たつこれ第10回 第二次補正予算、そのメッセージとは?
6月3日に【zoom】で収録された、「福田達夫の『これってどうなの』」(略称:「たつこれ」)。
第10回のテーマは、「第二次補正予算、そのメッセージとは?」。
6月8日に政府から国会に提出された「第二次補正予算」。
そこに込められた〝メッセージ〟をどう読み取るか。
今回も、おなじみ佐藤由美子(フリーアナウンサー)と福田達夫(衆議院議員)、そしてゲストの立石裕明さん(一般社団法人 小規模企業経営支援協会代表理事)で、掘り下げていきます。
こちらから、全編がご覧いただけます。
今回のnoteでは、第10回の収録内容を受けて、「第二次補正予算、そのメッセージとは?」ということで、予算の特徴など要点をまとめました。
● 「守る、支える」から「動かす」へ
Q1.第一次補正予算と第二次補正予算、どんな違いがあるのですか?
A1.第一次補正予算では「守る、支える」ことを行い、第二次補正予算では第一次で足りなかったものや、新しく見つかったことをさらに強化しながら、経済と生活を「動かす」ことを盛り込んでいます。
政府の中には、「一次補正予算の対応で十分ではないか」という意見もありました。
しかし、国民の皆さんから「こうしてもらえるともっと頑張れる」、というご要望がたくさんありました。
そのような地元の声、まさに「現場の声」を、国会議員が国政に反映させたことで、第二次補正予算が組まれました。
引き続き、命と生活を守るとともに、生活を支えるため、経済を動かす補正予算となっています。
6月1日より緊急事態宣言が解除され、高崎市でも飲食店など、動ける方が動き始めました。そういった方々をしっかりと応援していくために、国会議員が直接お話を伺いながら、政府に要求した結果が、第二次補正予算へつながったのです。
Q2.「動く」ことにより経済を優先する中で、新型コロナウイルス感染症への対策はどうなっていくのか、不安に感じます。
A2.医療体制の強化は、根本的に必要です。そして、感染者を増やさないよう命を「守る」と同時に、生活を「支える」ため、経済を「動かす」。
命を守るためには、医療が大切。様々な規制も大事。
しかしその命は、生活を支えることで守られる。
生活を支えるには、経済を動かさなければいけない。
このバランスを試行錯誤しながら、新しい方法を編み出していかねばなりません。
これまでは、感染者を増やさないために経済を止めていましたが、これからは感染者を増やさないような経済の動かし方を、しっかりと考えていく必要があります。
普通の生活に戻るためには、経済を再起動する必要があります。
生活を支えるには、経済を動かさなくてはならない。
命を守る。
そのためにも、生活を支える。
試行錯誤になるかもしれません。
けれども、この二つを同時に行なうために、経済を動かさなければなりません。
また、コロナ発症の第2波が来るといわれています。
第2波が来た時に第1波の経験を元に、
「こうやれば、命を守りながら経済も動かせる」という知恵を培う。
それが、コロナ時代を生きる私たちに必要なことだと考えます。
Q3.今回、非常にデジタル化が進んだと感じています。仕事の仕方、社会の在り方も変わってくるでしょうか。
A3.デジタル化は、これまで以上に進むと考えられます。
デジタルは、道具として使えるようになることが重要です。
これまで、進むといわれながら中々進まなかったデジタル化ですが、今回ばかりは否応なしに進展すると考えられます。
その波に乗ることは大切です。特に経営者の方にはご理解いただきたい。
何より、使えるようになればなるほど、たとえば都市に行かなくても地方でできることが増えてきます。
これから、「新しい社会」が創られていく。
都市ではなく、地方で仕事が十分にできる環境というのも、その「新しい社会」の一つの形であろうと思います。
せっかくの流れを、ここで止めてはいけないのではないでしょうか。
コロナ禍で、人と人との関係が大切だと誰もが痛感している今、デジタル化を進めていく部分と、アナログで考えていく部分、この二つを組み合わせて「新しい社会」を考えていくことが大事になっています。
お伝えしたいこと① 立石裕明さんより
● 商売の基本を大切にしながら、行動に移すフェーズに来ています
私も商売をずっと続けてきていますから、そんな簡単に「行動に移せ」、と言うつもりはありません。
でも、阪神淡路大震災で被災を経験し、その時に考える時間を与えられました。自分の商売はどういうことなのかと、じっくり考える時間ができたのです。
そこで思いあたりました。
「デジタルが進む」というと、世界中が相手、日本中が相手、というのももちろん考えなければいけない。
だけど、本当に本当に大切なのは、〝今あるお客さんを大事にすること〟なのだと。
商売の基本はそこです。
〝今あるお客さんを大事にする〟ことを考えて、行動に移すフェーズに来たのではないか、と思います。
お伝えしたいこと② 福田達夫より
● 経験を活かし、経済を動かし、「新しい社会」を創っていく後押しをさせてください
良いことも悪いことも含め、これまでの経験によって、私たちは生き抜く知恵や力が得られると考えています。
と同時に、新しいなにかを生み出すのもまた、経験が基礎になる。
今回、多くの方が経験したことを知恵として固めて、
「強い社会」を創っていく。
「新しい社会」を創っていくのです。
デジタル化を例にとれば、たとえば群馬にいながら、やれる仕事が増える。
地域で暮らしながら仕事をし、家族と一緒にいる時間、地域の人たちと共にすごす時間が増える。
強いられたとはいえ、社会が大きく変化しようとしています。
都市ではなく、地方で十分仕事ができる環境が生まれつつある。
この流れ、「新しい社会」を創る流れを、止めてはなりません。
さて。
コロナ禍がひと息つく状況になって、いよいよ社会を、経済を動かす時期になってまいりました。
命を守り、生活を支えるためにも、経済を回していかねばなりません。
さらに、動かすべきは経済にとどまりません。
緊急事態が解除されれば、多くの方が交流するので、逆に慎重になるのは当然です。
他方、我々の生活は仕事があって、家庭があるだけではなくて、潤いがあってはじめて豊かな社会になるのだと思います。
そこで、経済だけではなく文化、スポーツ、イベントも動かせるようにしたい。
やはりこれも知恵だと思います。
最初はうまくいかない部分もあるかもしれない。しかし、「恐れすぎず、学んでいく」ということを、社会全体の共通の想いにしたい。
そうして、しなやかで、強い社会になっていければと思いますし、政治はその後押しをさせていただきたい、と考えております。
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