筋量・筋力の低下とサルコペニア
加齢に伴い筋力や持久力といった体力が低下することはよく知られている。
このうち加齢による筋量の減少とそれに伴う筋機能の低下をサルコペニア(筋肉減少症)と呼ぶ。
最大筋力は主に神経系の要因(運動単位の動員能力)と筋系の要因(筋量)に影響されるため、筋量の減少は筋力や筋パワーの低下を引き起こす。
筋力や筋パワーの低下は歩行や立ち上がりといった日常生活の活動能力の低下や転倒リスクの増大へとつながる。したがって高齢者のQOLを維持する上で加齢に伴う筋量の減少を抑止することが重要となる。
筋力と筋量は相関があるが、これは20歳代に最高値を示し、その後は加齢に伴い減少する。
筋線維は収縮力に優れるが、持久力に劣る速筋線維と収縮力に劣るが持久力に優れる遅筋線維の2種類に大別される。
加齢に伴い特に速筋線維が選択的に減少すると考えられている。
引用文献
はじめて学ぶ 健康・スポーツ科学シリーズ 5 体力学
(株)化学同人 2014
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