ムウのことが本当にわからなくて奇声あげてるだけの記事
【2024年7月13日】一部修正・画像追加と「▼ムウの求める対話」を追加しました。
こんにちは、以前二回ほどムウについて記述をしていた者です。
とんでもない事にあの後さらに覆された状況になり、今回改めて頭からまとめる事にしました。
と言うかそうしないと誰も理解できない結論に至ってしまったのです。
ほんと、すみません、はっきりと言いますが前回までのはまるで辻褄が合ってなかったのでもう参考にしないでください。(現在非公開)
そしてカップリング思想があるようにもかなり見える解釈となっています。
一意見でしかないことをご留意ください。
▼MILGRAM(ミルグラム)とは
山中拓也×DECO*27×OTOIRO
による、視聴者参加型音楽プロジェクト。
十人の囚人の「罪」を音楽とMV、そのほかの情報と組み合わせ暴き、赦す/赦さないを投票することで展開が変わるという作品です。
今回この記事で書くのはその囚人の一人「楠夢羽(通称ムウ)」
彼女の大前提として
があり、これらは留意するべき点です。
一番最初の記事では「性格最悪だ」と話していたのですがはっきり申します。とんでもない誤りです、そう感じるようにミスリードされてるキャラクターだと今は考えています。
なぜそう断言するかは、この後追って説明します。
まず、順を追って彼女の曲とMVから「違和感」を洗い出していきます。
▼一審【アフターペイン】
第一審の曲「アフターペイン」
まず違和感から洗ってゆきましょう。
▶︎映像の違和感
映像は、さも「ムウがいじめられて主犯格に謝るも逃れられず刺殺した」と言う流れに見えます。しかしこれは印象操作であり、正しくありません。
そう言える理由として、冒頭と終盤で出る黒板が顕著です。
まずこちらはムウへの悪口だと思われます。
「少年院に行ってほしい」と言った記述から、何か犯罪行為をしたあとだと分かるのですが…
明らかに内容が変わっています。
そしてまず、先の黒板…ムウが何かしたといえば
この少女を殺害したこと
つまり、もし本当にムウがいじめられていたとしても殺害の後であり、この外ハネの少女がいじめの主犯だったとは到底想定ができないわけです。
そして終盤の黒板の絵や指摘は、明らかにムウではなくこの少女に当てられてるものです。
つまり、実際にいじめられていたのはこの少女だと考えられます。
今となっては二審で確実なこととなっていますが、この時点で察せられる事実でした。
更にカレンダーを見ると、明らかに季節が違うため期間があいていたと考えられます。
しかしこの映像にある違和感はまだかなりあります。
例えばこれらのシーン、よく見てみると
ムウは全く汚れたり濡れたりしていません。
そして2枚目にはお弁当があるのですが、裕福な家庭であるムウがわざわざお弁当なんて持ってくるのでしょうか…?
ミルグラム内での彼女は、きて早々にミルクレープを頼むなど素朴な好みとはかけ離れいるはずです。
また、裕福な家庭の子が来る高校で学食や周辺飲食が整ってないとは思えません。
つまり持ってくる理由がないのに、なぜかあることになります。
本当に彼女はいじめられていたのでしょうか?
本当にいじめを受け苦痛を受けていたのであればもっと大袈裟に鮮明に映ってもおかしくないはずです。
またこのLINEと思われる画面も不可解です。
まるでいじめられる要素が見受けられない…むしろ彼女が「余り物」として不要だったからあげたリップに喜ばれている会話です。
喜ぶのも当然です
もらったのはなんとイヴサンローランの5500円もするもの。こんな高価なものをほいっとあげてしまうのがムウなのです。
多くの人はここで「いらないものをあげてご機嫌をとり思い通りに操っている」と感じたと思います。
しかしこれも実際の彼女の心理とは違う、と私は考えています。
また既読数とグループメンバー数が矛盾しています。
これらは二審以降につながる要素であると考えられるのでまた追々。
そしてもう一点、この主犯格のように映った外ハネの少女の足のように見えるこのカット。しかし別のカットで外ハネの少女を見ると…
靴下が白です。つまり、別人の足。
やはりこの時点で「外ハネの少女がムウをいじめてきた」というのは考えにくいです。
しかし、これらは意図的な改ざんなのでしょうか?
私は「NO」だと考えています。
なぜなら、ミルグラムにおける音楽と映像(MV)はあくまでも
「彼らの深層心理から出力された心象風景であり、強く願っていること、主張や思想、逆に忘れていることも引き出されている。本人が操作して出てるものではない」
ためです。
事実を映してるわけではないし意図的操作もできない、となると
汚したくないものは美しく映るし、恨んでるものは醜く映るし、実際にない事なら辻褄が合わない描写になるということでもあります。
ムウはいっても16歳の少女であり、元々本音はハッキリ言う性格。
上手な嘘をつくのが得意とは思えません。
カズイやシドウのような大人のキャラクターと比べたら、大分ストレートで伝えたいことが分かりやすいし彼女の都合よく見えています。
しかし、それも意図したものではない…実はその映ってる通りの第一印象が真意とは限らない、これが重要です。
あくまで心象風景だという前提認識が必要です。
ちなみに、彼女の映像で象徴的である砂時計(油時計?)ですが…
これは二審も全て見てからまとめる方が良いので後回しにします。
この時計は最大の重要ポイントと考えています。これに対する考え一つで彼女の見え方がだいぶ変わります。
▶︎歌詞の違和感
普通に聞いていて、アフターペインは「いかに自分が可哀想か」を歌っていると感じる中で異質なのがこのパートです。
痛みとは?
この箇所を見ると、彼女にとっての痛みは物理的なものだけを指してるように思えません。
心隠す死化粧…なにかを隠していた?
悪魔の声…?遺書…?不可解なワードが続きます。
転調し、しかも二回繰り返す。よほど重要な部分であるのは確かです。
一体どういう意味を持っているのか…ここで映るのは…
この外ハネの少女です。突然現れます。
この重要だろうフレーズになると現れたこの少女は被害者なのですが、それまで少しも映っていなかった。
しかも彼女だけ顔が鮮明です。他はモブ描写でした。ちなみに一審では唯一顔がはっきり出ていた被害者でもあります。
そして一番気がかりなのが…
「”あなた”が好きよ」
ここにかぶさるのが、何故か殺されるはずのこの外ハネの少女なのです。
どういう意図なんだ…?
好きにもいろいろ意味がありますからそういう意味とは限らない…と、言いたいのですがここの英訳がとんでもないので、それは英訳の項目で。
ちなみに彼女の名前は二審の尋問にて明かされています。以後より彼女のことをレイと呼びます。
もう一か所、気になる箇所。
またここは、最後の方にあるフレーズ。
後ろに流れる「ごめんなさい」の声も、だんだん声色が変化します。
初見の印象だと「自分に謝って欲しかった」と感じますが…これも英訳で印象が違います。
ということで、英訳も説明いたします。
▶公式英訳を再翻訳
では先ほどの違和感があった個所を抜粋しましょう。
ただ私は英語が堪能なわけではありませんので、DeepLなどの翻訳サービスを利用した直訳ですのでそこはご留意を。
love!?そして、やたら強調されるYOU…
一体これほど強調される「あなた」は、誰のことなのでしょうか。
そもそもこの言葉は誰が発したのでしょう。ムウなのか、それとも…
もう一か所も見てみましょう。
ここ、英語だと「自分に言え」という意味では一切なかったようです。
意地悪く聞こえていましたが実際は「もうごめんなさいという言葉は一切誰にも届くことが無い」という印象になっています。
…?
ムウは虐められてたんだと主張したそうな映像なのに、謝って欲しかった側ではない?やはり、違和感が強いままです…
次に、一審時点までの尋問も確認してみます。
▶尋問での不可解な点
まずこちら。「え!?」となるような返答です。
私も最初はかなり疑ったのですが、よく考えると
これ別に命令をきけという意味とは限りませんよね。
それに正直LINE会話を見ると、そう言う圧力をかけてるようには感じ取れません。
そしてこちら。
先ほどの映像から見て行くと、そもそもレイからいじめられたという線が全くと言っていいほどなかったにも関わらず「相手の方が先に悪い事をした」と主張しています。
もしかして、いじめそのものとは違っていたりするのでしょうか。
彼女にとっての「悪いこと」とは…?
気になったのはこちらで最後なのですが、何故気になったかというと…
ムウの性格で熱帯魚の飼育なんて地味に大変な事をする?と感じたからです。
ミニグラムを参照するのもいかがなものかと思いつつキャラ描写には絶大な信頼がおけるので紹介するのですが
この回では、ムウがあからさまに土嚢運びを嫌がっています。
必要な労働も力仕事・汚れることを嫌がるムウが自らそんなことする?
そもそも熱帯魚…魚?
レイのリュックにあるマークがどう見ても魚、恐らくエンゼルフィッシュですよね、あれ…?
そしてそういえば変だな…と感じていた所がもう一か所
これはムウのスマホケースのはずなのですが、これも彼女の趣味とかなり乖離していました。
むしろレイのかばんなどの色味に似ています。
どうして「悪いことを先にした」はずの相手の趣味に近いと感じるものを使っているのでしょう?
……以上アフターペインのみから見た違和感でしたが、すでに疑問点の嵐です。ここまでの時点でわかる事といえば
これぐらいの状態です。
▶レイいじめ⇒ムウいじめ⇒刺殺
という流れも最初は候補にあったのですが、黒板の記述と矛盾するので
▶レイいじめ⇒刺殺⇒ムウいじめ
でしょうか…しかし、どうして刺殺に至ったかが分かりません。
正直言って全く真相にたどり着けないので、二審【悪くないもん】を見てみましょう。
▼二審【悪くないもん】
二審目の曲である「悪くないもん」は、打って変って大分違う雰囲気に。
全体はアフターペインに比べ、看守(ユーザー)に向けたような歌詞となっています。
そして強烈な女王蜂ビジュアルと悪びれの無さそうな様相…
多くの人は彼女を「とんでもない悪女」と感じたと思います。
私も最初はそうでした。
ですが、この記事ではそれを否定します。
そこだけはこの時点で断言します。
何故かを説明する前に、こちらも違和感を洗い出していきましょう。
▶映像の違和感
「悪くないもん」では、ムウが虫…ないし”女王蜂”として表現されます。
その姿は強烈でミツバチというにはどこか不快害虫のような印象すら与えるヴィラン的ビジュアルです。
そして彼女に捧げられる「蜜」ですが…
どう見ても芋虫の形状であることと、この色は…
「アフターペイン」でも出た色、砂時計の中身の色であり、レイを殺した血もこの色で表現されていました。
快楽?捧げもの?要求したものをくれなかった?
色々予測の候補が上がるかと思います。
そしてこの蜜を捧げれなかった働きバチは
容易に倒され、壊れてしまいました。
恐らくこの子はLINEグループから外された子だったと思われます。
こうやって、ムウの機嫌を損ねた人から壊される…つまり、いじめにあいムウの取り巻きの地位を下ろされていったようです。
この踏みつぶし、遊んでいる様子から壊された子はずっと目を付けられるようになっていたのかもしれません。所謂スクールカースト上位が彼女たちで、クラスを牛耳っていた状況でしょう。
しかしこの中で唯一浮いた存在が…
レイです。
彼女だけは、何故かこの空間…便宜上「ムウランド(友人命名)」と呼称するのですが、この中で唯一人間の姿のまま登場します。
彼女が来た時の光景というのがこのシーンなのですが
正にいじめの最中。そして場所は屋上…?
…屋上なんて、理由もなく来ることなんてありますか?
入れない学校も多いはずですし、入れたとてこの夕方の時間帯は下校時間ですよね。わざわざ来る場所ではありません。
そしてレイも恐らく帰るとこだったのだと思います。
「いじめ現場を取り押さえに来たのでは?」という考えも出ますが、彼女の表情といえば…
「一体何をしてるんだ?」という印象。
わかって探りに来たようには思えません、無防備すぎますし。そして気づいた瞬間
「やばい!」という感じで引きながらその場を立ち去るような動き。
もし取り押さえに来たとか、いじめられてる子を助けようとしたなら、戻るような動きはしませんよね?
多分、本当に偶然だったのでしょう、が…
偶然屋上に来る用事って何?
もしかすると…「帰りになってもいないからムウを探していた」つまり、二人は元は仲が良かった可能性が浮上します。
でもLINEグループにおそらくレイはいません。働きバチの三人しか残ってるようにしか思えませんでした。
またこの現実シーンのカットの表情は「え?」という顔をしていますが
虫のカットでは全員張り付いたような笑顔を向けていました。
ここで思い出していただきたいのがこれらの曲・MVが心象風景であるということです。
なぜこんな誰が見ても悪者に見える見せ方をしているのでしょう?
自分は悪く無いと思ってるのに露骨に露悪的に映すのは違和感しかありませんが…
そして最後には羽化をします。
レイの死によって完成された女王ということでしょうか…
しかし同時に、ムウランドは崩壊をし、赤い砂となっていきます。
そしてラストのカット
レイは挫けていないように感じます。
そしてアフターペインのいじめの描写とかなり印象が違うというのが分かるかと思います。
レイは水をかけられ濡れているし、消しカスやゴミをまき散らされていてかなりリアルな状況です。
アフターペインの小綺麗さの違和感が更に際立って見えてきます。
ここまで映像面で見てきましたが「ハチ」の描写としても「うん?」と感じる箇所が多くあります。そこをピックアップしてみてみます。
▶ハチの生態から見た違和感
虫ムウのベースは「ミツバチ」なのは誰もが理解できることかと思います。
しかし、ミツバチだけをモチーフにしていると言うには微妙な箇所があります。
例えば体色、何故か芋虫の形の蜜、そして巣の崩壊…
まずハチの種類はかなり多く
・ハナバチ(ミツバチがここ)
・カリバチ
・ハバチ
・寄生蜂
等、あげたらきりがないのですが、
やはりこの蜜が取り巻きが差し出したのが「芋虫の形状」なのは不可解です。もしかしたら、カリバチのような「獲物をとってくる」ものを連想させた表現なのかもしれません。
そう考えると、彼女らが差し出してくる蜜は何か別の生き物(例えばクラスメイトなど)を消費したものだったのではないでしょうか。
そして、そもそも女王蜂であるムウですが…
羽がありません。
働き蜂達には羽があるにもかかわらずです。しかし彼女の様相はすでに成虫の形状のはず。
ここで養蜂場のブログから引用するのですが、このような事例があります。
この事例に従うと、初めからムウランドは崩壊する事が予期されていたとも考えられますね。
羽化した個体は完全な形でしたが、すぐそこを飛び立ってしまいます。
元々ミツバチの生態で旧女王は役目を終えると出ていくなどしてその巣からはいなくなります。なのに新女王も出て行ったということは、もうその巣は壊滅したということになります。
そしてそもそも女王蜂とは言いますが、女王は司令塔ではありません。
こちらの記述通り、選ばれた個体がなるだけだし、生きるためのローヤルゼリーを与え続けるのは働き蜂です。
女王蜂は蜜を集められません。
むしろ、働き蜂に世話をされていなければ一人で生きる事が出来ないのが女王蜂です。
…この時点で、ステレオタイプの「女王キャラ」とは違う事が見えてくるのです。改めてボイスドラマも確認すると、エスからの評価はこうです。
そう、彼女は何も言っていない。何かをさせたわけでもない。
周囲が勝手に動いている。
そしてこれはミルグラム内でのハルカとの関係性にも言えます。
ムウはハルカに「自殺で脅せ」という指示は彼女自身が言う通りしていなかったのでしょう。
言ってても「看守さんムウたちが死ぬと悲しいのかも~」ぐらいかな…
そして「聞いたのか、あの戯言を」に対し「うん」と返答していることからも、本気でするとは考えていません。
これがミソです、これを見落とすと彼女の解釈は大幅に変わります。
〇彼女は不完全な女王だった
〇何故完全体が羽化したのか、そして飛び立ったのか
〇実際は彼女はなにも指示などしていなかった
この点を留意して見て頂きたいです。
次に、歌詞の違和感も洗い出してみましょう。
▶歌詞の違和感
基本的に悪くないもんの歌詞はこちらに向けているのですが、この箇所だけが浮いています。
ずっと「あなたが赦したいと願ってるからしょうがないね!」と言っていたのに、なぜ急に嫌わないで、探さないで、なのでしょうか?
また一人称もここだけ違います。
一人称に関しては、何故か「私」「あたし」「ムウ」とあり、
ミルグラム内での彼女はずっと「ムウ」です。
マヒルのように使い分けてるわけではどうも思えないのですが…
嫌わないでいて欲しかった相手は一体誰なんでしょうか。
取り巻き?やっぱり看守?それとも…
……
ちょっと置いときましょう。
この曲に関しては、英訳の方が気がかりな箇所が多いです。
見て行きましょう。
▶公式英訳を再翻訳
一番最初のこのフレーズは「私は神に愛されてる」という全能感が強いものになっています。
自分は女王なのだから逆らわれないのが当たり前といった感じです。
ここをあげた理由ですが、最後にも同じフレーズがありますが翻訳が変わっているためです。後述します。
続いてはサビの箇所
ここで注目すべきなのが「drama queen」というワード。
これは翻訳通り要約で「悲劇のヒロイン」
…つまり悪口で使われる言葉です。
なぜ自分で悪口になる単語を使っているのでしょうか…
「まってまって仮の話」の個所は英訳に特別な表現がないので割愛し、先に言った冒頭と同じ歌詞の箇所を見てみると
最初は「私は神に愛されている」だったのに対し最後は
「私はもうすべて持っている」と強く言っています。
何か必死に「私は間違ってないはずなんだ」と言い聞かせるような言い方です。何故英訳でわざわざ内容を変えたのでしょうか…
ここまで見て行くと、一応彼女は「女王」という認識ではいますが
「ドラマクイーン(悲劇のヒロイン)」という表現を自分にするあたりで
本当は自分が悪いことを自覚していると感じ取れてきます。
次は尋問を見て行きます。
▶尋問での不可解な点
ハルカは!?!?!?!
となるような返事ですが、このひとつ前は「なかよし」と回答をしています。彼女にとっての好きは結構重い意味でしか使わない?
それともここでは恋愛の質問としてとらえたのでしょうか。
元々他の回答も見る限り、あまり恋愛に興味がないような印象です。
まず好みの異性で父親だすって今興味ない場合が多いです。
無難ですから…なんだか全体的にふわっとしてるんですよ、ムウって。
そしてこれもモデル…は、母親も元モデルだったのでその流れもあるのでしょうか?しかしこの質問、そもそも言い方は違えど一審でもありました。
…解答違いますね?
なんだか気分で言ってるような…あまり確固とした「これをしたい」という意志を感じられません。
やはり全体の印象がふわふわしています。
そしてこの質問…少し前の回答と矛盾しています。
こちらです。
何故学校が嫌と言いながら友達には会いたい…?
でも「友達選びは~」と言ってる…もしかしてこれはレイのこと…?
ムウはミルグラムにいる状態ではレイを悪役にしたがっています。
だとしたら、後悔しているのはレイと関わったことであり、会いたい友達は働き蜂だったたまりばのあの子たちということになります。
つまりその理論で言えば、
レイとムウはかつては友達だったということになります。
ならば様子を見に屋上へ来たのも理解が出来ます。
…
ここまでの時点で分かってきたことをまとめましょう。
以上の要素が見受けられました。
そして、ここまできてずっと共通してるモチーフがあります。
この砂時計です。ずっと出てきています。
アフターペインの時点で「重要だ」と言っていました。
何故かをここから説明をしますが、恐らく多くの方が抱いていたムウのイメージからかなり乖離する答えになるので、ご留意ください。
▶砂時計と蜜
砂時計はその通り時間を表現しているのは勿論なのですが、注目したいのが「中身の色」です。
悪くないもんの【映像の違和感】の項目でも触れましたが、この中身は差し出される蜜と同じ色をしています。
そしてレイの血も同じ色…
蜜は端的に言って「ムウにとってうれしいもの」であるはず。
具体的に読み解くにはムウの性格を、改めて見直す必要がありそうです。
▼ムウは本当に女王なのか?
ムウは一見「我がままで周囲を意のままに操る、悪の女王」のような印象で、いじめなども扇動したように見えます。
しかし、【ハチの生態から見た違和感】であげたポイントで
〇彼女は不完全な女王だった
〇実際は彼女はなにも指示などしていなかった
この二点がポイントになります。
また、脚本の山中さんのツイートを参照すると
『相手の反応を見る間』を『無意識に用意している』あたりから、ムウは自分の要望を押し付けるよりは「どう思ってるかな?」と見ているような印象です。
ボイスドラマでの彼女の喋り方もつかみどころがなくエスが困惑する言い回し、なんというのでしょう…不思議ちゃんな感じです。
話が堂々巡りしやすくすぐ疑問を返されて話がなかなか進みません。
そしてアプリのTL会話も特徴的です。一部だけ抜粋すると
…なんだろう、子どもっぽいような……
そしてここ
自分じゃない、人の誕生日で「楽しくなさそう」と言っています。
彼女は自分だけが祝われたいというわけではないようなのです。
尋問回答でも「みんな仲良く」というのも恐らく本心。
しかしミルクレープの下りのようなデリカシーの無い返しもしてしまっています。多分、悪気はないです。
これらから言えることは…ストレートに言ってしまいます
『非常に幼稚で純粋』です。
狡猾な悪女とは真逆!
尋問回答でも感じとれるその場その場で気分で話してるとこからも
行動に主体性がかなり薄いと分ります。
最初は演技性パーソナリティ障害などを疑ったのですが、そうじゃなく単純に彼女は ”中身が子どものまま” だったのです。
彼女が何故女王になってしまうか、それはひとえに
『美少女かつ裕福で付き合うメリットが大きいうえ、喜ばせるのが簡単』
というのが全ての原因です。
両親もこの調子だと何でも与えてしまって叱る教育をちゃんとしていなかったのでしょう。
端的に言うと情操教育がまともに出来てない状態です。
人心掌握して狡猾に仕組んでるのではなく、
『相手が嬉しいことは自分も嬉しい』
『相手が自分のためにしてる事が嬉しい』
『やりたいことなら否定するべきじゃない』
という感じで、彼女の言動は【10歳ぐらいの女の子】と考えたら違和感がないぐらい幼稚なのです。
ここは特に顕著で、自分の意志を貫いてるのとは真逆です。主体性の薄さが非常に出ています。
ムウにとっては自分自身より「相手のご機嫌」が優先…まるで物を強請る子供が親にお願いするような言い方です。
だからLINE会話のリップをあげているのも「欲しいならあげるよ」という善意。そしてハルカへの態度も善意。
靴紐だけ結んであげてないのはハルカが困ってると言わなかったからだと思います。そういうのは察せれない…
そもそも高校生のコミュニティだったらわがままで印象悪かったら取り巻きすらつきません。人当たりが悪いわけではないのです。
母を求めてるハルカは事情が深すぎるので仕方ない面もあるのですが、言いくるめれば肯定してくれるし喜ばせるだけでもらえるものが多い。
得られるステータスもあまりに高い…
つまり
ムウを女王に仕立ててたのは取り巻きの方だった
というわけです。不完全な女王だったのもまさに偽女王、的確過ぎますね。
ってライブでの動きはこちらが喜ぶからだったってコト!?
そしてこの壊された取り巻きの描写を改めてみると
中身がありません。空っぽです。
そして蜜も芋虫の形なのは誰かを消費したからじゃないかと言いましたが、例えば
『ムウと遊ぶのを優先し、他の友達との予定を蹴る』
『ムウの機嫌を悪くする人を責める』
といった行為があったのでしょう。
これらは普通ならモラルが無いように感じる行動もムウにとっては「自分の為にしてくれた」と喜んでしまうのです。
つまり彼女は自分への好意を蜜ととらえているわけです。
しかしそんな事をしないと蜜を与えられない空っぽの彼女らに対して、全く違う人物が一人います。そう
レイです。彼女は血そのものが蜜と同じ…
…え?
▼そもそもの所有者は
そもそも悪くないもんでは、砂時計を掴んでいたのはレイでした
何故ムウの心象風景なのに被害者であるレイが操作してるのでしょう?
中身も蜜の色と同じで、そしてレイの血も同じ色…
それに加え…
彼女は普通にムウランドにそのままで出てきたのですが、そもそもこのムウランドがある場所は…
砂時計の中です。
この積もっている赤い砂は、ムウランドが崩壊した破片。
恐らく彼女が認識している罪がこの赤い砂でしょう。
緑の砂(蜜)が無くなっているのは蜜を消費して羽化したからだと思われますが…
レイが死んだ瞬間の羽化……
死んだ瞬間壊れる……
蜜は彼女への好意の意味……
まさか…
この砂時計はムウではなくレイの時間?しかも
レイの砂時計の中にムウが住み着いていた?
レイは全身ムウが喜ぶ好意の塊……
レイの蜜を消費しないと完全な形になれなかった……
は~!?!?!??!!?!?(オタク出ちゃった)
…すみません、ちょっと落ち着いて再整理します。
▼砂時計の本当の意味
これらの推測をまとめると
この砂時計はレイの時間、もしくはレイといた時間ということになります。
この砂時計が再生する時間は「レイがムウに関与していた時間」なのは間違いありません。
またムウはこのレイの中に住み着いているようですが、そもそもいる事を許していたともいえますし、ここまでの描写を考えると
【ムウはレイといた時間に囚われている】
ととらえられます。
でもそうなるとレイが死んだあとっぽいアフターペインの描写は何?となるのですが、あの砂時計はレイが操作していないので、ムウが模倣していたのではないでしょうか?
「ムウがレイが受けた苦痛を演じていた」という意味です。
『ドラマクイーン(悲劇のヒロイン)』と自称していたのは、ここに当たるのではないかと考えました。
だからいじめられてる描写も実際受けたものではないために、リアリティにかけていたのかも知れません。自分がされたと思い込んでる、が分かりやすいでしょうか。
なぜそう思い込んだか…
私は「もらった愛が重くて反転して痛みになった」と考えています。
所謂『反転アンチ』状態になっていると考えました。
ちなみになぜムウがいじめられてた線で考えてないかというと、
彼女をいじめるのはデメリットしかないからです。
が主な理由です。
というか、こんなことがあった後も簡単に登校させてたとは思えませんし、学校自体も暫く学級閉鎖などをしていると思います。
▼中身が蜜と同じだった理由
取り巻きが他者を消費しないと与えられない蜜がこんなにも入ってる時計が、レイとの時間だったということは…
もう妄想と言われても構わないんですが
レイがよっぽどムウを大事にしてた証拠だと思います。
そして心象風景であるためムウはそれを自覚してしているといえます。
いた時間が自分にとっては蜜だと思えるぐらいだった、と考えられるでしょう。よっぽどだね…?
▼ムウの求める対話(2024/07/13加筆)
先に「エスが困惑する言い回し」という風に話しましたが、
この加筆をした時点で脚本集で確認したところ実際は違うという判断に至っています。
というのも
『実は話を理解して返答できてないのは看守の方である』
と分かったためです。分かりやすく言うとアンジャッシュ状態です。
例えば分かりやすいのが「全員赦せばいい」という提案。
ここはよく自分が赦されるために提案したと誤解されています。
しかし、実際は全く違います。
一方のエスはずっといじめ加害者で主犯だった場合を想定した「仮定」かつ「今疑問に感じた事をぶつける」という形で食って掛かってしまっておりムウの質問にもきちんと答えていません。
今のことはおいといて「今後の提案」をしているムウと食い違ってしまっているんです。
つまり
実はムウは稚拙ながらも、理論的な話しかしていなかったという事です。
よくみればムウは嫌だ!という気持ちより
「それは倫理的に良くない」
「こうしたら問題は起きないのでは?」
という事をしきりに言っていたのです。
しかし、なかなかそれが理解されない。
そうなれば友だちに対して「聞いてくれる」を求めるのは、至極当然です。
ムウは話していることを理解してもらえなかった、意図を汲んでくれなかったことが多かったのだと思います。
なのにエスもムウの「全体を考えた提案」を「思考の放棄」と捉えてしまっている。
ハルカは何をしても「嬉しいです、ありがとうございます」と返すから、現状のムウは嫌じゃなかったという事なのでしょうが…
実際はそれはYESマンでしかない。
おそらくは取り巻きの対応はこちらに近かったと思います。適当にでも同意しておけばムウは「よかった♪」とすぐ安心してしまうからです。
ムウは「それでは伝わらない」「こういう理由で良くない」といった事を言ってもらう前に、めんどくさがられて相手してもらえない…を繰り返して来ていたのでしょう。
でも本当なら良い悪いを教えてくれて、察して一緒にやってみる?どうしたの?こういうこと?とちゃんと応答してくれることがムウには一番嬉しかったはずです。
となると、レイはそれが出来ていたという事になります。
これをもっと詳細に書いていこうとすると非常に長くなるため、レイの性格にフォーカスした記事を別で作成しましたのでこちらからご覧ください。
▶レイとムウの関係性と感情
何がきっかけかははっきりとはわかりませんが、レイとムウが仲が良かったというのは前提にしてよいと思います。
そしてその感情が、思い出が、とても特別で重かったということも。
このまま進める前に、参照すべき箇所があります。
アンダーカバーのムウパートの英訳なのですが…
失恋!?!??!?!?!
…実はもうここで、どうも彼女が失恋状態らしいことが推察できます。
▼最後に羽化した理由
では彼女らは恋人関係だったかというと、それは違うと考えています。
この回答でもそういった関係の人はいなかった事も分かっていますし、
『ムウが幼稚』という点や、異性のはずのハルカとの仲は「なかよし」だけど「好き」とはいっていないあたりから恋愛的感情が希薄だったのではないかと感じています。それか、してても自覚がない。
しかしこの羽化の時、レイの蜜が消費され砂時計は壊れ二人の時間は終わってしまいました。
もし今のムウの状態が「失恋」であるなら
殺してから自分がレイを好きだったことを自覚し殺してしまった事で失恋して、やっと大人になった
という意味だったのでは、と考えました。
もしかしたら上の繭?で育ってたムウが与えられてた蜜はレイからのもの100%だったから完全体になったという可能性もあるのかもしれません…
(芋虫型のはニセモノみたいなもんですし…)
でも完全体に羽化した女王蜂のムウはそのまま飛び立ってしまうから、大人になった自分を手放してしまっているように思います。
かなり大きなショックだったのでしょう。
このことから先にも少しあげた【一人称の違い】の理由が分かりそうです。
▼一人称の違いと幼児退行説(20240401/加筆)
ムウには
「ムウ」「私」「あたし」
の三種類の一人称が出ますが、「あたし」は悪くないもんの一節でしか見受けられない…と思っていましたが、このボイストレーラーを改めて確認すると…
よく聞くと「私」ではなく「あたし」とも聞こえます。
これは日本の方ならよく聞けばわかると思うのですが、海外の方には分かり辛い差だと思います。
具体的説明をすると、「私」の場合はもっと強く発音されます。
アフターペインと聞き比べると分りやすいかと思います。
元々このセリフはレイに向けて言ってるセリフだろう事は想像がついてたのですがもしこれが「あたし」であるなら…
という可能性が浮上します。
やっぱり悪くないもんの「ずっとずっと嫌わないで」はレイに対してと考えていいかと思いますし、ミルグラムにきた状態の彼女は可哀想な自分を思い込んだ幼児退行と言えるかもしれません。
こちらのサイトの解説を参照しますと、「幼児退行」は要は自分の心を守る防衛機制の一つです。幼児的な態度から幼児退行をあげましたが、他にもパターンが存在します。
「反動形成」などは、彼女にも当てはまると思います。
ここまでで言えるのは、
余りに大きなショックを受けた結果、壊れた心を守るため、さらに壊れないために、記憶改ざんが起きてしまっているということです。
一人称の違いは、このひとつだと考えられます。
自分がいじめられたのだという記憶改ざんも、こういう理由があれば起きていても不思議ではないです。
この事から、彼女が「赦さない」を突き付けられても特に態度の変化がない理由も察せられます。
今の彼女は自分がいじめられていたと言う記憶にすげ変わっているから、自分のことだとわかっていないのです。
ここまでで、ムウの思考回路がどうなってるかを確かめてきました。
ではなぜそこから、苛烈ないじめ…そして殺害に至ってしまったかを考えてみます。
▼レイがいじめられた理由
二人の仲が良かったのであれば、偶然見てしまったいじめ現場にいた取り巻きが考える事は想像がつきます。
「あいつ、絶対チクるよ!ムウを守るために私たちがアイツを黙らせといてあげる!」
「ムウのため」という言い方で、レイを排除する事を合法化させたのです。このような行動はMVでの空っぽな取り巻きとそうじゃないレイの対比からも想像が出来ます。
ムウにとってレイだけは違ったからこそ、バケモノの様相ではなく美しい人間のまま描かれたのでしょう。
また、このシーンよく見ると…
ムウと取り巻きで目の色が違っています。
この事から『同じ意思でレイを見ていない』ととれそうです。
緑は元々のムウの目の色ですし、しばし赤はミルグラムでは「悪意の色」として使われがちです。
やはり、ムウが主導したいじめではないと考えられます。
そしてこれまでの描写からもレイはムウにとって別格と取れますから、取り巻きからしたら媚びずともムウと良い関係を築けてたレイは激しい嫉妬の対象となっていたはずです。
『過剰に恩恵を得ている!』なんて考え方をしていたのでしょう。
正直言ってこんな発想の取り巻きたちも幼稚なんですが、ムウと違うのは「悪意」が伴っている事です。
悪意のある幼稚さは、特異な存在をむやみに排除しようとしますし、やり方だけは大人顔負けな策略をし徒党を組み始めます。
どうしても自分たちが特別じゃない事が許せないからです。
結果、レイへの苛烈ないじめが起きてしまったと考えられます。
しかしムウはこれらを自分への好意なのだと受け取ってしまい、激しいいじめも止めなかったのでしょう。(ギリギリまで隠されていた可能性すらあります)
更にムウは幼稚ゆえに言われた事を全て素直に受け取ってしまう(人を疑えない)ので、取り巻きたちに
「レイは本当は悪いことをしている奴だ、ムウにもそのために近づいた」
という嘘を吹き込まれ悪い噂を流しクラス全体でこのいじめを容認するような空気が出来上がってしまったのでしょう。
それを信じてしまったムウは、レイを疑ってしまった。
このトレーラーにある
「ちょっとみんな、酷いよぉ~、そんなことしたら痛いって~」
というセリフは、もうレイを疑うようになってから発した言葉だったのかもしれません。
(ただ、これはレイの時じゃないタイミングの可能性もあります。だとしても、取り巻きらの言い分にのせられていたのは事実でしょう。)
そう考えた理由はこの尋問回答にあります。
コトコの襲撃はいわば暴行なのですが、彼女が気に留めていないのは他人事だからではなく「看守さんが決めた事だから」です。
周囲の子たちが「レイは悪者」といえば、彼女はそれを承認するでしょう。
彼女は勉強は出来るので、習った事から「これはダメらしい」というのは認識しています。
しかしムウの倫理は周囲の承認に依存していました。
『自分の為にしてくれる事は嬉しい、大切にしてくれてるんだ』という、幼稚な感性が招いたものだったのでしょう。
相手が酷い目に合って辛い思いをするという想像に至れていたら止めていたと思います。
ハルカの自殺ほのめかしに対して止める様子が無いのも、同じ理由だと思います。
なので、ムウは実際”自分からは”いじめはやっていなかったですが、
『いじめをする理由にだけされていた』という構図が出来上がるわけです。
これが合ってた場合に一番グロイの、取り巻きじゃないの…???
▼レイの気持ちはどうだったのか
ムウがいじめを容認してしまったロジックを見ると、仲が良かっただろうレイはどう思っていたのかが気になります。
レイはいじめそのものに対しては屈していません。
恐らくですが「ムウが止める事」を期待したいたのかもしれません。
レイはムウを信じていて、好きだったとして…
だったらムウになんとか自分を信じて欲しいはずです。
いじめそのものに屈しなかったのは、ムウが消費されてる事実の方が許せなかったし救いたかったからかもしれません。
しかしムウは『レイは自分を貶めようとしてる悪者』という悪い噂に侵された状態。その状況でムウが止めないと…なんて言われても
「なんで?悪いのはレイだってみんな言ってるよ?みんなが勝手にしてることなのに私のせいなの?レイが謝ればいいだけでしょ…?」
となるのは、想像できます。
いくらレイでも、きっとショックなはずです。
自分の好意や善意をまるで理解できてない、信じてくれないムウに
「もう、嫌われたほうがこの事態は終わる。きっと苦しい気持ちからも逃れられる…」
と思ったのではないでしょうか。
「もういい、ムウなんて嫌いだ…」
そう口走り帰ろうとした瞬間、ムウは大混乱になってしまった。
二審ボイストレーラーの
「なんでいう事聞いてくれないの?」
というセリフは、命令を聞かせようという意味ではなく
「ど、どうして?理由を教えてよ!?」という質問にレイが答えなかったから発したと考えられます。
この「嫌わないで」は、レイに嫌いだと言われたショックから出たものだったと私は考えています。
大げさな事を言ってしまえば、レイも失恋したような気持ちになっていたのではないのか…と、思います。
▼レイとの時間に囚われた理由
でもまだこの時点までは、ムウはレイへの気持ちに自覚はないはずです。
そこで再度、アフターペインのこの歌詞に着目してみます。
これはかなり大胆な予想なのですが
「”あなた”が好きよ」と遺書を残したのはレイだったのでは?
と私は考えました。冗談みたいな話なのですが…
所謂”言葉の呪い”という奴です。
完全に妄想の領域レベルの説を書くと…
悲しいことに、このカットからも彼女は自分が悪かったことを、バケモノになっていたことを確実に自覚しています。
恋愛的解釈を抜きにしても、これは間違いないと私は感じています。
何度も言ってしまうのですが自分を悪くないと本気で思っているなら、露悪的な映像が出力されるわけがありません。それは他の囚人も同じです。
また二回言うのでそれぞれムウ視点、レイ視点として解釈もできます。
ムウがレイといた時間に囚われているのは、
真実を知り、自分が悪いと自覚した。
誰も自分自身を大切にしてくれてなかったことも分かってしまった。
唯一心から自分を想っていた人との時間に縛られ続けているから、あの砂時計に閉じ込められてしまった。
これが私の出した結論です。
しかしこれらを完全に思い出したら心が壊れていることが露呈して辛くなる。
だから先に話した記憶改竄や幼児後退をしているのが現状と私は考えました。
なお当人は「やっちゃった後の事を覚えてない」と話していますが、レイの後追いのように自傷や自殺未遂をしていた可能性が実はあります。
失恋に限らず大きなショックがあった時、その輝いてた時間は一番思いだしたくないはずです。
レイにずっと笑顔のカットが無く、嫌そうだったり冷たそうな表情なのも、きっとそれが理由だと思います。
笑顔の頃なんて思い出したら辛いだけなのは、当然です…
▶ストーリーラインまとめ
ここまでのことを整理し、想定できるストーリーラインをまとめます
画像では一部仮説も加味してますが、ざっと文章でもまとめると…
この黒板が映るシーンは実際に書かれたのではなく
「彼女が自覚していること」「レイが言われていたこと」
が現れているものなのではないでしょうか。
だからこの黒板が映るシーンは時系列に関係なく、砂時計が置かれ操作が起きていたのではないでしょうか。
ずっと、レイと出会った教室にもムウは囚われているということです。
▶まとめ:終わりに
…信じられない方も多い発想だと思います。
妄想だ!こじつけだ!と言われても、認めます。私オタクだし。
でも前回までの記事を見て頂ければわかりますが、私は最初からこう考えてたわけじゃありません。それは理解して頂けたら幸いです。
というか解釈が大幅に変わって過去の自分が大地雷ですからね!?よっぽど苦しいよ今!!!
まだ確定した事実ではないですし、彼女を擁護しようとしてるように見えても仕方ないと思います。
そしてここまでわかったとて「止めなかった彼女が悪い」と感じる方はいるだろうし、赦せない人は絶対いると思っています。
でもこの考えがあっていたならば、誰よりも楠夢羽を一番赦し想っていたのは被害者のレイということになるんです。
とにかく、彼女を考え直そうといろんな意見を言ってくれた皆さんに感謝いたします。偶然も重なり、この結果に至っています。
きっと年内に三審目が始まるでしょう。
どういう結果が来ても私は受け入れますし、これが間違っていても構いません。もしかしたら今抜けている「夏」を見せられるんじゃないかと怖いような、期待してしまうような、そんな気持ちです。
本当に楽しみにしています。
ミルグラム、最後まで絶対見届けるよ。
-おわり