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セブ島の山奥での嘘みたいなできごと~フィリピン自転車旅8日目~
フィリピン自転車旅11日間の旅行記の8日目です。全日程は以下のnoteにまとめています。距離は短いですが、この日は最もハードな1日になりまし。
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ボホール島を経由しないルートに変更を決定
当初はドゥマゲッティからボホール島に渡り、チョコレート・ヒルズを見てフェリーでセブ市にゴール、という予定でした。ですが旅の中でフェリーが時間通りに出航してくれないことを学びます。ドゥマゲッティ発、ボホール島のタビクラン港着のフェリーが送れるとすると、ボホール島での深夜ライドになる、ということを考え、ボホール島を経由しないルートに変更することを決定します。途中でのルート変更にはためらいもありましたが、走行距離ではむしろ伸びるので、決して妥協ではないということで良しとします。セブ島最高峰のオスメニアピークに登りたいと思ったのもこのルート編この理由です。
前日からだいたい決めてはいましたが、最終決断は当日の朝。その日の気分でルートを決められるのはソロ自転車旅のメリットです。
最高の朝食
前日に注文しておいた朝食が部屋に届きました。ビックリするくらいおいしい朝食でした。これで1100円は安すぎる!魚はサバヒーという日本では食べられない養殖魚です。これが美味かった。。。台湾やフィリピンで人気らしいです。自分の部屋のバルコニーで外を眺めながら食べる朝食、最高でした。
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港でいろんな人に絡まれる
少しだけ走ってシブラン港に到着。こういうところでは、チャリできてるというだけでチヤホヤされます。外の外国人観光客もいるなかで自分だけチヤホヤされるのはちょっとした優越感です。サイクリストの特権ですね。
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これまでにない快晴で、暑かったです。
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この自転車はチューブラーか?クリンチャーか?とハイレベルな質問をされました
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船を待つ間に空気入れでもしようと思いましたが、ないと言われましたw
港でドヤっていると「すごいね」といきなり日本語で話しかけられました。オリンパスに勤めていたというフィリピン人男性42歳です。いまはベトナムに移転してしまったため、別の会社に勤めているとのことです。ドゥマゲッティにきていたのは、大学のときの友だちとのイベントに参加するためとのことでした。名刺を渡してくれ、何かあったらここに連絡して、と言ってくれました。今日はオスメニアピークに登るつもりだというと、4時頃が一番景色いいよ、自転車担いで登ったらいい写真撮れるよ、とアドバイスもくれました。
男性はノリノリだったのに奥さんのほうはあんまり喋ってくれなかったのは、顔が日焼け止めで真っ白だったからかな。
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小さめの船です。
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オスメニア・ピークを目指す
セブ島に到着。セブ島最高峰(標高1042m)のオスメニア・ピークを目指します。西から登っても、東から登っても距離は同じくらいのようだったので、セブ島を横断できる東からのルートを選びます。普段はStravaのマップを見て自転車でよく走られているルートを選ぶのですが、このときは気の緩みか、GoogleMapで検索してでてきたルートをそのまま選んでしまいました。
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振り返ってカメラを向けるとこの様子。なぜか嬉しそうです。
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写真右の公民館(Municipal Hall)に入っていきました
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登りに入ります。道が悪く、斜度もきつかったですが、はじめだけだろ、と甘く見て先に進みました。川の水がめちゃめちゃキレイで驚きました。セブというと海を連想しますが、川もいいです。
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暑すぎて登り始めてすぐに水が切れました。水を切らしたらマジで死ぬと思いました。道中ニコッとしてくれた人を見逃さず、水をくれ~と言ったら、家からこのボトルを持ってきて補給させてくれました。100ペソ置いてこうとしましたが受け取ってくれず。記念に写真まで撮らせてもらい大感謝!
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きつすぎて写真を撮る余裕もありませんでしたが、西側に見える海が綺麗でした。
地元少年達に応援されながら走る
下校時間になり、また道が子どもたちで溢れます。田舎の山道ということもあり外国人に慣れていないのか、国旗を見て「ジャポネー!ジャポネー!」と声をかけてきます。通り過ぎてから手を降っただけで後ろから歓声があがるという、嘘のようなホントの出来事もありました。まるでツール・ド・フランスです。
ルート決めが甘くて厳しい道を選んでしまいましたが、こんな貴重な経験ができ、結果オーライです。
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暗くなり、霧も出てきて不安になる
暗くなってきてからは少し焦りました。見知らぬ山奥で一人。ですが民家、サリサリストアが常にあったのがメンタルの支えでした。いざトラブルがあったら駆け込んで助けてもらえばいいか、と思って気持ちを落ち着けるように心がけました。
霧もでてきて視界がすごく悪くなりました。焦らず安全第一で走ることを心がけてはいたものの、下り坂でスピードを出しすぎ、正面から来たバイクとぶつかりそうになりました。幸い事故にはあいませんでしたが、危ない瞬間でした。ピンチのときには焦ってしまいますが、そういうときこそゆっくり走るメンタルコントロールが重要です。
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オスメニアピークへのベースキャンプ的なところに到着。ここまでくればあとは下り。ホッとしました。思いの外賑わってます。観光地ですね。本当はここからさらに自転車を担いででもオスメニアピークに登りたかったですが、夜になってしまっては仕方ないです。
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こっちから登ってればピークまで登れたなー。距離はほとんど変わらないし。
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Seeview Mansion Dalaguete Apartmentさんに宿泊
他に良さそうなところが見つからずということで、初めてホテルではなく、貸アパート的なところに泊まりました。朝食なし5500円です。ホテルのように受付があるわけではなく、現地から電話すると、車で鍵を届けてくれるシステムです。部屋の説明を一通り受けたあと、食べ物買いたいんだけどどうすりゃいい?ときくと、トライシクルを呼んでくれました。優しいぜ。
海辺から100mほど登る必要があり、もう1回ここまで登るのは地獄です
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トライシクルで海辺のセブンイレブンに向かいます。運転手のロイと話していると、日本人なのに英語うまいね!と褒められました。フィリピン人の先生とオンラインで練習したからね、それでフィリピンにきたんだよ、と伝えておきました。
セブンイレブンで買い物を済ませ、また乗ろうとするときにロイの顔を覚えておらず、別のトライシクルと勘違いしたのは本当に申し訳ない。悪いトライシクルが騙して載せようとしてると勘違いしました・・・自分も疲れて頭働いてなかったのかな。帰り道は気まずくなってしまった。
でもアパートに着いて、フルーツジュースをお礼にあげたところ、子供にプレゼントするわ!と喜んでました。ロイには翌日もお世話になります。
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「サイクリストだからプロテインたくさんとらないといけないんや。マニラからきてるからね。」とドヤると「グットエクスペリエンスだね。」とのこと。
あんたみたいに絡んでくれる人がいるからです。
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野菜がないのは売ってないからです!
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同じセブンイレブンなのにどうしてこう違うんでしょう。
翌日に続く