シスターは私情を挟んでくる
僕には少し変わった日課がある。
それは……
さ:回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください
〇:はい……
さ:神のいつくしみに信頼して、あなたの罪を告白してください
〇:僕は今日学校の廊下を走ってしまいました……
さ:(かわいい~)
〇:シスターさん僕は許されますかね?
さ:神はこう仰られております。
〇:ゴクッ…
さ:あなたの罪が許されるには聖職者と付き合うしかないと
〇:はい?
さ:なので私と付き合いましょう
〇:嫌です
さ:罪は許されるんですよ?
〇:それでも嫌です!
さ:ねぇ~どうしてよ~
〇:毎日それ言ってくるじゃないですか!
さ:だって毎日懺悔しに来てるじゃん!
そう俺の日課とはその日の懺悔をすることである。
〇:それとこれと何の関係があるんですか!
さ:毎日会ってたら自然と好きになっちゃうでしょ!
〇:なるわけないでしょ!
さ:いや絶対なるね!〇〇君も実はさくのこと好きでしょ笑
〇:毎日会ってただけで好きになったら僕は同級生のこと好きになりますよ?
〇:別にさくらさんのことは嫌いじゃないですけど……
さ:じゃないと毎日懺悔しに来ないもんね笑
〇:そもそも毎日懺悔する奴なんて僕だけですし笑
さ:毎日来なくても私はもう〇〇君の彼女なのに……
〇:さくらさんに会いに来てるわけじゃないですし勝手に話を進めないでください
さ:ぶぅ~……いい加減認めたら?
〇:いい加減諦めてください
さ:さくは絶対諦めないから〇〇君が諦めて!
〇:はぁ~埒が明かないので今日は帰ります
さ:もう帰っちゃうの?
〇:やることは終わってるので…
さ:じゃあまた明日~
〇:はいはい…
だが次の日
和:回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください
〇:あれ?さくらさんじゃないんですか?
和:さくらさんは風邪をひいてしまったらしいので代わりに来ました
〇:そう…なんですね……今日は帰ります
和:今日は懺悔しないのですか?
〇:明日にします……
和:そうですか……ふふふっ笑
〇:どうしましたか?
和:いいえ……明日はさくらさんに会えるといいですね
〇:そ、そうですね///
そしてその翌日
〇:(今日はさくらさんがいるといいな)
さ:回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください
〇:はい!(さくらさんだ!)
さ:神のいつくしみに信頼して、あなたの罪を告白してください
〇:僕には好きな人がいるんです……
さ:えっ!……
〇:でもその自分気持ちに嘘をついていつも素っ気ない態度を取ってしまって…
さ:もう聞きたくないよ…
〇:さくらさんは関係あるので聞いてください
さ:いや!
〇:僕はさくらさんが好きです!
さ:やめt……ん?今なんて?
〇:だから…
〇:さくらさんが好きです///
さ:うそ…夢じゃない?
〇:夢じゃないですし……良ければ僕と付き合ってください!
さ:もちろん!……うぅ…グスン
〇:泣かないでくださいよ笑
さ:だって~〇〇がそんなこと言うから~
〇:すみません……でも
さ:でも?
〇:僕が毎日来ていたのはさくらさんに会うためなんだって昨日気づいたんです
さ:好き~♡
〇:ちょっ!熱いのでくっつかないでください!
さ:も~照れちゃって~笑
〇:これは本音です!
さ:とか言って実は嬉しいんでしょ~?
〇:もぅ~!