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海外でタダで泊めてもらう、WarmShowers初体験 ~欧州自転車旅2日目(デンマーク→ドイツ)~

欧州自転車旅10日間の旅行記の2日目、本格的な自転車旅はこの日からです。
出発  :9時25分
到着  :20時39分
走行距離:183km
全日程のダイジェストはこちら。

コペンハーゲンからFehmarnまで、フェリーも使いつつ180キロ走りました。

まずはタイムラプス動画です。通常モードで撮影したコペンハーゲン中心部とフェリーの中以外はほぼ全行程を収めてます。GoProの扱いに慣れておらず、はじめは撮影間隔を広くしすぎてます。

天気は快晴、順調なスタート

天気は快晴です。郵便サービスPostNordアプリでパリに送った荷物の状況を見ると、早速出荷されていることが確認できました。まずは順調なスタートです。

ホテルの窓からの風景
郵便サービスPostNordアプリの画面に表示されたパリに送った荷物の状況

物価の高いデンマーク、少しでも食費を抑えるためにも、朝のビュッフェは限界まで食べました。おかげでこの日は途中の街でハンバーガー1個と日本から持っていったエナジージェルだけでドイツまで180km走れました。
ヨーロッパということでパンとチーズの種類が多くて美味しいです。あとは正直、朝食ビュッフェってどの国もだいたい共有ですよね。

朝食会場
朝食ビュッフェ①
朝食ビュッフェ②

コペンハーゲン市内を見学

ホテルを出たのは9時15分。前日にもある程度は見て回りましたが、もう少しコペンハーゲン中心部を見学してからドイツに向かうことにしました。

ホテルの前での出発時の写真
国会議事堂前の広場では旧車の展示会?のようなものをやってました。

国会議事堂前で記念撮影をするために、近くにいたおじさんに写真をとってくれないかきいてみました。道行く人に話しかけるのは今回の旅で始めてだったので緊張しましたが、快く引き受けてくれました。

国会議事堂前で記念撮影
コペンハーゲン中央駅前で記念撮影

コペンハーゲン中央駅周辺の様子がこちら。動画を見ての通り、駐輪がすごいです。公式には認められてない場所の駐輪も多いようですが、あまり厳しくは取り締まってないとか。

もっとコペンハーゲンを走りたい気持ちもありましたが、名残惜しい気持ちを抑えてドイツに向けて出発しました。

整ったデンマークの自転車道をひたすら走る

コペンハーゲン中心部ではサイクリストをたくさん見かけましたが、少し郊外にでると急に減ってしまいました。コペンハーゲンの人口は約66万人、日本だと静岡市と同じくらいのようです。
ですが、自転車が少ない郊外でも自転車が整備されているのがデンマークのスゴいところだと思いました。そしてやはり信号が少ないです。代わりに多いのがラウンドアバウトです。タイムラプスの動画を見ていただくとこのあたりの道路事情がよく分かると思います。
コペンハーゲン市が特に力を入れて整備しているらしいCycle Superhighwaysをなるべく通るように意識しましたが、それ以外の道も十分整備されていて違いが分かりませんでした。

ラウンドアバウト(Wikipediaより)
9はCycle Superhighwaysの番号、7と10はEuroVeloの番号です。
(メインの通りは写真に写ってないだけで、この写真の道がCycle Superhighwaysというわけではないです。)
郊外の自転車ショップを見学①
郊外の自転車ショップを見学②
写真に撮れていないだけで他にもたくさん部屋があり、中はかなり広かったです。

道も整っており、坂もないので走りやすいのはとてもよいのですが、その反面景色の変化が少なく、人に会うこともほとんどないので正直ちょっと退屈でした。

草原を走る。
ひたすら草原を走る。
途中の街です。土曜ということでしまっている店が多いです。
コペンハーゲンのあるシェラン島から次の島へ渡る橋です。めちゃめちゃ風が強く落っこちないか心配でした。
馬?なんのために飼ってるんでしょう。


途中の街Sakskbingです。
土曜日で閉まっている店が多かったですが、窓の外から店内を見てる人も見かけました。ある意味ウィンドウショッピングです。
立ち寄ったファーストフード店
ハンバーガーをいただきました。これで75クローネ(≒1500円)ですが、ボリュームもあって美味しかったので高くは感じませんでした。コペンハーゲンから離れると多少は物価が安くなるのかもしれません。

全然話せてなくて恥ずかしいですが、動画も貼ります。この程度の英語力でもなんとか旅できるんだというこで・・・。そんなに走っててお尻痛くならないのか?ときかれ、いいサドルを使ってるからとか、お尻にクッション入れてるとか説明しました。
デンマーク人(たぶん)から、コペンハーゲンからここまで6時間?めっちゃ速いね、的なことを行ってもらえたのは嬉しいです。街乗りスキルではヨーロッパの人には到底かなわないものの、1日あたりの距離についてはこの日に限らず驚かれることが多かったです。ヨーロッパではサイクルツーリズムが普及しているそうですが、1日あたり30kmとか50kmとかをゆっくり楽しむスタイルが主流らしいです。自分も含めて日本人は150kmとか普通に走りますが、ヨーロッパの人から見ると逆にそれはすごいことのようです。
デンマークの人はハンドサインがうまくてすごいね、と言ったところ、幼稚園から習ってるからね!とのことでした。かなり小さい子もハンドサインを使いこなしていたことに納得です。

自転車でフェリーにのってドイツへ

しばらく走り、Rødbyhavnの港につきました。ここからフェリーでドイツに渡ります。めちゃめちゃニッチな情報ですが、同じく自転車でデンマークからドイツを走ろうとしている人には参考になる情報かと思います。
フェリーはだいたい30分間隔でほぼ24時間出ていることは公式ウェブサイトで事前調査済みでした。チケットの買い方や乗り方までは調べておらず少し迷ったものの、人にきいてみたりしてなんとかなりました(タイムラプスの8:40あたり)。
フィリピン旅でもそうだったのですが、フェリー乗り場は旅人が集まる場所でもあり、みんなフェリー街で暇しているので、自転車旅行者は話しかけられやすいです。
スウェーデンの人と、チェコの人に話しかけられてました(動画の9分前後のところです)。チェコの人に話しかけられたときは勝手に撮るのも良くないかと思って動画を止めてしまいあまり撮れていなかったのを後悔。友人のデンマーク人がちょうといま日本を自転車で旅しているとのことで興味を持ったようで、写真撮らせてくれ!と話しかけてくれました。
フェリーが着くと乗るように案内され、自転車はベルト的なもので壁にくくりつけて保管しました。これもフィリピンの船とほぼ同じです。佐渡ヶ島のフェリーもこうだったかな。

船に壁にベルトで自転車をくくりつけて保管します。
チェコの方に撮ってもらった1枚。どうせなら一緒に撮ればよかった。

乗船時間は45分ほどですが、船内は思ったより充実してました。レストラン、コンビニ、スターバックス、ゲームセンター、免税店など。窓が全部しまってて外の景色を見れないのは謎でした。

Warmshowers初体験。

フェリーがドイツに着くとすでに真っ暗です。15キロほどですが、ド田舎でほんとに真っ暗なのでちょっと怖かったですが、ここドイツだし、治安いいし…と思って心を落ち着けました。幸いなのは台湾やフィリピンと違って野犬(自分にとっては海外自転車旅最大の恐怖)がおらず、いたのはウサギやシカでした。
WarmShowersのホストのSimonの家に到着しました。プロフィールによると、44歳で農家、敬虔なクリスチャンとのことです。アートが趣味とのことで、家には彼の絵がたくさん飾ってありました。
WhasAppで到着を伝えると、家から出てきた迎え入れてくれました。初めてのWarmShowersの利用、ホームステイ的な経験ではありましたが、不思議と緊張はありませんでした。走っている途中に状況や到着予定時間をWhatAppでやり取りする中で、ディナー作って待ってるよ~!(写真つき)、など応援してもらって緊張がほぐれていたからだと思います。
数年前までは自分が海外で一人、外国人の家に泊めてもらうなんて考えもつきませんでしたが、やってみればなんでもできるもんですね。

翌朝に撮った家の写真です。
ホストのSimonとの記念撮影(写真掲載は許諾済です)

夕食の準備中、食事中にいろいろ興味を持って質問してくれました。日本人はジャガイモと米のどっちをたくさんたべるのかとか、日本で流行ってる音楽はなにか(YOASOBIを紹介しました)、みたいな話から、日本人はウクライナのことを友人と話すのか?中国は台湾に侵略すると思うか?北朝鮮怖くないか?みたいな話まで。WarmShowersだけではなく、CouchSurfingのホストもやっていたことがあるようですが、コロナ禍で改悪があったとのことでいまはやっていないようです。ホストの経験はかなり多いらしいですが、日本人は自分が初めてで、アジア人だと香港人とインドネシア人をゲストに迎えたことがあるとのことでした。
紅茶を入れてくれたカップにはドイツとイスラエルの国旗が書かれていますが、この日、ハマスの攻撃があったことをニュースで知りました。見知らぬ人の家でタダで飯食わしてもらってホッコリしてるときに、地球上の別の場所では同じ人間同士でとんでもないことしてるなと・・・

まずはハンブルク生まれのfrittz-kolaをいただきました。
コカコーラよりカフェインが強いらしく、自分は好きな味で2杯もいただきました。
夕食を作ってくれています。
農家ということで、翌朝の朝食も含めて、多くの食材は自家製です。
オーブンの中の夕食
一緒にいただきました。ドイツとイスラエルの国旗の書かれたカップ

ベッドと個室を提供してもらいました。洗濯機を使わせてもらった後は、写真のように部屋に紐をかけて干す場所を作ってくれました。不眠症体質で自宅以外ではよく眠れないことが多いのですが、かなり疲れていたこともあってか、この日はよく眠れました。

泊まらせてもらった寝室

翌日に続く


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