父親の育休義務化は必要?家庭持ちサラリーマンの率直な気持ち【音声あり】
少子化対策として父親の育休を義務化させようぜ!という議論が厚労省で始まっていますね。
現在は社員に取得、推奨することを会社に義務付ける検討に入っている状況です。
あなたは父親の育休義務化に賛成ですか?反対ですか?
そもそも育休という制度があるにもかかわらず、取得率があまりにも低い。男性の取得率は2019年度で7.48%しかありません。
ちなみにスウェーデンやノルウェーなどは75~89%と世界的に見ても低水準です。
わたしも今まで生きてきた中で、育休をとっているひとを見たことがありません。都市伝説だと思っていました。
実は、日本の育休取得可能期間は世界的に見ても長く、男性でも最長1年2か月まで休暇をとることが可能とされています。
しかし、せっかくの制度も取得しなければまったく意味がないですよね~
育休の義務化は子育て世代にやさしい制度になると感じたので個人的にはいい制度やん?と思いましたが、反対意見も目立ちます。
「非協力的な夫がいても負担が増えるだけ!」
「ちょっとの協力でイクメン気取りされると腹が立つ!」
といった妻側の意見と
「人手不足なのに長期間休まれたら困る!」
といった経営者や労働者側の意見です。
反対意見が多い原因は“メリットを享受できる人がかなり限定的”だということにあると感じました。
長期間人手が減ると残された従業員の負担は増加しますよね。出産を終えたひとや独身者からするとなんだか損した気分になるのではないでしょうか。
わたしは長男が生まれた当時はブラック企業に勤めていました。深夜まで働き、朝出勤するといった、1日のほとんどを会社で過ごす生活です。
子どもと接する機会が少なかったこともあり、正直なところ生まれたての頃は父としての自覚があまりありませんでした。
いまは自覚があるのでわかるのですが、赤ちゃんがどれだけ泣きわめいても、暴れても育てることができるのは、親としての自覚があるからです。
例えば他人の赤ちゃんを何年もお世話することを想像してみてください。どんな人でも苦痛を感じるはずです。
この負荷に耐えられる理由は親としての自覚があり、わが子に対しての愛情が芽生えているからではないでしょうか。
男は自分の腹を痛めて産んだわけではないので、赤ちゃんと接する機会が無ければどうしても父としての自覚が芽生えにくくなります。
したがって、今回の育休義務化は父親としての自覚を芽生えさせるためにも必要だと思います。
父としての自覚が芽生えれば、子育てに対しても協力的になるはず。
それに長期的に見ると、子育てしやすい環境を構築していき、出生率が増加すれば、日本の国力を下支えしてくれる心強い存在になるのではないでしょうか。
この政策が少子化問題にどれほどの効果があるのかはわかりませんが、福祉にお金を使うより圧倒的に良いと思います。
いま、日本が直面している少子高齢化は前例がなく手探り状態ではありますが、この逆境を乗り越え、自分の子どもたちが豊かに暮らせる世の中になることを祈っています。