見出し画像

新レンズ 「SONY FE 24-50mm F2.8 G」作例 山形蔵王編

ソニーからコンパクトズームレンズ「FE 24-50mm F2.8 G」が発表されました。

α7CII + FE 24-50mm F2.8 G

今回は作例とともに、CP+2024のトークショーでは語り切れなかった部分を書きたいと思います。

作例撮影のため、2月上旬に山形蔵王スキー場へ行ってきました。天気予報では快晴だったのに、現地は-13℃の強風&ガスで何も見えないという悪条件。まぁ、山の天気はそんなもんですね。

挫けそうになるも、何らかの作例は撮らなければなりません。

まずは地蔵山に向かってみます

24mm F7 1/4000 ISO125 蔵王山に向かう

時折ガスの切れ目で視界が開けるので、その瞬間で撮影するを繰り返しました。


24mm F6 1/250 ISO100 エビの尻尾

強風を避けて樹氷の下に退避。ガスで何も見えないのでエビの尻尾を観察

24mm F6 1/1600 ISO125 向こうからお迎えが来そうな雰囲気

あまりにも寒いので走馬灯のように昔のことが思い出される。

ちょっと話がずれますが、蔵王スキー場には小学生の頃から家族とスキー旅行で毎年訪れていました。当時樹氷を見た時は巨大なモンスターの姿に畏怖の念と感動を覚えたものです。

ところが2021年に訪れた時、異変に気がつきました。木が枯れている・・・

樹氷になるのはアオモリトドマツという木なのですが、樹氷にならず枯れ木になっているものが目立ったのです。明らかに異様な感じだったので、家に帰ってから調べてみました。

わかったことは、
・虫の被害が増加しており、甚大な被害が出ている
・虫が増えた要因は温暖化が関係している
・国立公園のため殺虫剤を巻くことができず、対策はなく見守るだけ
・このまま行くといずれ樹氷は見れなくなる

ショックでした。想像以上に深刻な問題です。
子供の頃から親しみ、いつでも見れると思っていた樹氷がこんなことになっているなんて・・・


そんな背景を知ったこともあり、今回は樹氷がすごく悲しそうに見えたのです。

March of the Extinct Monsters
36mm F5 1/160 ISO100

物悲しそうに消滅を迎えるモンスターたちをイメージし、
ゴンドラという人工物を入れることで、スケール感や自然と人との関わりを表現してみました。これが今回のお気に入り。Kogameらしい作品と言えるかな。

47mm F7 1/640 ISO100
痩せ細ったモンスター
メガフレア
24mm F7 1/400 ISO100

山麓駅の下の方にはまだ大きい樹氷が残っていました。

これらの写真をみて皆さんは何を思うでしょうか。
樹氷が見れなくなる前に早く行こう!でしょうか。

「樹氷を守りたい」「この景色を後世に残したい」そういう思いが高まり、世界的に自然環境を守る風潮になってほしいなと思います。

おっと、カメラとレンズのことを語らないといけないですね。

カメラはα7CIIです。首からストラップでぶら下げてむき出しの状態でした。

あまりにも寒いので「バッテリーが切れたら帰ろう!」と決めていたのです。なので敢えて剥き出しです。

-13℃なので、1時間もすればバッテリーが無くなるはず。
ところが、いつまで経ってもバッテリーは切れない。
早く切れてくれーと願いながら撮影するという、写真家としてはダメな感じです。

結局、極寒の中で3時間もいることになり、私の方が先にギブアップ。スチルメインだったのもありますが、α7CIIのバッテリー持ちの良さはヤバいです。

α7CIIとFE 24-50mm F2.8Gの組み合わせは、首から下げていても邪魔にならないし、雪の中を徘徊しても苦にならない重さでした。吹雪でレンズ交換できないようなシーンでは、ズームレンズは大活躍ですね。

もう一つ朗報です。
冬山用の分厚いブラックダイアモンドの三つ指グローブを着用していたのですが、グローブをしたままでα7CIIの絞り、シャッター速度、ISOの切り替えが可能でした!

さすがにAFポイントの切り替えはできませんが、AFはカメラに任せて問題なく撮影ができました。α7CIIやαCRはコンパクトなのに操作性が犠牲になっていないと感じます。前面にダイアルが追加されたのは大きいですね。

ちなみに、冬山でグローブを外すことは絶対にしないようにしてくださいね。冬山の知識なく撮影に行かれる方が増えているようですが、簡単に指を無くしてしまいますよ。
お気をつけくださいね。

次回は桧原湖編を紹介する予定です。お楽しみに

提供:ソニーマーケティング株式会社

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?