
【悪くないもん歌詞新説】三審~SUPER HELL~開始で公開されたボイスで悪くないもんの意図が覆ったかもしれない
こんにちは、初めましての方は初めまして。
これまで様々なミルグラムの考察記事を出していた者です。
主にムウの解釈からコトコに関しても触れてみたりそして三審が始まる前に予想などのまとめもしておりました。
が、まあ想像以上に酷い事態からスタートしたわけで
予測範囲として個々の考察想定そのものや、動くだろう範囲や立場は大体合ってたのですが…やらかした事の規模がデカかった。
主にフータとアマネが。
特にフータお前お前お前お前!!!!そこまでいくなや!!!!
フータが一番想定外でした。そんなことある?
というのもアマネ独りでは流石に成人男性倒せないので、フータが義理を守らずにシドウへの加害へ加担したから実現したんだな…とすぐ分かってしまって……涙
ロストした囚人が助からなかった主な原因はシドウへの攻撃が発端だと思われるので、なおさらです。なんてこった…
そしてムウなのですが、拘束はされたもののほぼ無傷の様子。しかし、サイトで公開されたセリフにかなり引っかかる部分があります。
まずは台詞を書き出すと
①「楠夢羽…なに、嘘つきの看守さん。…ムウがこうなって、満足?」
②「赦すって言ったのに…看守さんはムウを赦すって言ったのに!!!言ってる事コロコロ変わって…最低」
③「ムウを縛って、虐めて…ひどい目に合わせて…楽しい?看守さんもみんなと一緒。恵まれてるムウのことが気に入らないから寄ってたかって虐めてるんだ…」
④「どうするも…死んじゃったんだよ?ハルカくん…ねえ、看守さん…どうなるかわかってたよね…?」
⑤「もうムウわかんない…もうやだ帰りたい…看守さんとも、話したくない」
これらまずなんですが絶対音声で聞いてください。
文章から受ける印象とはきっと違います。これから書く「悪くないもん」の新説はそれをベースに考え直した内容となります。
▼なんでこのタイミングで新説?
さきほどのサイトのボイスはお聞きになったでしょうか。
この中でも特に重要なのが④のボイス
「どうなるかわかってたよね…?」
…これ、どこかで似たようなワードをムウから聞いたことありませんか?
そう、「悪くないもん」の歌詞です。


一見したらこの歌詞は「お前に悪い事が起きる」といった、例えるとラスボスがへまをした部下に「次失敗したら…」と脅すような単語です。
そして去年書いていた記事で置いても、この曲の大半は看守に向けた内容ではないかと説明していました。
しかし、サイトのボイスではどうでしょう。これはどういう意図か考えてみると……
まず注目したいのが「看守さんのせいでハルカくんが死んだ」ではなく、「死んじゃったんだよ」という言い方な事。
そして③の内容では「縛って、虐めて、ひどい目に合わせて」という発言からして、監獄内で起きた事と推定されます。恐らくは何か襲われたり怖い目にあわされたという事でしょう。ハルカの行動にも関わるのかもしれません。
そこで④での「どうなるかわかってたよね…?」に繋がります。
《全てを見て聞いていたはずの看守さんなら、この事態を予測できたはずじゃないの?》…恐らく、ムウの伝えたい意図はこれです。
この理論に則れば、ムウの「わかってるよね?」「わかってたでしょ」は、気に入らないことしたら仕掛けてやるという意図よりかは『貴方なら分かってくれるよね』という信頼の意図の方が強いという事になります。
…そうなると「悪くないもん」の歌詞内容が看守に向けてるという解釈は一部若干無理が出てきます。特に後半の「どうなるか分かってたでしょ」がそうです。
看守はこれを見せられてた時は二審で、ムウに何が起きるもなにもない段階です。”何か″が起きた後に特定の人に向かってのニュアンスになっていると考えられます。
少なくとも、後半からは明確にこちらに向かって話してない事になるのです。そしてもう一点が
「女王」と言っているのは英訳のみで、日本語の歌詞には自分を女王と言ってる部分が無いという事。
もしかすると英語歌詞は看守にわかりやすいようにストレートにしているが、日本語歌詞ではそうではない…という説が想定されるわけです。
たまに他の方からも意図が違うような…といった意見は出ておりましたが、それまで確証はありませんでした。しかし、今回のボイス公開によりニュアンスの意味をそもそも取り違えていたがために「こちらに言ってるように聞こえていた」ということが考えられます。
▼ムウのコミュニケーションの前提
と、また前提からになってしまうのですが…まず概ね説明は以前のこちらの記事にて説明している事が前提となりますので、まだ未読の方は読んでいただけると幸いです。
そして今回さらに説明を加えたいのが「彼女の両親」についてです。
彼女はあくまで両親は良い人だと話しています。

しかし、これは彼女の主観です。
他者から見てもそうとは限らないというのを忘れてはなりません。(これはアマネにもいえますね、彼女の方が分かりやすいですが。)
なぜここを疑っているかというと…ここまで良い親と言いながら、なぜ映像に一切現れてないのでしょう?
きっと彼女がいじめられてたら、必ず何かしてくれるはずです。なのに全く映りません。それどころか「アフターペイン」での黒板には【親の七光りちゃん】などと書かれており、むしろ親の存在が彼女を苦しめ、彼女自身も言うやっかみのソースにされたと思わせる部分があります。

そして冒頭にも書き出したサイト三審のボイス③では「恵まれてるムウが気に入らないから」という内容がありました。彼女にとって言われると本当に気にすることであるのが、ここでわかってきます。そこで考えた可能性が甘やかされてきたというより「与えられるものはどれも貰って来た”だけ”」ではないのか?という事です。 アドラー心理学にも参考になる考えがあります。重要な部分を要約すると…
子どもを育てる時、子どもを「叱る」「褒める」”だけ”は良くない
というもの。もっと具体的に、なぜそうなのかを説明されているサイトから引用させて頂くと
「ほめる子育て」や「しかる子育て」は聞いたことがあるかもしれません。
90年代に、日本の子どもたちの自己肯定感が低いというアンケート結果を受け、自己肯定感の高かった欧米の教育方法が取り入れられたことが始まりのようです。しかし、もともとの文化背景が違うにも関わらず、「ほめる子育て」を取り入れてしまったがために、弊害もあると言われるようになりました。それは
●一人ではやらなくなる
●ほめられないとやらない
●自分のことだけ考えるようになる
の3つです。
「ほめてほしい」がためにその行動をするようになってしまったり、ほめてもらうのが当たり前になってきてしまったり。年齢が上がってくると「ほめる」機会も少なくなっていきます。その行動が「ほめられるかどうか」を気にするようになり、「自分がどうしたいか」ではなく「大人がどう思うか」を基準に自分の行動を決めてしまいかねません。
かなり過激に表現してしまえば「褒めるという行為は見下し」という考え方でもあります。選択・決定権を奪われていると言っても過言ではないのです。
そこから見ると…ムウは恵まれた家庭です。なんでも叶えてもらえたと言っていました。

この回答からもムウは自分でやりたいことを決めるというのが得意じゃありません。とにかくその場で良い感じに済むようにという事を意識しがちです。そんなムウがそれまで親や周囲が言っていた事を想像してみると…
「ムウちゃんは綺麗だから」
「ムウはお金持ちだから」
「ムウちゃんはこういう服のが似合うから」
「ムウちゃんは可愛いから」
…こういった事を言われ続けたのではないでしょうか。それで両親が満足していたら、決めつけられてたら、どうでしょう。
なにか疑問になっても、聞き返せません。
以前の記事でも主体性が無いという話をしていました。確かに甘やかされた結果と言えます。
しかし子どもは初めは何も知りません。教えてもらわないとルールを理解することすらできません。そこにお金持ちだからとかって、関係ないはずですよね?
自分で思考する方法を教えられず、彼女は相手依存の決定を優先してしまいます。そうしないと愛されない…相手の思う理想のムウちゃんでいれないからです。しかも、恵まれた環境だからと困ってる・本来はダメだと知らない事に気づいてもらえないどころか頭ごなしで馬鹿にされてきたことが分かっています。
要はみんな勝手にやってしまうし決められちゃうのだから想像力がつくわけない!(泣)という事です。様子を見て相手の機嫌を最優先してその場を乗り切るしかありません。
そうなった結果として自分ではわからない場合は考えられる人のことを頼り、信じるしかないわけです。
実は、TLの返事にはこの差が表れています。例えばシドウの時は…

「治療に専念してるのだから邪魔にならないように」と、様子を見てこのように応対したと考えられます。しかし一方コトコの場合…

真逆も良い所、シドウには全く言わなかった「暇!構って!」という内容が含まれていますよね。これは全員を監視しよく見てるコトコは「なんか言っても理解してくれそう」という期待があるからでしょう。
こういった感じで、ムウは人によって対応が変わる子です。常にわがままなわけではありません。ユノに対しての我が儘も、元はと言えば「対等に話そう」と言ってきたのはユノなのでそれを信じて甘えたにすぎません。実際の所、突っぱねたユノの方が態度に一貫性が無かったりします…
▶前提要点
ここまでをまとめると
●ムウは「偏見」によって話を聞いてもらえない事が多い
●ムウは「偏見」で決めつけられがち
(なぜ?を聞いてもらえない)
●自分自身の意見が通用しないと思うと相手に合わせてしまう
●思考できないことは出来る人に頼るし全面的に信じる
(自分の意見に実際は自信が無い、言っても卓上論)
●とりわけ分かってもらえそうな人には甘えようとする
概ね、この5点を押さえ再考していきます。
▶「悪くないもん」新説
ではやっと本題です。
ちなみに「アフターペイン」については元々レイへのお気持ちソングといったニュアンスでの解説をしていたのですがこれは変わらないです。
やっぱほら私の勝ち いつでもそれは変わんない
言ったら生まれつきの才能?
そうやって思い通り
ゆっくり針を刺して 作り変えちゃうのたまんない
そしてもしハルカとの関係性を疑われたから出たと考えても、実際はモノを与えて喜んでいるのが操作・搾取してるように見えてるだけで実際はハルカに不利益はないです。
「操作がダメ?でも相手は喜んでるんだから、悪いことじゃないんじゃない?」という意味とも取れます。
もしかするとムウは物を与えたり、合わせて話したことで話を聞いてもらえたり、やってくれた事をこう表現しちゃってる…気がする。
嫉妬で刃向かうなら それが答えなら
英訳では「嫉妬から裏切りたいなら」と訳されています。
歯向かう=裏切りということですが、サイトボイス①では「嘘つきの看守さん」というのがありました。彼女は自分の期待を裏切ったり、嘘をつかれたということに非常に敏感だと考えられます。
でも誰に言われてそう思ったんでしょうか?ギリギリまで看守にもそう思ってなかったはずなのに、他人から吹き込まれでもしないとわざわざ言うのはあり得ないのでは…?
どうなるかわかってるよね?
ちなみに英語だと「あなたはあなたに何が起こるか知っている」です。もっとストレートです。

注目したいのが英訳においての「YOU」の強調です。この使い方をしていたのはアフターペインだと…

ここ、「“あなた”が好きよ」の部分です。
レイへ向けた歌詞ではと思われるところと同じ表現というのはいささか意図を感じます。
もしかして、レイに向かって言ってる…?
だってだって悪くないもん
間違い探しをしたってイナイでしょ
もっとやって 蜜を吸って 私のとこへ届けに来てね
間違い探しって表現…これも引っ掛かります。ムウ的には嘘のつもりはなく「こういう事だから疑わなくて大丈夫だよ!」と言ってるかのようです。
だから大丈夫、そのままでいてといったような印象を受けます。
あなたが赦したいと願うんだもん
ほっとしちゃった しょうがないね
私はいつも可哀想だから
ぜーったい取り巻き言った、言ったでしょ。 看守に向かって言ってるのもそうですけど、実際そうじゃないですか?悪くないよ~って言われてたから信じてただけじゃないのかと。
ごめんごめん痛かったよね そんなつもりなかったけど
ほんのちょっとね 鼻についたの だからこれでおあいこだね
つまり相手もそういう事をしてきてたという事ですよね。
別にムウ個人は仲間外れにしようとか陰湿な発想はしないし、偏見で悪口言ってる方も良くないのは事実です。「まあ、おあいこだし終わりでいいよ」ってだけのように思います。

この箇所の歌詞に関してですが一見したらかなり悪意を感じますが、よくよく考えるとレイ以外のいじめはただ問い詰めているだけっぽい光景でした。あんな過激なものではありません。
つまり「なんか嫌なこと言ってたらしいじゃん、本当?」と、ムウ的には聞いていただけで、他の子たちはムウのため!と味方ついて便乗してただけのように見えます。
このシーンだけ見ても、ムウだけは普通に聞いて話してるだけの姿勢ですが他はまさに「イビってる」姿勢です。

そして虫の時、目の色が違うというのは以前の記事でも記述していました。こういう所からもムウ的にはこれらが「いじめ」と感じていなかったのは「良くないことしてるって聞いたけど…」と来てただけに過ぎなかったと考えても良いのではないでしょうか?
どうなるかわかってたでしょ?
レイさんにもこういう事は言ったんだろうな…
いや
ここまでも全部レイさんに思ってた事じゃない?????
YOU強調のことからしても、以前までは一部だけがレイ宛と解釈してましたが…もしかして全部レイさんに向けてる可能性ありませんか???アフターペインもお気持ちソングでしたが、これもそうって事になりますよね。しかも時系列も揃ってると考えられます。
待って待って仮の話
あたしがいけない子だったらどうしよ
ずっとずっと嫌わないで 痛みの”あと”は探さないでね
「悪いことをするようになった自分を見ないで」って言ってるような、気が…
待って待って悪くないよ あなたならきっとわかってくれるでしょ?
ほっとしちゃった しょうがないね 私はいつも可哀想だから
この「わかってくれるでしょ?」という部分、看守さんは一度赦しているので確かに看守に向けて再度の訴えと捉えても変ではありません。しかしここまでで「全文レイ宛説」が出てきてしまったので話が変わってきます。
もし当時なら、レイさんぐらいにしか言う事はない筈です。
「みんなムウが可哀想って思ってやってただけなんだよ、わかってくれるでしょ?疑うレイが良くないんだよ」
って感じの会話があったとみても全く変ではありません。
むしろこれで、ムウがなぜレイへのいじめを容認してしまったかまでのロジックの穴を埋める事が可能になりました。
▶歌詞から導ける「レイへのいじめ容認まで」のロジック
ここまでを要約すると、新解釈の「悪くないもん」は”ムウがレイに対し牽制的な会話後、屋上でのいじめを見たことでレイへのいじめが過激になるまでの流れ”で、その間のムウの気持ちが表れていたというものでした。
想定できる時系列はこうなります。
①レイがムウを理由にいじめのようなことをしたり、やたらムウを煽ててはモノをもらっている取り巻きを不審に思い、ムウを心配する。
②ムウは「私への悪口を言っていた子がいたからみんなが『ムウが可哀想だ』って思って、自分のために怒ってくれただけ」「喜んでるんだから良いでしょ」と説明。それだけであれば嘘ではないので一旦レイはムウを信じた。
③「次友だちを疑ったらゆるさない」といったような約束もする。
⇒「どうなるかわかってるよね」
---ここまでが1番---
④しかし、屋上での過剰な囲みのいじめを目撃。レイはやっぱりこいつらおかしい!と確信。ムウに取り巻きたちと離れるように言う。
⑤「ゆるさないって言ったじゃん!」とムウはレイが自分に対し悪感情を向けてると解釈。取り巻きたちにも「ムウが色々くれるから、独り占めしたいんだよ」といったありもしない嘘を吹き込まれ信じてしまう。
⇒「どうなるか分かってたでしょ」
⑥約束を破った!友だちを疑って酷い!という理由でレイへのいじめが容認されてしまう。しかし思ったよりも過激で罪悪感が湧く。
⇒「あたしがいけない子だったらどうしよ」
⑦でも「あの子たちがやってる事だし、レイなら私が悪いとは思わないはず」と思い込んでいた。
⇒「あなたならきっとわかってくれるでしょ?」
ムウにとっての「酷い事」は約束破りや裏切り・嘘をつかれる行為と見ていいので、こういった理由で「されても仕方ない」と解釈できる流れが出来てしまえばあのようないじめが起き容認できてしまった事も納得も出来ます。
▶まとめ&ちょっと妄想の範囲の説
ということで「悪くないもん」新説についての記事でした。
ムウが約束破りや裏切り・嘘をつかれる行為に対して非常に敏感だというのがこの段階でかなりはっきりと提示されました。
そして「悪くないもん」自体も、レイが裏切ったせいだ!というお気持ちだったと考えられるというものでしたが…
(ここからはかなり妄想です)
あれほどまでのパニックを起こし刺殺した、そしてそれを行為としてはダメでも理由としては間違ってないと正当化している理由に一つ…妄想かなあ~~~~というレベルの説がありまして…一応、メモとして…それは
「あなたが好きよ」は実際にレイが言った事で(これは前の記事でも記述)ムウはそれを心から信じていたので、嫌いと言われた瞬間常人では考えられない領域の傷つき方をしてしまった。
…というものです。
また「私はムウの味方だよ」「これからも一緒にいよう」「困った時も私は傍にいるよ」といった言葉をかけられていて、それを全身全霊で信じていたとしたら……まさか嫌われるなんて想像は全くしていないぐらい信頼していたとしたら……そのショックがとてつもない事は確かに、理解はできます。
しかも冒頭前述通りの生活だったなら、ムウ自身を尊重して大好きだと言ってくる相手のことを好きにならないとは思えません。一緒に話してくれたというだけでハルカを大切な友だちと言っているムウだと考えると…
いや~これ本当にそうならかなりヤバい気がしますが…(遠い目)
妄想で収まると良いな…と思いつつ、一応想定できるので記述しました。
まあ、この新説そのものが以前までは妄想範囲だと思ってたことがソース取れてビックリみたいなとこがあるのでまとめたものですしね…もう何が来ても仕方ねーや!!
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まさかのガチロストが起きる事も想定できてなかったですが、まあ流れとしては納得しています。もうあとは受け入れるしかありませんが…
みなさん、手をつないで最後までついて行きましょうね……涙
今回はここまでです!最後までありがとうございました!