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注目は維新が所得税法改正案に賛成するかどうか

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こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。

今日はこちらのポストから。

日本維新の会が中身の無いスッカスカの合意で令和7年度予算案に賛成することが決定しました。

これに対して「減税潰し」という批判の声が上がっていることは冒頭のポストでもお伝えした通りですが、実は予算案だけではなく維新に対してはもうひとつの踏み絵が存在します。

その踏み絵が

「年収103万円の壁」に関する所得税法改正案

です。

もし維新が103万円の壁引上げの法改正に賛成すればそれは「減税潰し」となります。

なぜならこのままでは壁引上げは178万円に達しないからです。

どういうことかを説明していきましょう。

まずこれまでの経緯を整理しましょう。

昨年の12月、自公国3党の幹事長により「103万円の壁は178万円を目指して令和7年度から引き上げる」という合意がなされました。

その後の12月20日に与党は補正予算の賛成を取り付けると、178万円には程遠い「123万円までの引き上げ」を税制大綱に明記し、翌年2月にそれを盛り込んだ所得税法改正案を閣議決定しました。

そして2月14日にその123万円案が衆院本会議で審議入りをし、財務金融委員会に付託されています。

しかしご存知の通りこの「123万円案」に国民民主党は反発しており、引き続き3党協議が行われていました。

その後に年収850万円を上限に4段階で控除額を上乗せする新たな公明党案が提示され、当初の123万円案から与党は譲歩を見せましたが、国民民主党は賛同せず本日協議は事実上の決裂となりました。

これにより103万円の壁引上げは、公明党案が所得税法改正の修正案として国会に提出され審議に掛けられることになります。

これがこれまでの簡単な経緯の説明ですが、私は維新が予算賛成で合意した今となっては国民民主党は年収の壁に対し178万円から一歩も引くべきではないと思いますのでこの国民民主党の決断を支持します。

ここまで来たらガソリン減税の実施も含めた満額回答が無いなら突っぱねる以外はありません。

なぜならそれをすることで「踏み絵」が出現するからです。

前述の通り103万の壁引き上げの所得税法改正案は

178万円には届かない壁だらけの公明党案での採決

ということになりました。

この採決が「踏み絵」です。

日本維新の会は、壁の178万円までの引き上げについて「賛成」とし、「協議は妥協なく行ってほしい」と明言してきました。

したがって178万円に達していない公明党案による所得税法改正案に対しては、当然のことながら「反対」とするのが筋です。

反対しないと発言との整合性は取れません。

しかし維新の反対は「法案が通らないこと」を意味します。

現在衆議院では与党は過半数割れをしているので、国民民主党も立憲民主党も賛成しないであろうこの法案は、維新の賛成無しでは可決出来ないからです。

所得税法改正案が通らないとなるとそれに付随する予算案も採決にも至れません。

したがって与党は合意を盾に維新に178万に満たない所得税改正案の賛成を迫るでしょう。

しかし賛成すればそれこそ「減税潰しの維新」です。

178万円までの引き上げに賛成し妥協するなと言っておきながら、踏ん張る国民民主党を横目に自分たちは178万に満たない与党案を丸飲みするのですから「国民民主党の178万を潰した」という世論の反発は必至でしょう。

逆に維新が反対に回れば与党は更なる妥協をするしかないので、それは178万円までの引き上げを生み出す強力なインセンティブになり、実現すれば世論は「維新を見直した」という賞賛の声一色になります。

しかしそれは事実上の与党との合意の破棄を意味します。

国民生活を取るのか、政局を取るのか。

つまり維新が予算案賛成に動いた今、国民民主党が178万円から頑なに引かなかった結果

追い詰められるのは維新

となったのです。

時間的に考えれば所得税法改正の採決は来週早々にも行わないと間に合いませんが、立憲民主党が強い抵抗を見せているためにこの先のことは不明瞭です。

ただ、この103万の壁については、公明党案で採決に掛けられることは間違いありません。

この時の日本維新の会の投票行動をしっかりと有権者はチェックしましょう。

178万以下の公明党案の法案に賛成したらそれは有権者を欺いて行う「減税潰し」です。

ということで今日はここまで。

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