ハンバーガーから環境問題を考える
先日面白い取り組みを見つけた。森林環境にやさしいハンバーガーを広める「アースバーガープロジェクト」というものである。
プロジェクトをプロデュースしたのはパンダのロゴでお馴染みの世界的なNGO団体WWFジャパン(世界自然保護基金ジャパン)。
全国のハンバーガー店舗とコラボし、WWFジャパンが策定した環境基準をクリアしたハンバーガーを「アースバーガー」として販売。
1つにつき100円が寄付になり、大手バーガーチェーンに環境にやさしいハンバーガーをオススメできるというものだ。
一見してハンバーガーをおいしく食べられて、環境保護にもなる"良い取り組み"であるはずのこのプロジェクトだが、このプロジェクトに対して一つの論争が起こっている。
牛肉をつかっていて環境にやさしいって言えるの?
牛肉を使用している時点で環境にはやさしくないし、酪農の際の穀物消費やメタンガスの排出による環境破壊を無視しているというものだ。
至極もっともな意見だが、このプロジェクトの良いところは、普段食べているハンバーガーをそのままに、環境問題への影響を考えられるんだよ、と一般のユーザの目線で訴えたところではないだろうか。
議論が起こること自体はいいことだが、せっかく普段環境問題に関与の低いユーザが環境問題への意思表明ができる機会を有識者が奪ってしまったらもったいない気もする。
野球のルールをまったく知らない”にわかカープ女子”が、野球業界を盛り上げているように、環境の知識はなくても、「このパッケージ可愛いな」「何かTwitterでみたから拡散してみよう」といった感想を持った人たちが意見しやすい雰囲気で、ハンバーガーをきっかけにより多くの人が環境問題を考える機会が生まれることを祈っている。
アースバーガーの詳細はこちらから
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