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参院選比例で自民党は12議席しか取れない!?

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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

問題です。

ここに水が半分入ったコップがあります。

さて、この水の量は昨日に比べて増えたでしょうか減ったでしょうか?

蒸発のことなど色々考えたかもですが、答えは簡単で「わからない」です。

比較対象となる昨日の水の量がわからなければ答えようがないからです。

それを踏まえて今日はこちらのポストから。

参院比例投票先、自民22% 国民民主が野党トップ 時事世論調査
時事通信の2月の世論調査で、夏の参院選で比例代表投票先を尋ねたところ、自民党が22.0%で最多だった。
国民民主党が10.2%で続き、立憲民主党の9.7%を上回り、野党で首位となった。
公明党5.1%、日本維新の会3.6%、れいわ新選組3.5%、共産党2.5%、参政党1.3%、日本保守党と社民党がともに0.4%だった。
「特にない・分からない」は40.2%。

予想はしてたとはいえ衝撃的な内容ですね。

なぜならこの数字は「自民党の惨敗」を意味するからです。

記事では「自民党が22%で最多」となっていますが、これが多いのか少ないのかを判断するために2022年の参院選前の世論調査を見てみましょう。

「仮にいま、投票するとしたら」と前置きした上で、参院選の比例区の投票先を聞いたところ、自民の43%に、維新17%、立憲14%が続き、公明5%、共産4%、国民3%、れいわ2%、社民1%などだった。

2022年4月29日 朝日新聞記事より

ご覧のように3年前の参院選では43%の人が自民党を比例先にすると答えています。

つまり最新の世論調査での「自民党が22%」というのは「半減」ということになります。

では2022年の参院選における実際の自民党の比例得票率を確認してみましょう。

このように自民党は34.4%の得票率を得ています。

選挙前の世論調査と比較してみると公明党以外は世論調査より若干低い得票率となっているため、今回の「自民党の22%」という数字は危機的状況にあることに変わりないでしょう。

ちなみに前回の参院選での総投票者数は5465万人ですから、仮にこの条件で22%しか比例票を取れない場合の自民党の得票数は1200万票となります。

参院選では100万票で1議席というのが目安ですから単純計算すると自民党は比例では12議席しか取れないことになり、これは前回の18議席を大きく下回る数字です。

また公明党も前回の衆院選での比例票が600万票を切っているので比例では5議席確保がやっとでしょう。

つまり自公合わせると比例では17議席しか取れないということになり、自民党だけで18議席を取った前回参院選の比例と比較すれば、この「自民党は22%」という世論調査がどれほどの数字かわかって頂けると思います。

ただ立憲民主党を凌ぐ支持率を得た国民民主党が一人区の選挙区においても候補者を擁立するとして動いていますから、その点は自民党にとっての安心材料となるでしょう。

全国に32ある「定数1」の選挙区で野党候補が複数立てば、必然的に野党票が割れるので与党に有利に働くからです。

仮に比例で自公合わせて17議席しか取れないのであれば、参院での過半数維持のためには選挙区では自公で33議席を死守する必要がありますが、国民民主党が台風の目となることを考えればいくら前回の参院選の選挙区において53議席を取った自民党といえ安心はできませんから、野党が一本化しないことは渡りに船と言えるでしょう。

とはいえ参院選の話をするのはまだまだ早いと言うのが正直なところです。

新年度予算がどのように成立するのか、野党が過半数を占める衆議院で不信任案は出るのかなど不確定要素が多すぎるからです。

それなのにこんなネタを書いているのは、予算修正を前にしたこの重要な時期にガソリンの暫定税率廃止をはじめとした減税議論が全く進まないからです。

ホントにいい加減にしてほしいですね。

明日こそ減税ネタで記事を書かせてください。

ということで今日はここまで。

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