特別所得税の課税期間の延長等において国民の理解を得る必要性」

という言葉が出てくるようにこの法案は増税法案です。

防衛費増額の財源を確保するための特別措置法(財源確保法)が16日、参院本会議で与党の賛成多数で可決、成立した。
同法は防衛力強化に向け、税外収入を積み立てて複数年度にわたって防衛費に充てる「防衛力強化資金」の新設が柱。
政府は22年12月、23~27年度の5年間で防衛力を抜本的に強化し、防衛費を総額43兆円程度とする方針を決めた。
従来水準からの増額分は約17兆円で、防衛力強化資金はそのうちの一部となる。
ほかは、歳出改革や決算剰余金、増税で賄う。

この法案についても当たり前の話をすると

国防強化が必要か不必要か?

という話と

それは国防強化に有効か無意味か?

という話は根本的に論点が違います。

「国防強化が必要か?」と聞かれ「必要ない」と言う人はごく僅かでしょう。

昨今の世界情勢を見れば不安を覚えるのは当たり前です。

しかし防衛費増額が国防強化に有効か?と聞かれればこれはまた別の話です。

村民の親戚にすだちを配ったり、電力会社が節電を呼び掛けている真っ只中に城をライトアップすることをコロナ対策だとしてしまう政府が、なぜ防衛費だけは目的に沿って有効的に清く正しく美しく予算が組めると言えるのでしょう?

現に5年間で総額43兆円にまで防衛費の増額が必要としている政府は、その数字の根拠も内訳も一切出していません。

43兆円という数字ありきで可決されたのがこの法案です。

決まっているのは将来の増税だけ。

遠くない未来において、なし崩し的の増税された挙げ句に「こんなものに防衛予算が使われていた」というニュースが出てくるのが関の山でしょう。

そんなことは見て見ぬふりをして国民負担を増やす増税法案に賛成する増税政党や増税議員は国民の敵です。

絶対に投票しないようにすると同時に、理解すべきことはコロナや少子化などに対する政府の対策を振り返ればわかるように、

政府が有効な対策を効率よく打てることは絶対にあり得ない

という点ですので、そんな妄想話の不毛な議論をする暇があったら全ての増税に反対し、政府の取り分を減らせと声を上げましょう。

ということで、減税運動をやっています。
詳しくはこちらから

では今日の記事はここまで。

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それでは、ナイス減税!

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