タリバンによって12のテレビ局が閉鎖される
こんにちわこんばんわ。
全ての増税に反対し、全ての減税に賛成する自由人、七篠ひとり(@w4rZ1NTzltBKRwQ)です。
今日はこちらのポストから。
昨日はSNSの実名登録規制に対する問題を取り上げましたが
「SNSを規制しろ」という声のカウンターとしてよく上がってくるのが
マスコミこそ規制しろ!
という声です。
このnoteではこれまでも何度も報道の自由の大切さは指摘してきました。
しかし冒頭のポストだけでなく、ついこの前も「フジテレビの存在は国益を害するから放送免許取り消しを提案する」と公言する恐ろしい国会議員がいたように「報道の自由」を踏みにじろうとする為政者は少なくありません。
その目的が「既得権益と戦う俺カッコイイ」という幼稚な発想なのか、それとも半年後に控えた選挙での票集めのためなのかは知りませんが、「国益」という曖昧な定義で報道の自由に介入しようとするこの恐ろしい発想が一体どういうことを意味するのか、政治権力が報道の自由に介入し統制すると何が起こるのかについてをこちらのニュースを見てよく考えるべきでしょう。
こちらは
アフガニスタンにおいてタリバンが1年足らずで12のメディアを閉鎖した
というニュースです。
では読んでみましょう。
アフガニスタン:タリバンが1年足らずで12のメディアを閉鎖、報道の自由は最低水準に
2024年だけでタリバンは少なくとも12のメディアを閉鎖に追い込んだ。
また最近閉鎖されたアレゾTVの職員7人は現在カブールで拘留されている。
国境なき記者団(RSF)は当局に対し、これらの職員を直ちに釈放するように求め、こうした許されない弾圧に対して非難を表明している。
タリバン政権下では音楽、フィクション、政治に関するニュース解説はすべて「違法」とみなされており、今年だけでもアフガニスタンの7つの州で少なくとも11のテレビ局と1つのラジオ局が完全に活動を停止するよう強制され閉鎖に至った。
12月4日にもカブールのアレゾテレビが標的にされ、タリバンの諜報機関である総合情報局(GDI)と「徳の普及と悪徳の防止省」によって取り締まりが行われた。
理由は「同局はイスラムの価値観に反するドラマを放送している」というものだった。
建物は封鎖され、カブール支局長の アマヌラ・アジミと司会者のハリド・バラクザイを含む7人の従業員が逮捕され、プル・エ・チャルキ刑務所に拘留された。
この事件の関係者は、徳の普及と悪徳の防止省によってカブールの第一審裁判所に提訴される予定である。
「当局は従業員のリストを持って現れ、スタッフを侮辱し、虐待し、携帯電話、ハードディスク60台、PC3台を押収しました」
「ここ数ヶ月のタリバンの思想統制強化政策により、アフガニスタンのメディアに対する弾圧が加速しテレビ局の閉鎖が相次いでいる」
「RSFは、アレゾTVの職員の即時釈放を要求し 、沈黙させられたメディアの無条件再開を求めている」
「それがメディアが国民に自由に情報を伝えるという使命を継続できる方法だからだ」
当局は10月にタリバンの最高指導者が署名した「徳の普及と悪徳の防止」に関する新しい法律を施行すると発表した。
この抑圧的な雰囲気は、禁止令の増加によってさらに悪化している。
とりわけこの法律では「人間を含む生き物の映像の放送」を禁止している。
そのような政令が出された結果、複数の州で7つのテレビ局が業務を停止しなければならなかった。
バドギース州では、民間のオーブールテレビ局が唯一放送をしているが週に1時間しか番組を放送していない。
また、フェイスブックのページでも生き物の画像を公開したり、屋外で番組を制作したり、地元当局へのインタビューを行ったりすることも許可されていない。
国南東部のホースト地方のラジオ局も状況は同様に厳しい。
10月と11月には女性の音楽放送と電話通話禁止に違反したとしてラジオ局3局が一時閉鎖された。
また4月には、「国家とイスラムの価値観」を尊重していないとして民間テレビ局2局がが閉鎖された。
2021年8月15日のカブール占領によりタリバンが政権に復帰して以来、少なくとも141人のジャーナリストが逮捕または拘留されている。
ご覧のようにアフガニスタンでの報道の自由は信じられない程の酷い状況ですが、よく考える必要があるのは
このタリバンの弾圧は「国益」「価値観」に反することを理由にしている点
です。
タリバン政権は自らが定義する「国益」「国家の価値観」に対し、それに反したとするメディアを全て弾圧し閉鎖に追い込んでいます。
ではそれと一国会議員が定義する「国益」に対し、それに反したとしてフジテレビに圧力を掛けるのとでは、度合いは違えど考え方という意味では何が違うというのでしょう?
フジテレビの全てが正しいなどとは決して思いませんが、冒頭のポストでも書いたように
反論と政治家が番組内容に圧力を掛けるのは全く違うこと
であり、後者は絶対に許されることではありません。
自由には種類はなく、報道の自由もSNSでの表現の自由も全て守られるべきであり、政治が介入してはいけないものです。
「マスゴミを規制しろ」などと言った幼稚な発想は自らの自由を捨てることにしかなりません。
自分が気に入らない報道があるからといって、それを政府権力で排除しようなんて恐ろしい考えは止めるべきです。
報道の自由を大切にしましょう。
ということで、今日はここまで。
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