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会計事務所での就職と試験勉強について

将来的に税理士を目指すのであれば就職先として選びがちなのが「会計事務所」です。

そこで、私の経験上の会計事務所での就職と一般企業での経験などについて記事にしたいと思います。

結論としては、必ずしも税理士を目指すから会計事務所で就職をしなければならない、という訳ではないと思います。

会計事務所とは一種の特殊な業種であり、世間知らずになりがちな業種であると思いますので、むしろ一般企業を経験してから会計事務所に転職をするというルートの方が税理士になってからは良いのだと思います、ただ、会計事務所を知らずに税理士を目指したあとに「やっぱ会計事務所は向いていない」となった場合の税理士としての別キャリアは私はわかりません、その点は都心部であればキャリアには困らなそうですが地方部では問題なのかもしれません。

特殊な業種というのも、批判されるのを前提に言えば、会計事務所は税理士を一度は目指したものの挫折した方々が勤めている職場ということ、その点、自分が試験勉強をする上で足を引っ張られがちであるという難点は否めません。

また、未だ職人肌なところもあり、1から丁寧に教えるという感じではなく、ダメな人は淘汰されがちな職場という印象があります。
ダメな人が淘汰されるのは仕方ありませんが、試験勉強ファーストではいられない可能性もあります。

会計事務所での仕事は思ったより小規模なことが多いのも私は違和感を感じざるを得ませんでした、あんだけ難しい勉強をしたにもかかわらず、街の商店の申告やレジシートのまとめ、そんな仕事も沢山ありました。街の中小企業の最も近い相談役になれる税理士は仕事も小さい、そこは公認会計士との一番の違いなのかもしれません。

さておき、会計事務所での就職と試験勉強を両立するにあたっての最大の難点が「事務所の方針と事務所のカラー」です。

会計事務所での就職は、極端な話街の八百屋さんでの就職と大差がないものと思っています。
税理士の先生を含めて5,6人の組織であるケースが多いと思います、ただでさえ税理士にはクセの強い人が多いのです、小規模な会計事務所は皆様が想像する会社組織とはほぼ遠い未熟な組織である可能性は非常に高いのです

また、小規模な職場で安定的な仕事しかなく残業も殆ど無いというところもあれば人材的に不安定で残業だらけというところもあります、言わば就職自体がギャンブルになりがちなのです。

もちろん賭けに勝てれば会計事務所で働きながら勉強時間も確保できるかもしれません、負けたときは、、、。

会計事務所以外の職場を選択した時、その仕事経験は必ず税理士になってからも生きる経験です、むしろ、会計事務所では得られない常識的な社会人経験を得られるのではないでしょうか?

私個人的には最短ルートではないのかもしれませんが、会計事務所以外の一般企業の方が試験勉強には適した環境ではなかろうかと思います。

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