”損切り”と”損切らず”
新型コロナウイルス感染症によって世界が激変しております。
激変状態においては、今日の正解が明日は不正解になる世の中であり、その局面における判断能力が試される世の中です。
当事務所においては、”マスクは着用品だから個人で買うべき”という判断を”事務所で準備すべき”とガラリと判断を変えたという例もあります。
見極めを行う際に大切なのがその場面における最適判断だけではなく、その先を見込んでの最適判断を行うということです、逆に今回のコロナウイルス関連の判断については激変状態ということもあり、今日と明日とで判断が変わってても大丈夫というところもあり、意外と見極めについてはそう難しくはないと思っています、極端な話、誰も先が読めない状態なのでその場面だけの最適判断に集中できるからです。
誰しもが判断をするときに困るのがリスクをどこまで最小限に抑えるのかという、いわゆる”損切り”の判断です。
良き状況における判断は楽なもので、悪い状況をどこまでで区切りをつけるか、については特に難しいです。
「株価は下落している、でも今後上がるかもしれないけどこれ以上下がった時のリスクを考えると、、、、。」という判断です。
損切りについての一つの判断基準として、その判断に後悔をしてはいけません、後悔する判断であればそれは損を切る勇気がまだないということです
損切りというのは本当に勇気のいる行動です、損を切る勇気がないのであればそれは損切らずの判断をするしかないのです。
私は税理士試験を勉強し、税理士になれなかったという損切りの判断を考えたことがありません、その時点で私は一生後悔すると思ったからです。
税理士を諦めてその後の人生、良かったと思える気がしませんでした、たとえ税理士業を行わないという判断をしたとしても、税理士を取れなかったという事実は残ってしまうと思ったからです。
難関試験の勉強をしている方にとって損切りは考えずにはいられないところかも知れません、税理士試験に関して言えば働きながら勉強を続ければ一応期日なく勉強が可能な試験です。
期日なく、生活が確保された状況であれば損切りをしなければいけないことは無くなると思います。自分が逃げさえしなければ。
ということで、損切りについて、本当に大事なものについてはいくら苦しかろうが損切らずという判断をするのも素敵な選択ではないでしょうか。
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