【Lightroom】ポートレート秋色レタッチ【ロシア風】【全行程掲載!】
こんばんは。こがめです。
今回はInstagramフォロワーさんの四月さん @shigatsu0926 よりレタッチのリクエストがあり、こがめレタッチをしてみたので紹介いたします。
人生初となる自分以外の方が撮影した写真のレタッチ現像です。
しかもjpgなのでレタッチできるか不安でしたが、挑戦してみることにしました。
四月さんからのリクエスト内容は
・こってり系が好み
というわけで、こんな感じに仕上げてみました。
Before
After(秋色レタッチ)
Finish(ロシア風レタッチ)
■目次
・撮影条件
・レタッチの方向性を決める
・基本補正
・トーンカーブ
・HSL
・明暗別色補正
・ディティール
・円形フィルター
・補正ブラシ
・仕上げ
■撮影条件
※Exif情報より
機材
・カメラ:Canon EOS 6D Mark II
・レンズ:200mm F2.8
設定
・絞り:F2.8
・ISO:100
・SS:1/200
条件
・天候:晴れ
・時間:14:00
撮影時のヒストグラムはこんな感じです。
適正露出で撮影されており、諧調も豊富ですね。
これならばjpgでも大丈夫と判断しました。
■レタッチの方向性
レタッチを始める前にゴールを決めます。
まずは写真を分析します。
・木陰にいるが被写体も明るく適正露出
・奥に日が当たっているハイライト部がある。
・手前の被写体から奥に向けてなだらかにボケており奥行き感がある
・季節的には秋だが、緑の葉である
何を主張したいのかを考え、レタッチの方向性を決めます。
何といってもふわふわの帽子を被っている可愛い被写体がメインです。
赤い落ち葉を持っているので、季節は秋であることを強調したいです。
奥のハイライト部を活かし、明るい光に包まれている幻想的な感じにして、秋色の暖色系に仕上げてみることにしました。
ただ、手前まで黄色くすると非現実感が強すぎるため、被写体の付近は元の色を残す仕上げとすることにしました。
なお、今回は元データがjpgのため、過度な補正をしにくい状態です。
ハイライト部とダーク部は諧調データが残っていないため、明度差はあまり調整せず色を乗せてゆくレタッチ方法を採用してみました。
■基本補正
まずは、補正のベースとするため白飛び、黒つぶれが無くフラットな状態に近づけます。
ここは自動補正を使っても良いですね。
「かんたんフィルム風現像」で紹介したように、「自動補正」を適用し「黒レベル」を+し、「自然な彩度+10、」「彩度-10」にします。
かすみの除去を「-3」にしていますが、これは幻想的な感じにするため敢えてかすんだ状態にするため使用しました。最終工程で調整すると良いです。
■トーンカーブ
ポイントカーブを使用します。
ダークを持ち上げ黒つぶれを防ぎ、ライトを下げ白飛びを防止します。
S字カーブを作りコントラストを上げます。
ポイントカーブの編集を終わり、数値を以下のように変更します。
暗い部分を持ち上げ、抜けが出るようライト・ハイライトを気持ち上げています。
トーンカーブによりコントラストが上がったため、色鮮やかになりました。
■HSL
・色相
グリーンを黄色く転ばします。
イエローをオレンジになるようにします。
・彩度
全体的に彩度を落としています。
・輝度
帽子の色「アクア」を若干上げて輝きを強調します。
オレンジは肌の色調整で上げています。
こんな感じになりました。
■明暗別色補正
ハイライトにはブルー系を入れて光の強さを強調。
シャドウにはグリーン系にし、落ち着いた感じにしてみました。
かなり秋色っぽくなりましたね。
普通に自然な感じのレタッチであればこれで終了しても良いかと思います。
ここからロシア風のレタッチをしていきます。
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?