離婚って何?
先輩が数年前に離婚してうつ病になり、飲酒量が激増して毎日記憶をなくすようになったという話から気になって、離婚することにより人に与える影響はどういうものか気になって調べることにしてみた。
ちなみにこの先輩は、記憶をなくすだけでなく、酒癖も悪くなり誰かと一緒だと暴言を吐き、下手をすると手も出てしまうそう。一人で飲んでいても身に覚えのない買い物を繰り返し、お金を払ったかどうか心配になり、翌日聞きに行くこともしばしばあるそうである。
離婚が個人に与える影響は多種多様であり、社会一般に認知された研究成果はないようであるものの、人生の重要な選択肢の一つであり、既婚者である以上関係ない問題ではないので、厚生労働省の統計から調べてみた。
離婚率
一般に日本人の3人に一人は離婚すると言われているが、このデータはどこから来るものなのでしょうか。厚生労働省の人口統計により婚姻件数を離婚件数で割った数値により表されている。過去30年間離婚件数を婚姻件数で割った数値が30%を切っておらず、令和2年だけでも婚離婚件数19万3251件を婚姻件数52万5490件で割った数値は37%となっている。また、30年間の合計で計算しても30%を超えるのである。
離婚理由
こちらは最高裁判所が公開している司法統計(令和4年)により知ることができる。夫婦それぞれの言い分が記載されているので以下に紹介します。
夫 1位:性格が合わない 妻 1位:性格が合わない
2位:精神的虐待 2位:生活費を渡さない
3位:親族と折り合いが悪い 3位:精神的虐待
4位:異性関係 4位:暴力
5位:浪費 5位:異性関係
6位:性的不調和 6位:浪費
7位:暴力 7位:性的不調和
8位:同居に応じない 8位:家庭を捨てて省みない
9位:生活費を渡さない 9位:酒
10位:家庭を捨てて省みない 10位:親族と折り合いが悪い
11位:病気 11位:病気
12位:酒 12位:同居に応じない
離婚理由をみてみると男女ともに性格が合わないがダントツである。それ以外は、理由がはっきりしているので対処の方法があるので気をつけようと思うが、性格が合わないというのは、正直なかなか難しい。二人にしかわからない問題もあるのでそれぞれの夫婦で一つずつ対処するしかないのだろうと思う。近年では男性と女性では物事の考えかたの傾向が異なるので、その違いを理解してコミュニケーションをとらないと一方通行になってしまう。そのことを示唆する図書が近年多数出版されている。個人的な解釈としては、共感してほしい女性が話す内容を問題解決をしたい男が不要なことを言っていしまうことにより女性の感情が逆なでされディスコミュニケーション起こるので、男性は女性の話に上手に相づちをしましょうと教えてくれている。
離婚後の影響
離婚後の影響については、わかりやすいデータを確認はできないが、私の身内でもインターネット上にでてくる情報でも男性へに与える心理的影響が大きいことが伺える。
現役世代の男性に与える心理的影響の一番の理由は、養育権が妻側に渡ることによって子供に会えなくなることである。妻との離別は上記のとおり様々であるもののお互い様であるため、仕方ないことと納得はできるかもしれないが、子供との別れは納得できず、子供と過ごした時間が空くことによってその時間が虚しさをより際立たせてしまうのです。妻側に与える影響は経済的なものが大きいが、実家への依存や再婚などにより長引きにくいのです。
熟年離婚では、夫は職場以外の地域などの交流を妻に任せていることが離婚後では、地域との交流が絶たれてしまい、孤立を招く。一方妻は、長年抱えていた不満が解消され、今までの交流が盛んになり活発に活動するなどいい方向に向かう。
まとめ
3組に1組の割合で離婚する日本人の離婚理由1位は性格の不一致で離婚後に与える影響は、夫にとっては精神面が大きく、妻にとっては経済面が大きい。離婚後に与える影響は一例であるのの一つの傾向として無視できるものではないと思う。離婚理由によっては、離婚することが最善の問題解決となることは確かにあるが、性格の不一致での離婚はその後に与える影響を考えると二人の努力によって回避する方が得策なのではないだろうか。結局のところ、完璧に相手を理解してくれる人など存在しない以上、問題はつきものであるので、改善しつづけるしか道はないのでしょう。若しくは未婚で生きるかの二択ではないでしょうか。