恋のキューピットに恋しました
僕の高校にはチア部がある
だが普通のチア部とは少し違う
それは......
史:フレ〜フレ〜▲▲君!頑張れ!頑張れ!▲▲君!
▲:付き合ってください!
女:...はい!お願いします!
史:ふぅ〜!やったね▲▲君!
▲:はい!ありがとうございます!
こんな感じでスポーツじゃなくて人の恋を応援する部活なのだ
〇:良かったっすね彼の恋が叶って
史:うん!良いなぁ青春ってキラキラしてる!
〇:確かに笑
さっき応援してた部長の久保史緒里先輩と部室でそんな話をしていた
史:みんなは応援される事で告白出来る!
史:私たちは応援する事で部活の宣伝が出来る!
〇:一石二鳥っすね〜
史:でしょ!
〇:ただ...
史:どうしたの?
〇:チア部として名前が広がってたらの話っすけどね
史:どういうこと?
〇:これ見てください
僕が見せたスマホの画面には
『校内に出現する謎めいた恋のキューピット』
と書かれていた
史:え〜!?
〇:これじゃあ誰もチア部だなんて分かんないっすよ
史:うそ〜...部員2人しか居ないのに
〇:...そうっすね
口ではこんな事言ったが案外この状況悪くない
好きな人と2人っきりなんて夢のような空間だろ?
史:これ作った人に文句言ってやるんだから!
〇:まぁまぁ話題にはなってますし良いじゃないっすか
史:どうしてこの記事書いた人庇うのよ!
〇:(実はそれ僕が書いたんですよね...笑)
〇:実害出てないっすからね〜...
史:部員が増えないって害出てますぅ〜!
〇:シンプルチア出来ないから来ないとかじゃ?
史:こんなに生徒が居て誰1人出来ないなんておかしいもん!
〇:...普通じゃないっすか?
史:そこまでしてこの記事庇うなんて怪しい...
〇:なんで急に怪しむんっすか笑
史:この記事書いたの〇〇君でしょ〜!
〇:......(急に鋭い!?)
史:えっ?ほんとに〇〇君なの?
〇:......だったらなんか悪いんすか?
史:どうしてチア部って書かなかったの?
〇:...久保先輩と2人っきりが良かったので
史:えっ///
〇:僕久保先輩が好きっす!
〇:...僕の恋も応援してくれますか?
史:...応援どころかその恋叶えてあげる!
〇:えっ...それはどういうこと......
史:私も〇〇君が好き...なのかも?
〇:はい?
史:〇〇君と居ると毎日楽しいし2人っきりでも悪くないかもなぁって
〇:そうっすか///
史:まさか人の恋応援してた私に彼氏が出来るなんて笑
〇:流石恋のキューピット!笑
史:〇〇君が記事書いたくせに!笑
〇:いや恋のキューピットは元から呼ばれてるっすよ笑
史:うそ〜!?
〇:ほんとっす笑
史:因みにさっき2人っきりが良いって言ってたけど
史:もしかして私が部員スカウト断られるのも〇〇君のせい?
〇:それは先輩の人望がシンプルないだけっす笑
史:そんなぁ〜...
〇:久保先輩には僕がいれば十分です!