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スクールアスレティックトレーナー普及を目指して!

【KIZUKI概要ページ】

こんにちは、理学療法士・アスレティックトレーナーのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は私の目標の1つである「スクールアスレティックトレーナー」についてのお話しをさせて頂きます。

それではさっそく、いってみましょう!

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▶︎ アスレティックトレーナーとは

アスレティックトレーナーとは、医学的診断・治療を担うドクターと、技術面・戦術面の指導を担うコーチとの間を取り持つパイプ役となり、緊密な協力のもとにスポーツ選手のスポーツ外傷・障害の予防、救急処置、リハビリテーションおよび体力トレーニング、コンディショニングなどの幅広い健康管理を担当する医科学サポートスタッフのことをいいます。

アスレティックトレーナーは、選手のコンディションを最良の状態にするための環境をつくるコーディネーターとして、スポーツ医科学サポートシステムを構築していくことが期待されています。

この専門領域はアスレティックトレーニングと呼ばれています。


アスレティックトレーナーに必要とされている知識としては、以下の通りです。

・スポーツ科学
・運動器の解剖と機能
・スポーツ外傷
・障害についての基礎知識
・健康管理とスポーツ医学
・検査・測定と評価
・予防とコンディショニング
・アスレティックリハビリテーション
・救急処置
・スポーツと栄養


アスリートが自分の力を存分に発揮し、結果を出せるようにサポートする重要な役割を担うアスレティックトレーナーには、スポーツについての幅広い知識を持っているということが必要不可欠ですので、求められる知識も幅広くなります。

わが国、日本においても、1994年に日本体育協会公認アスレティックトレーナー制度が発足したことを機に、アスレティックトレーナーの活動の範囲と必要性は拡大し、社会的認知も高まってきています。


▶︎ アスレティックトレーナーの仕事内容

日本のアスレティックトレーナーの活動の記録は1930年前後から残されていますが、その中心はマッサージをはじめとした選手のケアでした。

その後、スポーツ医科学の発展と競技スポーツの高度化に相まって、現在では、前述のようにスポーツ選手の外傷・障害・疾病などに伴う影響を可能な限り少なくするようなスポーツ医科学全般からの働きかけを、多角的に他の専門家と連携しながら行うようになってきています。

(多角的というところがポイントです。)


日本体育協会(現 日本スポーツ協会)では、公認アスレティックトレーナー養成におけるカリキュラムの決定にあたり、アスレティックトレーナーの業務内容を以下の7項目をあげて明確に示しました。

アスレティックトレーナーの業務内容
① スポーツ外傷・障害の予防
② スポーツ現場における救急処置
③ アスレチックリハビリテーション
④ コンディショニング
⑤ 検査・測定と評価
⑥ 健康管理と組織運営
⑦ 教育的指導

そのうえで、

アスレティックトレーナーとは、この7項目について高度な知識と技能を備え、スポーツドクターおよびコーチと緊密な協力のもとに、競技者の競技活動を支えるスタッフであると定義しました。


この役割や業務は、対象とするスポーツに応じて、またはかかわる場面と状況によって、そのアプローチ方法や内容は異なってくるかと思いますが、これがアスレティックトレーナーが行う具体的な仕事内容になります。


スポーツ選手やスポーツチームを支えているスタッフには監督・コーチ、スポーツドクター、アスレティックトレーナー(スポーツトレーナー)、スポーツ栄養士などいろんな業種のスタッフがいます。

これらのスタッフがバラバラに動いていたのでは、選手やチームを上手く支えていくことはできません。

これらのスタッフ間で連携を取り、またお互いがどのような活動・仕事を担っているのかについて、知ることが大切になります。


▶︎ スクールアスレティックトレーナーとは

高校など学校で働くアスレティックトレーナー(AT)のことを、スクールATと呼びます。(使っている人、少ないと思いますが・・・)

学校の保健室の先生のような形でアスレティックトレーナーがいる。そのようなイメージをしてもらうとわかりやすいかもしれません。

アメリカにおいては、トップレベルのスポーツだけではなく、中学校や高校レベルのスポーツ現場でもATが活躍しています。

その理由は、子どもたちのスポーツ参加を競技的側面だけでなく、安全面からもサポートしていく制度が整っているからです。

ATは上述のようにスポーツに参加する人々のコンディションを最高の状態にし、安全対策にも造詣が深い専門家として非常に重要視されていて、スポーツにおいては必要不可欠な仕事とされています。

ハワイ州では条例で全ての公立高校にアスレティックトレーナーを雇い、配置しています。

(なぜ条例化が可能になり、誰が動いたのか。個人的には物凄く興味があります。)

日本ではハンカチ王子の斎藤選手や清宮選手の母校、早稲田実業やNBAで活躍する八村塁(はちむら・るい)選手の母校、明成高校にスクールATがいます。


私も数年前、早稲田実業のスクールATの方に実際にお会いし、見学をさせて頂いたことがあります。


文武両道を目指す早稲田実業学校では、学業はもちろんのこと、部活動も活発に行われているため、部活動中に発生する選手の怪我やスポーツ障害にも迅速かつ適切に対処できるようアスレティックトレーナーを2005年度から配置するようになりました。

学校にはアスレティックトレーナールームがあり、お昼休みと放課後に利用することが可能となっています。

また生徒のスポーツ傷害に関する相談を受け付けていたり、週末の公式戦や合宿などに帯同してスポーツの現場で起こる怪我などにすぐに対処できるようになっています。

具体的には

練習や試合の会場で常に選手の動きに注意し、突発的な怪我や事故に対処したり、練習場所やトレーナールームにおいてスポーツによる怪我の評価や応急処置を行っています。

受傷後にはリハビリテーションプランを作成、指導したり、コーチや医師などとも相談しながら競技に安全に復帰できるようにしていきます。

またテーピング、ストレッチ、ウォームアップ、トレーニングなどを指導して、活動中の怪我を防ぐようにしたり、スポーツ環境の安全性に注意して、熱中症やその他の怪我が発生するリスク管理を徹底します。

正しい栄養摂取に関することやウェイトトレーニングに関する相談を行ったり、体育科や保健室と連携して情報を共有し、指導者や学生に対しての応急処置などのセミナーや啓蒙活動も行っています。


これ素晴らしいと思いませんか。


雇用の費用をどこから捻出するかの問題はありますが、学校の先生・保護者・生徒はたくさんのメリットがあるはずです。

このようなスクールATを私は作っていきたい。広げていきたいと思っています。

なかなか難しいこともわかりますが、希望を持って歩んでいきたいと思います。


子供は日本の宝です!

そんな宝物と関われる仕事を今後していきたいと思います。


今回は以上になります。


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それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!

ライタープロフィール

白須達也(@tatsu_bridge

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[職業]理学療法士、アスレティックトレーナー
[専門分野]運動器、スポーツ
[保有資格]
・理学療法士
・アスレティックトレーナー
・ファンクショナルローラーピラティスベーシックインストラクター

[経歴]
・整形外科クリニック リハビリテーション科(責任者)
・スポーツクリニック  リハビリテーション科(運動療法部門責任者)
・通所リハビリテーション 管理者代行
・フィットネスクラブ パーソナルトレーナー
・介護予防教室 運動指導者

[トレーナー活動]
・チャレンジユーラシアマラソン
・ブラウブリッツ秋田 トップチーム
・駒澤大学体育会サッカー部
・スピリットベアーズサッカースクール
・その他、育成年代での活動多数有り

これまで整形外科やスポーツクリニック、スポーツ現場で活動をしてきました。
現在は 「Bridge」 リハビリテーション、コンディショニング、トレーニングがスムーズに進むような懸け橋に! またスポーツ現場でメディカルからフィジカルへと繋がるような懸け橋に!という思いを軸にスポーツ医科学の普及を目指して活動しています。

個人フォームページ:白須達也

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