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整形外科徒手検査(足関節編)

こんにちは、CLINICIANSのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は『整形外科徒手検査(足関節編)』について、解説させて頂きます!

それでは、いってみましょう。

整形外科徒手検査とは、主に筋骨格系機能障害における症状や、症状の部位、原因を特定する目的で行われる検査になります。

症状の原因を特定して、適切な治療を実施するために行われるものであり、原因と考えられるものを除外するためにも行われます。

整形外科徒手検査には、臨床研究による科学的な検証が報告されており、感度・特異度などの代表的な数値の意味をしっかり理解している必要があります。


感度・特異度の音声動画
(さくっと知りたい方はこちらをお聴き下さい。)


より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい!


一般的に感度や特異度が0.5(50%)は不十分、0.7〜0.8(70〜80%)は十分、0.8〜0.9(80〜90%)は優れている、0.9(90%)以上は非常に優れていると表現されます。

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根拠に基づく医療(EBM:evidence based medicine)という言葉をよく耳にすると思いますが、これは1990年代より使われ始め、日本でも2000年代から急激にこの言葉が広がりました。

言葉だけが急速に広まったため、「EBM=科学的に効果が確認された方法」と思われていますが、本来の意味は違います。

EBMとは、「個々の患者さんのケアに関する意思決定において、良心的で、明確で、賢明な現時点で最良のエビデンスを用いること」であり、「科学的に効果が確認された方法を、医療者の経験や技量なども鑑みて、患者さんの持つ事情や意思も併せて重視し、総合的に判断すること」になります。

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ここからが今回の本題です。

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整形外科徒手検査をする際の注意するポイント!

① 症状を誘発する検査であるため、対象者に事前に十分に説明してから行う
② 強すぎる圧や力を用いない
③ 診断行為をしない(医師以外はできない)
④ 十分に練習し、熟練者からの指導を受けた上で行う

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