齋藤飛鳥ちゃん卒業を受けて、乃木坂46について語らせてくれ
2022年の11月4日、呑気に箱根旅行に行っていたら乃木坂46の齋藤飛鳥ちゃんが卒業発表していた。
箱根湯本から東京へ帰る電車の中で、齋藤飛鳥ちゃんと、乃木坂46の思い出についてつらつらと書こうと思う。
私が本格的に乃木坂を好きになったのは高校3年生、2016年の春頃だった。乃木坂が初めて紅白歌合戦に出場して、深川麻衣さん卒業シングルの「ハルジオンが咲く頃」が発表された直後くらいだったと思う。
つまり私が初めてリアルタイムで追いかけたシングルは裸足でSummerだった。齋藤飛鳥さん初センター曲である。
当時東進の通信衛星予備校に通っていて、受講用PCがインターネットに繋げない設定になっていたのだが、設定をいじると繋げるようになることを発見し、いつも裸足でSummerのMV音源をイヤホンで聴きながら自習していた。
だから私にとっては乃木坂46を好きになった最初の曲であり、擦り切れるくらい聴いた青春の曲でもある。PCの設定を勝手に変えたことは申し訳なかったと思っている。
田舎の高校生オタクの出来ることなんて限られているもので、第1回乃木坂46時間TVの47都道府県行くみたいな企画で野次馬しに行ったり、教習所近くの書店で推しの秋元真夏さんの写真集を買ったり、テレビ東京が映らないので乃木坂工事中を違法YouTubeリアタイ配信で見ては消されて違うチャンネルを見てを繰り返したりしていた。今では公式YouTubeで乃木中が全て見れるようになったので、「2016年にやれよ!」と叫びたい。
それから時間が経って、私は異常者オタクとなり現場数も掛けるお金も比にならなくなったが、オタクとして本当に大切なものはあの頃の中にあるんじゃないか、と思う。憧れとか、真っ直ぐな気持ちを今も忘れずにオタクしたいと思っている。
そんな不便だが純粋なオタク生活も長くは続かず、数ヶ月後には無事に進路も決まって関東に上京することになった。遂にオタクやれる\\\└('ω')┘////フォーー!となった私は、インフルエンサーの個別握手会に申込むためにCDを買った。
CDを下宿先に持っていくために、畳んだ服の中に1枚1枚忍ばせてキャリーケースに詰めたのだが、前日に母親に開けられてしまい、鼻で笑われた後に見なかったことにされた。
早速5月くらいの握手会でパシフィコ横浜に行ったのだが、その日は推しの秋元真夏さんの券が取れておらず、他のメンバー何人かと握手した。飛鳥ちゃんの券もあり、後は確か衛藤美彩さんと生駒里奈さんと星野みなみちゃんだった気がする。
基本的に毎回真夏さんしか行かないので飛鳥ちゃんとの直接の思い出はあまり多くはないのだが、
昔は飛鳥ちゃんの券もまだまだ取れたので、多分7回くらいは行った気がする。塩対応みたいな噂があったが毎回優しくしてくれた記憶がある。
後は、飛鳥ちゃんがヒロインを務めた「あの頃、君を追いかけた」という映画の舞台挨拶を見たという思い出がある。
時は流れ、好きなメンバーたちがどんどん卒業してしまい、私の乃木坂46オタク活動も徐々に下火になってしまった。しかし3年振りに開催された、今年の乃木坂神宮球場公演が、私の乃木魂を再び熱く燃え上がらせた。
乃木坂1期生は4人、(この時点で卒業発表していないのは2人)、2期生は1人となってしまっていたが、3.4.5期のみんなが昔の古き良き乃木坂らしさを受け継ぎつつも、さらに自分たちなりに考えて、もがいて発展させてくれているということがヒシヒシと伝わってきて、
ロマンスのスタートという全然泣き曲ではない曲で涙を流した。(ネタではなくガチです。)
乃木坂46を愛して、オーディションを受けて加入してくれたメンバー1人1人に頭を下げてお礼を言って回りたい気持ちになった。
神宮ライブの後に、R25に掲載された真夏さんのインタビュー記事を読み、その中に「リーダーとは受け継ぐ人。昔は誰にも嫌われないように生きてきたが、嫌われる勇気を持てるようになった。4期生にこのままじゃだめだと思って、ツアー中の楽屋で飛鳥と梅澤美波とガッツリ伝えた。」的なことが書かれていた。それを読んでやはり真夏さんや飛鳥ちゃんが乃木坂らしさを伝えて、守ってくれたのだと思った。
何も知らないオタクの私が勝手に言うのもおこがましいが、昔の齋藤飛鳥さんは思っていることをあまり素直に言わなかったり、群れたりせずに1人の時間を大切にすることが多かったように思う。
だけど時間が立って、同期達が卒業して行って、後輩が出来て、傍から見ていても確実に変わっていった。
2017年に乃木坂のオタクをしていた方はご存知だと思うが、お台場みんなの夢大陸のライブで飛鳥ちゃんが与田祐希ちゃんの首を絞めるというシーンがある。(画質悪いですが、当時の写真)
今思うとこの頃から何かが変わり始めた気がする。加入してすぐ初センターになった与田ちゃんを気にかけての、彼女なりの愛情表現や意思表示みたいなものだったのかもしれない。
その後も同期たちが卒業していって、4期が加入して、5期が加入して、彼女はどんどん変わっていった。
アイドルの素晴らしさは可愛い、楽しいだけではなくて、そういった人間のドラマを見るという側面が大きいと私は思う。
推しやグループが変わっていく姿に心を揺さぶられたり、自分の人生と重ね合わせてエモーショナルな気持ちになったり、同じ時を共に生きているような力強さを貰えたりする。
乃木坂46がそんな素晴らしいカルチャーであり続けるために、齋藤飛鳥さんが残してきてくれたものはとても大きいと思う。
11年間も乃木坂46にいてくれて、センターとして支えてくれて、乃木坂らしさを受け継いでくれて、後輩たちのために伝えてくれて本当にありがとう。
真夏さんと飛鳥ちゃんで乃木坂を引っ張ってくれる時間がもう少し続くと思っていたので少し寂しいが、卒業発表のブログがどこかあっけらかんとした感じで、なんだか飛鳥ちゃんらしいなと思った。
同い年の齋藤飛鳥ちゃんが卒業してしまい、そのくせに私はオタクを卒業できないので、年下のアイドルを推す異常者オタクとしての階段をまた1段登ってしまったことが悔しいが、
乃木坂46が乃木坂46である限り、私はもう少し異常者オタクを続けたいと思うし、私自身も成長していければ良いなぁと思う。今度はオタクとしてではなく、人間としての記事でも書きたいな。(需要がない)【完】
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