初めての海外ひとり旅2

2日目

周りの騒音がひどく、あまり眠れないまま朝を迎えた。窓の外を見ると昨日の夜のガチャガチャしたネオンや人混みが消えていて、少し安心した。

よし、旅をしよう。荷物をまとめて、フロントに向かう。階段降りる時に、190cm以上ある白人のカップルに会った。大っきいバックパックを背負ってて、世界中をまわっている感じ。

グッモーニンって言われて、勝手にバックパッカーの仲間入りした気がして、ちょっと元気が出た(わかりやすいやつ)

フロントで心配してたデポジットを返してもらいホテルを出た。カオサンの異様な匂いの中、チャオプラヤー川に向かった(当時はとにかく汚かった)

私は事前に行きたい場所は決めていた。スリーバコダパスだ。初めてなのに、タイとミャンマーの国境に行こうとしていた。ちょっと無謀だけど、国境を歩いて渡ってみたかったのだ。

トンブリー駅の近くの船着場に向かうため、通勤の人達に紛れて渡し船に乗り込む。お金をいつ払えばいいのか分からないでいると、シルバーの円柱みたいなやつをジャラジャラ振っているお姉さんがやってきた。とりあえず降りたい船着場名を言ってみた。彼女は乗船代を言ったがタイ語で聞き取れず、適当にお金を渡す。彼女はシルバーの円柱から切手みたいなチケットとお釣りを取り出して渡してくれた。乗船代は11バーツ(33円位)だった。

当時は英語を話せる人はいたけど、英語のガイダンスとかなかった。降りようにも船着場名が聞き取れない。だいたいこのくらいだろうなって船着場で降りてみた。(基本、雰囲気で行動するO型)適当に歩いてみたが、トンブリー駅にどうやって行けばいいか分からない。地球の歩き方見ても、現在地が分かってないからどーしようもない。

とりあえず、止まっているバイタク(バイクタクシー)のお兄さんに声かけてみた。全く英語が通じない。お兄さんが屋台のお姉さんに声かけて、彼女に通訳してもらう。ぼったくりに合わない様、ちゃんと値段の交渉もして30バーツ(90円位)で行ってもらうことにした。

交渉成立したとこでヘルメットをもらい、バイクをニケツしてトンブリー駅に向かった。タイ人の運転は荒い。そして道路も平坦ではない。なのにスピード上げて、車と車の間を器用にすり抜けていく。凄く怖くて彼女かって位抱きついた。

本当に駅に向かってるのか、ぼったくりに合ってるんじゃないかと不安になりだした時に駅が見えた。嬉しくて、ここ?駅?ほんとに?って後ろから何度も聞いた。彼はただクールにうなづいてた(きっとウザかっただろう)お金もぼったくられることもなく、無事に駅に着いた。

駅でカンチャナブリー行きのチケット100バーツ(300円位)で購入した。チケットが佐川の配送伝票の2枚目?3枚目みたいなペラペラなやつで、不思議だった。駅には体重計が置かれていて、お金を払えばいつでも体重が測れるらしい。健康診断の時の体重計みたいで、体重が丸見えになるけど。

駅のお店で軽く買い物して、7:45分発の列車に乗り込む。もちろん三等車。地元の人達に紛れて、適当な席に着く。硬い木の座席で座り心地は悪い。斜め前の座席は壊れてて、ガタガタうるさい。でも私にはそれすら新鮮で、ずっと外の風景を眺めてた。

走っている間は通路を物売りが通り、駅に着いたら窓の下から物売りが沢山声をかけて来る。ただ、誰も私には声をかけない。彼らにとって私は外国人だからだ。

でも、微笑みの国の人達だから目が合うとニコッとしてくれた。決して嫌がられてるわけではない。

通路にいる物売りに声をかけてみた。朝ごはん用にココナッツ風味のカレー(多分グリーンカレー?)を10バーツ(30円)で買ってみた。笹の葉みたいな葉っぱに包まれていて現地感満載でワクワクした。

カンチャナブリー駅に着く頃に、英語で話しかけられる。いいゲストハウスがあると。私はサンクラブリーに行きたいから泊まらないと答えると、なんであんなとこ行くの?カンチャナブリーの方が面白いよとしつこく勧誘してくる。

私が全く興味を示さないので、帰りにカンチャナブリーにきた時にぜひと名刺だったかメモだったかを渡された。

駅に着くと今度はバイタクにどこ行くんだ?いくらでどうだ?と数名に囲まれる。もーうんざりする。ほっといてくれよ。私はブスっとした顔で無視した。

鉄道駅から、ナイトマーケットがあるバスの駅まで向かう。歩こうかと思ったけど、ちょうどお昼頃で暑くて結局通りすがりの人力サムロー(人力車のチャリ版)を拾う。30バーツ(90円位)でバスターミナルまで乗せてくれた。観光の時は声掛けてと電話番号もらった。

次はサンクラブリーへ行かなくちゃ。





      



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