相談相手が悩みの元凶でした
僕には片思いしている人がいる
〇:さくたん先輩!さくたん先輩!
桜:ねぇ~その呼び方してるの〇〇君だけだよ?
この人が僕が片思いしている川﨑桜先輩
〇:じゃあ僕だけ特別ってことですね笑
桜:ねぇ~一回でいいから桜先輩って呼んでよ~
〇:気が向いたら呼びます!
桜:それ絶対呼ばないじゃん!
僕は先輩の気を引きたいが為にずっとこの呼び方をしている
〇:そんなことより!
桜:どうかしたの?
〇:最近僕誰かにつけられてるんです!
桜:気のせいじゃない?笑
〇:あ~信じてませんね!
桜:うん笑
〇:可愛い後輩の一大事なんですから助けてくださいよ!
桜:自分で言ったら台無しじゃない?笑
〇:助けてくれたら桜先輩って呼びますから!
桜:よしっ頼れる先輩に任せて!
〇:(ちょろ!)
桜:じゃあまずは……
〇:これで解決したら良いけどなぁ
さくたん先輩からのアドバイスは時間をずらすことだった
〇:流石に1時間もずらしたら大丈夫でしょ!笑
だが、そんな淡い期待はすぐに消え去った
〇:えっ………嘘だろ………………
時間をずらしたにもかかわらずストーカーが門の近くで出待ちしていた
〇:どどどどどどどうしよ……さくたん先輩は今日は用事で帰っちゃったし
〇:えーっとえーっと…そうだ!
その日は部活終わりの生徒に紛れて帰ることができた
〇:……今回はいけたけど根本的に解決はしてないよな
翌日そのことをさくたん先輩に報告した
桜:そっか……そんなことが大変だったね
〇:どうしましょう……
桜:〇〇が良かったらなんだけどさ……
〇:ストーカーに襲われそうになったら逃げてくださいね!
桜:わかってる!
さくたん先輩の作戦は先輩が僕の彼女を演じるというものだった
桜:どう?気配感じる?
〇:まだ感じないです
桜:ってことは!
〇:今のところは成功ですね……
桜:やった~!
その後も特にストーカーの気配を感じることなく家に着いた。
〇:ここまでで大丈夫です!
桜:ほんとに大丈夫?
〇:はい!さくたん先輩ありがとうございました!
桜:あ、あのさ!
〇:どうされました?
桜:〇〇君さえ良ければなんだけどさ
桜:これからも一緒に帰らない?///
〇:もちろんです!(ストーカーも来なかったし)
〇:(それに好きな人と帰れるなんて断るわけない)
桜:よかった~……じゃあまた明日~
〇:はい!
それからしばらくの間さくたん先輩と一緒に帰っていたがその間ストーカーは現れなかった。
桜:どう?最近ストーカーの気配感じる?
〇:いや、さくたん先輩のおかげで無くなりました!
桜:良かったね!
〇:そこでなんですけど……
桜:どうしたの?
〇:その~///
桜:なに?早く言ってよ笑
〇:これからもさくたん先輩の隣にいてもいいですか?///
桜:ん?いいよ?
〇:えっ…いいんですか?
桜:今までもずっと隣にいたじゃん笑
〇:そうじゃなくて……
桜:違うの?
〇:これからはさくたん先輩の彼氏として隣に居させてください!
桜:え///
〇:だめ…ですか?
桜:良いけど…その前に一つ〇〇君に言っておかないといけないことがあるの……
〇:なんですか?
桜:実はね……
桜:〇〇君のストーカーしてたの私なの笑
〇:えっ………
桜:それでも付き合ってくれる?
〇:…………
桜:まぁ……無理だよね
〇:……ます
桜:え?
〇:付き合います!
桜:いいの?
〇:もちろん!
桜:私重いかもよ?
〇:ばっちこいですよ!
桜:……キュン///
〇:惚れました?笑
桜:元から好きだよ///
〇:ならストーカーする前に言ってくださいよ笑
桜:だって恥ずかしかったんだもん……
〇:へぇ~笑
桜:もぅ~バカにしてるでしょ~!
〇:そんなことないですよ"桜”先輩!笑
桜:絶対嘘!……っていま桜先輩って言った?!
〇:ん?気のせいじゃないですか?
桜:ねぇ~もう一回言って!
〇:嫌で〜す笑
桜:ねぇ〜!
○:気が向いたら言ってあげますよ〜
桜:絶対来ないやつじゃん!
○:笑笑
僕の彼女は相談相手であり悩みの元凶でもあった