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海外自転車旅で不安になる瞬間~フィリピン自転車旅7日目~

 フィリピン自転車旅11日間の旅行記の7日目です。全日程は以下のnoteにまとめています。この日は今回の旅の最長距離です。道中多くの方に声をかけてもらいながら220キロを走破しました。

走行ログ
距離225キロで500mの峠を登ってます。よくがんばった!

ドゥマゲッティまで220キロ、ひたすら走って距離を稼ぐ

自分の体力的にフィリピンで200キロ越えには少し不安がありました。ですが途中によさそうなホテルはなかったので、必ず走り抜く!という気持ちでスタートです。出発は8時20分でした。

ホテル内の朝食レストランは営業していなかったらしく、またGrabフードです。
サラダ、何かの肉、ご飯、コーヒー、マンゴーシェイク、プリン

 出発してすぐ、途中のATMでお金をおろしていたときに、物乞いの小さな男の子を見かけました。物乞いになにかあげると、しつこくたかられたり犯罪に巻き込まれる、というイメージがあり、これまではとにかく自分の身を守ること最優先!という気持ちで避けるようにしていました。なのですが今回は少し食べ物を分けました。いろいろフィリピンからもてなされてるし、これくらいのことは・・・という気持ちでした。
 実際、しつこくたかられることは全くなかったです。

PNB(Philippine National Bank)のATMです
夜は雨が降っていたようですが、出発時には止んでました。
ひたすら走ります
サリサリストアがあちこちにあるので、水分補給には困りません。食べ物もあるっちゃあるけど、微妙!

 途中の街、カバンカランの何の変哲もない風景です。ふつ~の地方の街はこんな感じということで。

高校(フィリピンは中学と高校は一緒みたいです)の校庭です。
勝手にカメラを向けましたが、笑顔でピースしてくれています。
なぜか嬉しそう。こちらも不思議と嬉しくなります。


右のトライシクルの人がいろいろ話しかけて応援してくれました。
正直景色は代わり映えしませんでした。

フィリピンのローカルゲーム「ポウ」を体験

 オシャレそうなパン屋があるぞ、ということで補給地点に決めます。フィリピンでのパンはこれが初です。

 実際行ってみると、ぶっちゃけオシャレではなかったですが、楽しいパン屋でした(笑)

 一見怖そうでしたが、陽気なおっちゃん達に絡んでもらえました。
自転車に興味津々、だいたい10万ペソだね、というと驚いてました。
値段忘れましたが、1個10~20ペソ(23-46円)とか、そういうレベルだったと思います。
ビリヤードのようなゲームで遊んでいます。これはなんのゲームかときくと「ポウ」というらしく、この地域だけで流行っているゲームとのことでした。貴重な光景です。
数字が書かれたコインのようなものをはじきます。

ビリヤードに似ていますが、台が回るんです。

お前もやってみろとのことで、私も1回打たせてもらいました。
ビリヤード未経験者ですが、思い切って打つとコインに当てることはできて、オ~ッ!となりました。
教会のようなところから、歌が聞こえてきました。勝手に写真撮って怒られるかと思いきや、先生的な人がこちらに手を振ってくれました。ピント合ってなくてすいません。後で調べたところによると、Fellowship Baptist Churchというカナダの福音主義?の教会のようです。
何気ない道での写真は立ちションするときについでに撮ったものです(笑)

 レストランでガッツリ補給

 パン屋ではガッツリ補給をとれなかったので、別のレストランに入りました。Kalan-an sa Buntodさんです。着いたのが3時半だったせいか、頼めないメニューは多かったものの、ガッツリ補給を摂ることに成功しました。

Kalan-an sa Buntodさんです。親切な店員さんでした。
チキンとライス。んー、これはチキンが固くて微妙でした。
時間が経ってしまっていたせいかなー。
マンゴーシェイクとチョコレートケーキ。マンゴーシェイクはやはりおいしいです。
シェイクはどこにでもあるんですけど、マンゴー自体を食べられるところは見つけられなかったのはなんでだろう。
1月4日(水)から授業が再開したようです。下校時間になると道がこんなになります。
少子高齢化社会の日本では見られない光景です。
500mの峠を登りきりました。
ちょっと見晴らしがよかった下り坂。
バスケをしてる光景を勝手に撮影。にも関わらずポーズを決めてくれてます。
本当にノリがいいです。

屋外フードコードで現地民に囲まれ不安になる

 途中のバイス・シティというところで、屋外フードコート的な場所を見つけ、食事をとることにします。

フードコートの近くで見かけたサイクリストです。
おとなしめの子たちでしたが、「気をつけて走れよ!」と気遣ってくれました。
彼らの自転車と一緒に撮影
賑わっています
このおばちゃんに焼き鳥的なものを注文しました。
ムスッとしてましたが、食後の会計のときに口にケチャップがついてたのを見つけ、笑顔をみせてくれました。
ちょっとだけ注文するつもりが、1本からは頼めないとかで、同じのが何本もあります。
あまり美味しくはなかったですけど、安かった。たしかこれ全部で200円とか。こういうローカルフード中心で生活するならフィリピンは物価が安い、と言えますね。
現地民に溶け込んで食事です。そして急に不安な気持ちに。。。

 ここで座って食事しているときに、急に不安と孤独を感じました。無事に帰れるんだろうか、ここで急に体調悪くなったらどうしよう、ずいぶん遠くに来てしまった、いますぐ日本に帰ろうと思っても無理なんだよな、とか。
 もうフィリピンにきて7日目なのに、突然こんな気持になったのには驚きました。自転車に乗ってるとこんなことを考える余裕もないですが、見ず知らずの土地で座って落ち着いて現地民に囲まれると、そういう気持ちになることもあるようです。
 そんなことを思っていると、貧しそうな子連れの若い女性が、ジロジロこっちを見てきました。テーブルにデジカメを置いていたので狙われたんでしょうか。考えすぎだったら申し訳ないですが、なんかスリっぽいような感じがして、急いで食べて出発しました。フィリピン11日間で犯罪の匂いを感じたのはこの瞬間だけです。これすら思い過ごしかもしれませんが。

学園都市ドゥマゲッティに到着

 走り続けてようやく、この日のゴール、ドゥマゲッティに着きました。と宿泊予定のホテルは街の中心街より少し手前にあるため、当初は中心街の観光は翌日朝にしてとにかく早く休む予定でしたが。なのですが実際ホテルの近くまで来てみると、もうちょい走りたいな、という謎の気持ちが湧いてきて、街の中心のドゥマゲッティ大聖堂に向かいます。
 最近は昔より長距離走れなくなったなーと体力に自信を失っていましたが、このときは「俺、まだまだ体力あるな~」と自信を取り戻しました。

自由公園、という大きな公園です。
NEGROS ORIENTAL(ネグロス島の東)というデカいボードがありました。
なにかゲームをしていました。人だかりで中は見れませんでしたが、
後で調べると「ピンポン」というギャンブルらしいです。
ネットで拾った「ピンポン」の画像です。
学生と思しき年代の子たちが公園で楽しそうにダンスをしていました。
学園都市で有名というのに納得です。
ドゥマゲッティ大聖堂に到着。よく走ったぜ。

アゴダで高評価(9.2)のRovira Suitesさんに宿泊

 ドゥマゲテの中心部からは少し離れた空港の近くにあるRovira Suitesさんに宿泊。朝食抜き5200円でプール付きです。防音が微妙でしたが、耳栓あればそこまで気になりません。コスパよしです。
 アゴダの評価が高くて表彰されたこともあるらしいです。アゴダの評価はけっこうあてになります。翌日の朝食も最高でした。
 空港が近いせいか、外国人(特に欧米人)の宿泊が多いようでした。そのせいかホテルのスタッフとの英語での会話がしやすかったです。バコロドから走ってきたんだぜ、とドヤ顔したときは気持ちよかったです(笑)

いいホテルでした。
清潔で文句なし。
晩ごはんはまたグラブフードです。
パスタ思ったより少なかった・・・

翌日に続く

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