【設備から学ぶ法規】竪穴区画・異種用途区画を貫通するダクト FD・SFDの全パターン
換気ダクトが建築基準法で定める竪穴区画や、異種用途区画を貫通する箇所には、ダクトを通して火災が拡大しないように、FDやSFDと呼ばれるダクトの経路を閉鎖するダンパーを設置します。
FDは、ファイヤーダンパーのことで、温度ヒューズ連動により閉鎖、SFDは煙感知器で煙を感知して閉鎖します。
FD、SFDのいずれかとはいえ、図面を見てもどちらが正しいのか迷うことも多いと思います。
考え方の結論としては、区画内外への煙の流入が、あるか、それともないのかで考えます。
また、竪穴区画、異種用途区画を貫通するダクトのパターンは主に4つに分かれます。
それでは区画図を明記の上、まず1つ目のパターンの解説を行いたいと思います。
竪穴区画を貫通するダクト【竪ダクト〜各階】
竪穴区画を貫通するダクトのパターン 1は、1台の空調機から竪ダクトを通じて全階へ空調するパターンです。
竪穴区画を貫通する部分は、基本的にSFDが必要とされています。
但し全ての部分にSFDが必要な分けではなく、例外もあります。
こちらの断面をご覧ください。
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