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新入社員へのメッセージ

今回は私が新入社員に向けてはじめて社会に出る人へのメッセージを掲載したいと思います。
私自身が学生から社会人へ移行する際の大きな【ギャップ】に何年間か苦しんだ人間ですので、そのギャップを入社段階で埋めたいとの気持ちからくる文章です。

1.会計事務所での仕事の前提

 顧客企業に訪問し、試算表を作成し、顧客の相談などにのる仕事です。
 試算表、決算書などを基に経営相談を受けたり、各種納税の予測等を行いますが、基本的に数字を扱う仕事なので、数字の間違いは基本的にNGですので、仕事の際は細心の注意を払ってください(税金を計算するにも試算表・決算書を基に相談指導をするにしても、数字の間違いがあると正しい結果にはたどり着かず、数字の間違いは顧客の信頼を損なう第一要因になります。)。

2.当社の社員として

 当社で仕事をするということは当社の代表として仕事をするということになります。
 事務所の外で仕事をするときには新人もベテランも同じ当社の代表として仕事をすることになります。
 新人の初々しさはもちろんあるものの、当社の代表として仕事をする際には社会人としての自覚を常に持って行動してください。

3.仕事の覚え方

 一から十まで手取り足取り教えることはできません。社会人と学生の大きな違いが「学生は教えてもらうもの、社会人は自ら学ぶもの」です。社会人になったからには自ら学び続けてください。
 基本的に上司から与えられた仕事から部分的に仕事を覚えることになりますが、それでも全てを教えることはできません。
 疑問に思ったことは自主的に質問などをし、わからないことは自主的に調べものなどをしていかなければいつまでたっても仕事を覚えることができません。
 同じフロアや近い席にいる上司に疑問点はしっかりと聞いてください。今のところみんなが先輩なのでみんなに聞いてください。

4.メモを取ること

 最初はわからないことだらけです、ですのでわからないことは全てメモをとりましょう。頭の容量は全てを記憶することはできません、メモをとることによって記憶を補助しなければいけません。
 教える立場からすると同じことを何度も何度も教えることはしたくありません、メモをとって見返して、なるべく何度も聞かなくても良いような仕事をしてください(メモを忘れて聞きづらい時は聞いて怒られてください、メモを忘れて聞かずに放置するのは最もダメな行動です。)。

5.向上心を忘れない

 何をやるにしろ向上心を忘れないでください。
 仕事の中には楽しくないものも沢山ありますが、そんな仕事も会社全体にとっては必要な仕事です。電話一本受けるにしろ、電話を取った人の印象が寺田会計の印象にも繋がる重要な仕事です。
ごみ捨てや領収証綴り、コピー取り一つとっても昨日より今日、今日より明日上手にやる工夫をし続けることが他の仕事にもつながります。
例えば
・今月1日かかった入力を来月は16時までで仕上げよう
・今月は指摘された事項があったが、来月は指摘されないよう注意しよう
どんな仕事にも小さな向上心を持って取り組めば、1年後10年後には大きな大きな成長の差となってきます。

今でこそこんな偉そうな文章を書きますが、社会人になりたての私は本当にダメな社会人でした。
学生時代に「時間給のアルバイト」をしたクセが抜けず、時間入ればお金がもらえて当然という考えも抜けなかったのでしょう。
スキルを伸ばせばそのスキルは自分のもの、会社がいて欲しいという人間になればどこにいったって会社に頼らず独り立ちができるのです。
これこそが本当の意味での自由なのだと思います。
何はともあれこの文章で少しでも新人さんの成長の糧になってもらえれば幸いです。

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