全般にわたる勉強のツボ
難関資格試験はその内容も難しく、学習範囲もかなり広い傾向にあります。
難関資格試験の一つである税理士試験は科目合格制度をとっていることから、他の難関資格試験と比較した時には本試験で吐き出す科目あたりの範囲は比較的狭いものと思います。
ただ、狭いから楽、と言う訳ではありません。
大事な本試験までに与えられた一年間は他の難関資格試験と同じです、範囲が狭かろうが学習に充てる時間も本気度合いも、低い合格率も他の難関資格試験と同様です。
条件が他の試験と同様となると、その範囲での受験生の精度が高まるとともにマニアック論点まで抑える受験生が増えることから、より一層合格しづらい試験になりがちです。
それでありながらも、受験に専念しなければ受からないという試験でもありません、絶対的に学習に充てる時間が少ない社会人受験生も十分に合格できる試験でもあります。
では、そのような性質を持つ税理士試験の合否を分ける勉強とは何でしょう?
私の個人的な経験論にもなりますが、結局のところは当たり前のところをこぼさないというのが一番のポイントになるのではないでしょうか。
難関論点にどれくらいの傾斜配点が入っているかは不明ですが、難関論点も、みんなが分かる基礎論点も、私の感覚では同じポイントのように思えます
学習を進めるに当たりマニアック論点を勉強しがちなところがありますが、合格というものを考えた時にはそれは非効率な学習だと思います。
大手専門学校が多くの合格シェアを確保しています
大手専門学校の生徒が抑えるべき論点は必ずこぼしてはいけないのはわかると思いますが、そのような専門学校に通う方々は受動的に与えられる知識を持って合格に至ります
苦労して得られる能動的に獲得した知識は、私は好きですが、合格には必ずしも必要ではありません
それどころか、専門学校では論点をランク付けしています、テキストに記載された項目のうちランクの低い項目については押さえていなくとも合格している人は相当数いるのです。
ということで、税理士試験の試験勉強についてですが、合格だけを考えた時には自主的に学習範囲を広めすぎないこと、これはポイントだと思います。
受験生同士で会話をした時にマニアック論点まで知っている人の方が優秀に感じると思いますが、それが必ずしも合格に繋がってはいないところをご理解いただければと思います。
では、マニアックに走らない分、どこに力を入れるか?ですが、「ケアレスミスをゼロにする」です
専門学校では答案練習をもってケアレスミス防止の練習をしています、ただ、答案練習は時間がかかるので、それ以外の方法でも良いので、とりあえずケアレスミスを無くす、これに力を入れるべきです。
極論一定レベルに達したのであればケアレスミスがなければ合格の確率は倍増します、ケアレスミスこそが最大の敵なのです。
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