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雨でもお構いなしのオランダ人サイクリスト達 ~欧州自転車旅7日目(ズヴォレ→ユトレヒト in オランダ)~


 欧州自転車旅10日間の旅行記の7日目です。またもや雨に苦しめられた一日となりました。雨でもお構いなしで走るオランダ人サイクリスト達を見ることができてよかったとします。走行距離は短めです。
出発  :9時43分
到着  :17時50分
走行距離:89.3km
全日程のダイジェストはこちら。

走行ルート

タイムラプス動画です。雨のせいでGoProの充電をするタイミングがなく、撮影できている時間が短いです。

英語プラス現地の言葉も覚えよう

 充実した朝食をいただきました。パン、野菜、卵、フルーツ、シリアルなど、非常にバランスがよい食事です。さらにドーナツを持たせてもらいました。ありがとう!

出発時は曇り

 少し走ったところのHeerdeという街に美味しそうな魚料理屋があったので休憩しました。コーラと何かの魚を注文。注文するときも親切でしたが、食べながらその場で調べてLekker(オランダ語でおいしい)と言ったら途端に笑顔を見せてくれました。「日本語ではなんて言うんだ?」みたいな話もしてくれました。
 今回は英語が練習不足だった以上に現地の言葉(デンマーク語、ドイツ語、オランダ語、フランス語)を全くといっていいほど勉強できていなかったことに後悔しました。簡単な挨拶くらい現地の言葉でできていれば、さらによい出会いがあったかもしれません。

魚とコーラとの相性が抜群でした。
このときのコーラはうまかった…

日本とも深い縁、ヘットロー宮殿を訪問

 苦しかった2日目(ハールブルク→オルデンブルク)同じかそれ以上の雨に降られました。きつかったんですが、グーグルマップには何やら観光地らしき場所があり、行かないと後悔しそうな気がして一応立ち寄りました。Apeldoorn市のヘットロー宮殿です。まあ、実際スゴいんですが、雨だし、事前知識ゼロだったので正直そこまで楽しめませんでした。
 このnoteを書きながら調べたところ、かつてオランダ王室が住んでいた場所(現在はハーグ)で、2023年に一般公開したばかり。さらに現在の日本の天皇皇后が半年も滞在していたことがあるようです。日本とも深い縁があったようで、訪れてよかったです。

ヘットロー宮殿

 森の中を走ってる時間が長かったです。多かったです。そのせいか、GPSが途切れがちでした。

大雨で一旦避難。でも走らないと終わらないので結局走りました。

雨でもお構いなしのオランダ人サイクリスト

 Why We Cycleでも紹介されていましたが、オランダ人は雨でも自転車に乗ります。実際にきて驚いたのは、雨でもスピードが落ちていないことです。また並走しておしゃべりしながらだったり、2人乗りしながらだったり、けっこうな雨の中でも余裕すら感じました。さらにこれが、老若男女全体なのがすごい。カッパを着ている人は多かったです。自転車のリアタイヤについたキャリアに入れているのではないかと思います。
 ユトレヒト市まで残り20kmのところで、さすがにこれは無理だというくらいに雨が強くなりました。ユトレヒト州第二の都市アーメルスフォールト市の駅に避難しました。駅の駐輪場に鉄道会社が経営してると思しき自転車屋があったので珍しいと思って写真を撮ると、駐輪場のスタッフから、写真撮影には許可がいるから写真を消してくれと言われ、社員一覧を見せながら削除しました。怒っている感じではなく「そういうルールだから分かってくれや」という感じでした。
 雨宿りするならここじゃなくて、そこの店行けば?と言われたので(邪魔だったのかも)案内されたレストランのDélifrance Amersfoortさんで休憩しました。結果は大正解。対応してくれたアジア系の男性スタッフの方がとても紳士で印象に残っています。
 びしょ濡れだったので迷惑かと思い「座ってもいいか?」と事前確認すると快くOK。飲み物は?ときかれるも、疲れ切って返答が思いつきませんでしたが、びしょ濡れだったからか「ジンジャーティーにするか?」と提案してくれました。生姜だけではなく、その気遣いに温かい気持ちに慣れました。
 すぐには雨が弱まりそうになかったので、しっかり食事を取りました。全部で3500円くらいだったかな。

店内の雰囲気。中途半端な時間だったからか空いてますね。
ジンジャーティー
ボリュームも十分。味もよかったです。

世界一サイクリストが多い通り in ユトレヒト

 オランダと自転車を語る上でユトレヒトは欠かせません。ユトレヒトは世界一自転車に優しい都市とされており、オランダで最も自転車の交通量が多い通りを有しています。フローニンゲンよりは人口が2倍ほどあるせいか、自転車の数では上回っていると感じました。雨でもスゴいです。

雨の中シェアサイクルを手で押しながら走る器用なサイクリスト。よくこんなのできるなあ。
同じ2台乗り?スタイルはフローニンゲンでも1回見かけました。

 ホテルに着く直前でフロントタイヤがパンクしていることに気づきました。今回の旅で4回目です。やはり雨だとパンクの確率は上がりますね。ホテルへのチェックインだけ済ませて、パンク修理のため自転車屋を探しました。1件目は忙しいとのことで断られ、2件目で修理してもらいました。「クレジットカードは使えない。うちはビットコイン支払いだけだ!」という謎の冗談を言う変わった店員さんが対応してくれました。

パンク修理してくれた自転車屋

Leonardo Hotel Utrecht City Centerさんに宿泊

 3日ぶりのホテル泊でLeonardo Hotel Utrecht City Centerさんに宿泊しました。1泊2万円(朝食付き)の部屋です。市の中心部、駅近という立地を考慮するとかなり安いです。有名なレインボーの交差点を部屋から観察できる立地がGoodでした。部屋のグレードを上げるとテラス付きの部屋にできるらしく、本場のサイクリスト達を観察したい人にオススメです。
 WarmShowersももちろんいいですが、ホテル泊にはホテル泊のメリットがあります。到着時間を気にしなくていいですし、繁華街に泊まりやすく、到着後の街歩きをしやすいです。
 自転車都市ユトレヒトのホテルということで当然部屋への自転車持ち込みはOKかと思いましたが、実際はNG。すぐ近くの24時間以内は無料で警備員常駐の駐輪場があるのでそちらを使ってくれとのことでした。駐輪場に泊めてくれと言った途端に盗難の心配をして私の顔が曇ったのか「安全だから大丈夫。あんたみたいなサイクリストがよく泊まりにくるからね…」と言われました。泊まりにくるサイクリスト多いのかもしれません。

警備員付き、24時間以内は無料の駐輪場。ライトの自販機もありました。
これなら問題ないです。さすが世界一の自転車都市。
部屋から翌朝撮影
散らかしたしたあとに撮影(撮影者映ってるし)

多様な景観のユトレヒト

 ユトレヒト全体では他の街と同様にヨーロッパ的な古風な?町並みが中心でしたが、ユトレヒト中央駅とその周辺だけは現代的な作りでした。フローニンゲン駅とは対照的に現代的な作りで、東京にあっても違和感ない雰囲気でした。オランダで最大かつ利用者も最も多い駅とのことです。駅連結のショッピングモールは特に日本的な感じもあって、ちょっと懐かしい気持ちにすらなりました。

ユトレヒト中央駅
ユトレヒト中央駅前。歩行者、自転車フレンドリーな点だけは日本とは違います。

駅から少し外れると、ヨーロッパ的?伝統的?な雰囲気な場所もありました。

駅近くのレストラン街

放置自転車が街の景観として成立しているように見える場所もあります。(自転車好きじゃない人からは単なる邪魔な放置自転車に見えるのかもしれませんが…)

雨の中放置される自転車。
いろいろ回っているうちにローカルの店が閉まってしまい、晩飯はKFC

翌日に続く

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